建設業界においても雇用形態は様々。
最近は、派遣社員として活躍する建築施工管理技士が多くなってきています。
派遣社員として働くメリットは以下の記事でも少し紹介しましたが、ここであらためて派遣社員として働くメリット・デメリットを見ていきましょう。
実際に派遣会社で働く私が、メリット・デメリットをまとめました。
派遣社員のメリットとデメリットとは?
簡単にまとめると、以下のようなものがあげられます。
【メリット】
・自分がやりたい仕事に没頭・集中することができる。
・場合によっては正社員より高給与のケースもあり!
・大手の会社で働き、正社員登用されるチャンスもある。
・求人探しや面倒な確定申告などは派遣会社が代行してくれる!
【デメリット】
・やはり安定感には欠ける。
・キャリアとして高く評価されないケースもある。
・受け身の姿勢になりやすい。
派遣社員として働くってどんな感じ?
建築施工管理技士の派遣社員は、正社員と業務内容が異なる場合が多いです。正社員はたしかに派遣に比べて地位は安定していますが、その安定と引き換えに、正社員だからこそ耐えなければならないことが多いことも事実です。
労務管理について
例えば社内の人間関係の調整、突然やってくる異動、幅広い業務の巻き取りなど、正社員だからこその悩みの種は意外と多いもの。
その点、ある程度限られた契約期間の中で働く派遣社員は、社内の派閥に必要以上に巻き込まれることも少なく、面倒な人間関係に労力を割く必要がありません。基本的には異動も無いので、自分が与えられた業務に集中することができます。
人間関係について
また、現場で不当な扱いを受けてしまっている場合や、自分の待遇の改善を要求したい場合においては、派遣会社に相談することが可能です。そのため、現場での悩みやストレスをひとりで溜め込まずに働くことができるのは派遣社員のメリットと言えそうです。
派遣会社が面倒な求人探しや確定申告などの手続きを代行してくれるのも助かりますね。
キャリアップについて
その反面、派遣社員は「与えられた仕事だけをこなす存在」というイメージがつきやすいのも事実。
この仕事だけをこなせばいいという受け身の姿勢になってしまい、スキルアップのチャンスを自ら手放してしまっている派遣社員の方々もいらっしゃるようです。
求人を探す手間が省ける、というメリットとは相反する形になってしまいますが、求人探しも派遣会社が代行するため、ここにおいても「待っていれば仕事を紹介してもらえる」という受け身の姿勢になりやすいようです。
派遣会社を使う上での注意ポイント!
派遣社員として働く建築施工管理技士さんこそ、自らキャリアを選びとっていく、スキルアップし続けるために、自分を高める意識を持ち続けなければいけません。
派遣先の都合で打ち切られる可能性と隣り合わせ、また、契約延長し続けられたとしても法律の兼ね合いで、働ける最長期間が決められているなど、キャリアとしての安定性には欠けるかもしれませんが、正社員と比べて自分のやりたい仕事に集中でき、かつ、経験や資格によっては正社員以上の年収も目指せる派遣としての働き方は、近年働き方が多様化したことに伴って、ますます注目されています。
「派遣社員なんて、安定してないんじゃないの?本当に大丈夫なの?」と思われる方も多いでしょう。たしかに世間ではまだまだ派遣=不安定というイメージが根強く残っています。
しかし、人間関係のトラブルや劣悪な労働環境を苦にして自ら命を断つというようなケースも増えている現代社会においては、近年、このように自分のやりたい仕事に集中できる、かつ収入においても正社員と同程度の条件を目指せる派遣社員としての働き方は、以前に比べてより注目されているのです。
さて、派遣社員としての働き方がイメージできたところで、
ここからは、いざ派遣として働こうと思った時に、どのように派遣会社を選んだらいいのか?ということについてお話していきたいと思います。
失敗しない!建築施工管理で派遣会社を選ぶポイントは?
同じ「派遣会社」と一口に言っても、求人数や専門分野などは会社によって実に様々です。
たくさんの派遣会社の中から、どのようなポイントに注意して会社を選べばいいのでしょうか。
ポイント1:派遣会社には複数登録しておこう!
