電気工事士2種はやめとけ?意味ない説の真相と年収の本音【2026年】

【電気工事士はやめとけ?】現場のリアルとキャリアを徹底解説のイメージ画像

結論:「電気工事士2種はやめとけ」は半分本当で半分は誤解です。体力・危険・見習い期の低年収という厳しさは事実ですが、その多くは「会社選び」で避けられます。資格自体は需要が安定し、1種・施工管理へ進む土台として十分に価値があります。

監修者の林(はやし)

編集・監修体制

編集施工管理ちゃんねる編集部(XCHANGE株式会社)

監修林(はやし)|施工管理ちゃんねる(せこちゃん) キャリアアドバイザー

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験し、電気工事士・施工管理技士100名以上と面談してきた。

「電気工事士2種はやめとけ」「ガラが悪い」「取っても意味ない」――検索すると、こんな言葉ばかりが目に飛び込んでくる。私自身、施工管理の現場で10年、その後の人材紹介で100名以上の電気工事士と面談してきたが、ネットの評判と現場のリアルには、無視できないズレがある。この記事では、知恵袋や2chの「やめとけ」の声を一つずつ現場の本音と照合し、後悔しない判断材料を渡したい。

📊 施工管理ちゃんねる調べ(電気工事士100名面談データ)

入社3年以内に「辞めたい」と相談した割合 約70%
2種保有者の転職成功率(無資格者比) 約+40%
会社を変えただけで不満が解消した割合 半数以上
年収の実例(1種取得+転職) 380万→520万円

出典: 施工管理ちゃんねる(せこちゃん)編集部による電気工事士・施工管理技士100名以上の面談記録より集計

目次

「電気工事士2種はやめとけ」と言われる5つの理由

まず、なぜここまで「やめとけ」と言われるのか。理由をごまかさず並べる。火のないところに煙は立たない。厳しい側面を直視したうえで、それが自分にとって致命的かを判断してほしい。

1. 体力的にハードな現場が多い

高所作業や重量物の運搬、狭い天井裏での配線。真夏の屋根裏に潜った日は、ヘルメットの中でこめかみがズキズキして、作業服が汗でびしょびしょになった。長時間の立ち仕事で腰や膝にじわじわ負担が来るのも事実だ。デスクワークしか経験がない人ほど、この肉体的なきつさが最初の壁になる。

2. 感電・落下という危険と隣り合わせ

感電や落下事故のリスクはゼロにはならない。安全対策が徹底された現場でも、活線に近づく瞬間は背筋がヒヤッとする。だからこそ危険予知の意識が身につくのだが、この緊張感に耐えられない人にはつらい職種だ。

3. 繁忙期は残業・休日出勤が増える

納期前や夏のエアコン繁忙期には、早朝・深夜作業や休日出勤が続くことがある。「プライベートが取れない」という不満が退職理由の上位に来るのは、嘘ではない。ただしこれは現場と会社の体制次第で大きく変わる。

4. 見習い期間の給料が安いと感じる

一人前になるまで2〜3年。その間の年収は250万〜350万円が相場で、仕事のきつさに対して「割に合わない」と感じやすい。ここで心が折れて辞める若手を、何人も見送ってきた。

5. 職人文化の上下関係が合わない人もいる

「丁寧に教えてもらえると思っていたのに、怒鳴られて精神的に消耗した」。Yahoo!知恵袋でも、こうした人間関係のしんどさは繰り返し語られる。古い体質の会社に当たると、技術より先に心が削られる。

ここがポイント:5つの理由のうち、1〜2は職種の宿命だが、3〜5は会社を選べば大半が回避できる。「やめとけ」の声の多くは、職種ではなく”ハズレ企業”への恨み節だ。

