建築施工管理技師が機械を選定する際に重要な5つのポイントについてまとめました。
1. 作業員の輸送管理機械の選び方
生産性を重視する
首都圏での工事現場では多くのルールがきめられており、そのなかでの作業を遂行する必要があります。あまりにもルールを決めすぎると逆に生産性をさげてしまい、原価と人件費の高騰につながります。
作業員や資材機械を必要な場所に届けることが生産性をあげる上で重要になります。どこに、いつまでに設置するのかの計画が現場での業務管理の重要ミッションになります。
単純な費用で比べるのでなく、生産性という観点を入れて選ぶことが重要になります。
ケーススタディ
高層ビルのない時代は工事用エレベーターもなかったので作業員は階段等を利用していましたが、最近では工事用エレベーターが導入されて建設作業員は階段を使う機械もなくなりました。この導入によって朝晩のラッシュが大幅に緩和されました。
2. 移動式クレーンとレンタル機械の選び方
移動式クレーンは建設の現場でもともと揚重作業機械として一番頻度高く利用される機械です。しかしながら転倒事故もあとを絶たない為、転倒防止のための対策も導入と同時に考える必要があります。
転倒事故の原因をカテゴライズすると、下記に分類されます。
- 安全装置の解除
- 運転操作ミス
- 強風による転倒
- 地盤の耐力不足
利用者のレベルに合わせたものにすること
レンタル機材も水中ポンプなどの小型汎用機械から、クレーンまで様々ありますが、多種多様な機種や最新の設備までレンタルできるようになっており、機能が豊富なものを選べます。
しかしながら、利用する担当者のスキルや経験が追いついていないと、正しく扱えずに事故に繋がってしまうので、そこは注意が必要になります。使いこなせない重機を選ぶことで、操作ミスによる事故は起きてしまいやすくなります。
事前に緊急時の運用ルールを決めておくこと
- 気象条件の変化
- 作業所内の安全確認
- クレーンの設置場所の変化
- 危険行動の是非
- 緊急連絡体制
などは導入とあわせて運用ルールをきめておくことで、万が一の場合に、スムーズに対応することができます。
3. 時間をお金で買うという思考で選ぶ
日本の建築現場は無駄が多いです。実際に安全管理のためのルールに拘束されて実稼働している時間は少なく、非効率が多い状態にあります。ここで無駄になっているのが下記です。
- 一斉始業のための待ち時間
- 煩雑な入場手続き
- 他業者との調整打ち合わせ時間
- 資材運搬の待ち時間の長期化
- 足場確保の待ち時間
- 検査手直し時間
といったものです。実際に調査会社のリサーチによると実質稼働時間は6時間以下になっているとの調査もでています。実際にこれまでの慣習にのっとって選ぶのではなく、必要な時に必要な資材と人を動かせる現場をいかに作れるのかを再度改めて考えてみてはいかがでしょうか。
終わりに
いかがだったでしょうか?機械選びによって生産性は大きく異なります。どのような機械を使うべきなのかは、現場にどのような人がいるかによっても変わってくるため、組織の人間と合わせて生産性を高められるように選びましょう。
コメント
コメント一覧 (1件)
私も建設業をしているのでこの記事に書いてあることは共感する部分も多くとても為になります!