建設施工管理の工程管理業とはどのような内容なのか、具体的な種類や用途についてご紹介させていただきます。
早速みてみましょう!
建築施工管理の工程管理業務とは?
一つの現場が最初から最後までどのように勧めていくかがわかるものです。まずは工程表というものを作成します。その作業の詳細などが工程表をみるだけで大まかの内容がわかるように工程表というものを作成します。
工程表も1週間の工程表、2週間の工程表、月間工程表、全体工程表という具合に、要は誰がみてもこの現場がどのように進んでいくのか、どういった業者が関連しているのか?どれぐらいの期間で完成するのか?こういったことが見てわかります。
もちろん作成した工程に従って各業者が進行できるように指揮、監督していくことが、施工管理士の任務なのです!
工程表管理の種類とは?
工程管理の種類は、大きく2つです。横線式工程表とネットワーク工程表の2種類です。それぞれの特徴について見ていきましょう。
横線式工程表とは?
この横線式工程表は現場にいくとよく見かける工程表になります。どんなものかといいますと、縦に業者の名前がずらーとかかれており、横には月日が記載されていて各業者の工程がその下にかかれています。
これをみると月間工程表だとその月の現場の流れがひと目でわかるというものです!
ネットワーク工程表とは?
ネットワーク工程表は少し専門的な部分が必要になる工程表です。①丸印と②矢線の結びつきで工程を示します。全体の作業のつながりや順序を明確に把握できのが特徴です。横線式工程表だとつながりがわかりづらいですね。
まず用語を覚える必要があり、その用語が意味する事を覚えなければならないので、すぐに横線式工程表のように誰がみても理解できるものではありません。
必要な用語集
ここで頻出する用語を紹介しますね!
用語 | 説明 |
アクティビティ | ネットワークを構成する単位を示す。 |
ダミー | 架空の作業という意味で使われる。 |
フロート | 作業余裕時間 |
クリティカルパス | アロー型ネットワークとサークル型ネットワークとがある。アロー型ネットワークは開始の接合点から終了の接合点の最長パスを示すものでサークル型ネットワークは最初の作業から最終の作業までの最長パスをいいます。 |
建築施工管理の工程表作成における注意点とは?
施工管理士になるためには国家資格必要となるわけですが、もちろん資格を取得することが大切なんですが、現場で資格とったからってすぐに生かされることは難しいです。実際には現場での実務経験が何よりも大事です。なぜなら現場で経験しないとどのように現場が流れていくか?現場でしか勉強出来ないことがほとんどだからです。
実際には工程表を最初に作成したところでその工程表通りに行くことはまずないです。まず工程表だって現場の流れがわかってなかったら作成できませんよね!実際に現場を経験している方ならその事はじゅうじゅう承知していただけると思うのですが、例えば全く同じ建物を全く同じ業者を揃えて行ったとしても同じ状況で進行することはないです。
各現場、現場で全て異なってきます。現場は生き物です!その時に施工管理技士の経験値が役にたってくるのです!業者との信頼性であったり、いろいろな障害があった時の対処法など、そういったものは現場でしか経験出来ませんし、克服できません。
現場でのたくさんの経験を経て本物の施工管理技士になっていくと思います。実際に頭で考えて出来るものは僅かなのです。工程表もいくつもの現場での経験の結果最高の工程表が作成出来ると思います。
工程表作成の注意点1: 誰がみてもわかりやすいものを作る
まず工程表を作成する上で注意する点は誰がみてもわかりやすいものを目指す事です。そのために1週間の工程表、2週間の工程表、月間工程表、体工程表と期間もいろいろな範囲で表示するとすごくわかりやすいものになります。
横線式工程表のように縦に業者一覧を記載するとその現場 にどういった業者さんが関わっているか一目瞭然でわかります。
工程表作成の注意点2: 余白をもって作成する
天候などで実際の工程通りにいっていない時に、最初に作成した工程表を修正していかなければなりません。そういった場合は現場では、あるあるなので、修正しやすいように最初から工程表に余白部分を設けるなどして修正した後もわかりやすいようにしまししょう!
工程表作成の注意点3: 作成前に業者とすり合わせをして齟齬をなくしておく
工程表を作成する際はその業者としっかり打ち合わせをして作成することが何よりも大切になります。出来るだけ工程通りに進める事は大切なのですが、できない工程をたててもしょうがないので、作成する前の各業者との事前打ち合わせは大切なものとなります。
建築施工管理の工程管理における体験談
施工管理体験談1
ある現場を管理していた時の事なんですが、工事が始まって2ヶ月が経ち工程通り順調に進んでいたのですが、設備屋さんが他の現場で忙しくなり、人手を取られてしまい、どうしても工程通りには無理だと連絡が入ったのですが、その設備屋さんとは普段からコミュニケーションをうまくとれておりました。
「なんとかならないか?」とお伝えすると、こちらの現場優先で結 果進めてくれて工程を崩さずに済んだという経験があります。この経験で何を言いたいかといいますと、工程表というのは紙面上に書いたものです。
その工程表通りに進行するにはやはり関わっている業者さんあっての話だと言うことを一番に考えることが監督する人間が意識する点だと思います。工程どおりにお願いしますね!なんて頭ごなしに言っていると誰も問題が起きた時には助けてくれません。
人間対人間が関わってあるものなので、無理をいうなら普段か らこちらも無理を聞くようにすることが大切です。
そういった信頼関係を築く事がその現場をうまく収める為 にはすごく大切になってきます!
施工管理体験談2
先程と全く逆になるのですが、
ある現場でそこの所長があるゼネコンの西日本では最高の成績をここ何年か収めている人で今回の現場もその結果を期待されて派遣されたわけですが、その所長は業者さんはただの小間使い程度にしか思っていないような対応を日々送ったわけです。
大雨警報が出ようが、盆や正月日が暮れようがくれまいが関係なしで工程どおりに何が何でも関連業者の意思なんて全くそっちのけで現場を進めていったわけです。その結果どうなったかというとそれまでは工程通り強制的に進められてなっていたのですが、
ある日事務所が放火され2000万の損失と工程の大きなズレをお越し、結果その現場を終える前に左遷される結果となったのです。この体験でわかるように現場は生き物です。
みんなのおかげで現場はうまくまわっていきます。
その大切な事を忘れてしまうとこういう事になってしまうというすごくいい例だと思って紹介しました。
施工管理体験談3
最後に工程管理ですごく大切だなと思った事は業者間の定例会議を実施することです。朝の朝礼に始まり、昼礼、など定期的に業者同士の現在進行形の作業状況と近況週間の作業状況を把握し合うことがすごく大切と思いました。
会議で自分が何も意見を言わなくても業者同士の話し合いを聞いてるだけでも自分たち以外の業者が現在どういった作業をしているかということを理解できます。その事が把握出来ていると他の業者との接触作業がスムーズにいくわけです。
それが週間でも月間でも他業者の状況が理解出来ていれば、他の業者の邪魔をすることがなくなります。そうすると現場の流れがよくなり、工程通りに進みやすくなるなとすごく思えました。
だから定期的な情報交換をする時間を設ける事はすごく現場をスムーズに進める上ですごく大切になってきます。朝礼、昼礼、定例会議は現場では必衰と思います。
終わりに
建築施工管理の仕事の中で、工程表作成はとても重要な仕事です。しかしながらどんなに素晴らしい工程表を作成しても、それがそのまま上手く実行されるわけではありません。そこも理解した上で臨機応変に対応できるようにしましょう。
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