ここから「派遣会社選びのポイント」を紹介していきますが、そもそも前提としては、どれかひとつの派遣会社に絞って登録しなければいけないというわけではありません。
大手ゼネコンであっても、特定の派遣会社しか使っていないという可能性はありますので、色々な求人情報を得るために、複数の派遣会社に登録しておくことをおすすめします。
あまりに多くの会社に登録しすぎても情報が多すぎて混乱してしまいますので、最低2社以上、多くても3〜4社に抑えておくのが良いかと思います。
ポイント2:求人数の多い派遣会社に登録して、選択肢を広げる!
派遣としての就職、転職を考えたら、まずはやはり求人情報の多い派遣会社を活用するべきでしょう。建築施工管理技士の求人数が多い会社へ登録することで、高給与求人や、希望の勤務条件に合う求人を見つけられる可能性が高まりますので、単純に選択肢は増えます。
それと同時に、派遣会社には1社のみ登録するだけでなく、複数の会社に登録しておくことをおすすめします。
派遣会社は一見どこも似たようなものに見えるかもしれませんが、実際は派遣会社ごとに持っている求人が異なりますので、あなたの希望する条件に合う求人を見つけたいと思ったら、複数の派遣会社に登録し、それぞれの会社から紹介される求人を比較して決めるのが良いでしょう。
建築施工管理の求人数が多い派遣会社って?
複数の派遣会社に登録するにあたり、建築施工管理の求人を多く紹介してくれそうなところを選ぶポイントは以下の2つです。
[box class=”blue_box” title=”ポイント”]
1、大手の求人サイトに登録する。
2、専門性が高く、建設業界に特化したサイトに登録する。[/box]
まずは「大手の人材紹介会社が運営する求人サイト」から見ていきましょう。
大手求人サイトのおすすめは、パーソルテンプスタッフ株式会社の運営する「テンプスタッフ」です。
◉HP:https://www.tempstaff.co.jp/
名前を聞いたことのある方も多いと思いますが、優良派遣事業者にも認定されている、大手の人材紹介会社です。他の大手人材紹介会社と比べて、施工管理の求人の取り扱い数は比較的多いようですね。
施工管理の求人に限らず、人材派遣会社の中でも歴史が長く、売り上げも常に上位を占めている会社です。取引先企業の数も多い為、大手の会社の方が安心して任せられる、と思う方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
次に、「建設業界に特化した派遣会社」を見ていきましょう。
まずご紹介したいのは「施工管理求人ナビ」です。
◉HP:https://sekokan-navi.jp/
求人検索で「建築施工管理」にチェックをつけて検索するだけでも、大手ゼネコンなどを含む約800件に近い求人がヒットします。
もちろんその中でご自身の希望する仕事内容に合うものは限られてくるかと思いますが、やはり建設業界に特化して、力を入れている派遣会社なので、派遣会社の業界に精通したアドバイザーから専門的なアドバイスを受けられる可能性が高いですね。
また、求人サイト「俺の夢」もかなりの求人数を誇っています。
◉HP:https://www.oreyume.com/
建設業界に特化した求人サイトで、未経験者向けの求人や高給与な求人の紹介にも力を入れているようです。派遣求人以外にも豊富な求人が揃っているので、登録しておいて損はないでしょう。
福利厚生制度もチェックしておこう!
求人の内容だけではなく、派遣会社によって福利厚生の制度も様々です。
具体的には交通費の支給に関する条件、また、給与の支払い時期、支払い方法なども派遣会社にしっかりと確認しておきましょう。
派遣の場合、正社員と違って福利厚生には期待できない、と思われている方も多いかもしれませんが、会社によっては社会保険・健康診断・有給付与などの福利厚生を充実させている会社もありますので、どのような福利厚生制度を派遣会社が持っているかは就業前にぜひ知っておくと良いですね。
終わりに
建築施工管理の仕事を扱う派遣会社にはいろいろありますが、上記でも述べたように派遣会社によってそれぞれ異なる特徴があります。
自分に合った派遣会社を選ぶには、求人数などをチェックすることももちろん大事ですが、まずは自分の希望する細かい条件を洗い出し、「どのような条件で働きたいのか」「どの条件を優先順位高く探したいのか」など、自分の希望を整理しておくと、派遣の仕事探しもスムーズになりますよ。
今注目されている派遣としての働き方をぜひ皆さんも今後の視野に入れてみてくださいね。
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