「2種は意味ない・ヤンキーが多い」説の真相を検証

ここからが本題だ。「電気工事士2種」で検索する人がいちばん気にしているのは、体力や残業よりもむしろ、この2つの噂ではないだろうか。

「2種は誰でも取れる=意味ない」は本当か

第二種電気工事士は受験資格に制限がなく、合格率は筆記6割・技能7割前後で、近年の試験でも同じ水準が続いている。たしかに難関ではない。だが「意味ない」は完全な誤解だ。この資格がなければ、住宅やビルの屋内配線にそもそも手を触れられない。無資格者が見ているだけの横で、有資格者が黙々と配線していく――あの差を現場で何度も見てきた。土台として、ここから1種・施工管理技士へ伸ばせる入口資格だと考えてほしい。

「ガラが悪い・ヤンキーが多い」のリアル

正直に言う。確かに、気の強い人や元やんちゃな職人がいる現場はある。だが「ヤンキーばかり」は明確に言いすぎだ。私が関わった現場の多くは、無口でも仕事は丁寧、後輩の塩タブレットをそっと差し出すような職人が支えていた。むしろ大手サブコンや設備会社では、礼儀や安全教育がきっちりしている。「ガラが悪い」のは職種ではなく、教育を放棄した一部の会社の問題だ。

2種だけで食えるか|1種・電験との違い

2種単体でも就業はできる。ただし扱える範囲は600V以下の一般用電気工作物に限られ、年収の天井が早めに来る。第一種電気工事士なら自家用電気工作物(500kW未満)まで対応でき、資格手当も上がる。「2種はゴール」ではなく「スタート」と捉えると、意味のなさへの不安はほぼ消える。

知恵袋・2ch・SNSの口コミは本当か【現場の本音と照合】

ネットの声を、現場での実感と突き合わせてみる。鵜呑みも全否定もせず、どこまでが本当かを切り分けたい。

「若いうちに辞める人が多い」は半分本当

知恵袋には「若年層で3年以内に辞める人は電気工事士自体を辞める。5年10年の人は別の電気工事会社に移るか独立する」という声がある。面談データとも一致していて、辞める理由は経験年数で明確に分かれる。つまり3年の壁を越えられるかが、最初の分岐点だ。

「技術よりコミュ力」という声の意味

「現場は技術よりコミュ力が大事」という書き込みをよく見る。これは皮肉ではなく実感だと思う。段取りや他職との調整がうまい人ほど、雑務に追われず良い仕事を任される。手先の器用さだけでは評価されない、という現場の真実を言い当てている。

「資格取ったら辞めてやる」の裏側

SNSの「第二種電気工事士取ったら辞めてやるからな」という投稿。一見ネガティブだが、裏を返せば2種が転職の武器として機能している証拠でもある。実際、面談では2種保有者の転職成功率は無資格者より約4割高い。怒りの言葉の中に、資格の価値がにじんでいる。

口コミを読むときに気をつけたいこと

そもそも、わざわざネットに書き込むのは「不満を抱えた人」が圧倒的に多い。満足して黙々と働く職人は、口コミを書かない。だから「やめとけ」の声は実態より大きく見える。私が面談で「辞めたい」と聞いた電気工事士のうち、半数以上は会社を変えただけで表情がガラッと明るくなった。胸につかえていたものが、すっと抜けたような顔だ。口コミは「職種そのものの評価」ではなく「その人が当たった会社の評価」だと割り引いて読むと、判断を誤りにくい。鵜呑みにして進路を捨てるのは、もったいない。

電気工事士2種に向いている人・向いていない人

厳しさも誤解も見たうえで、最後は適性の問題に行き着く。自分がどちらに近いか、正直にチェックしてほしい。

向いている人

  • 体力や根気があり、屋外・高所作業に抵抗が少ない
  • コツコツ学ぶのが苦にならない(資格・新技術の習得に前向き)
  • 現場ごとに変わる環境を、飽きずに楽しめる
  • 手に職をつけて、景気に左右されない安定を求めている

体力に自信があり、資格をコツコツ取って手に職をつけたい人。こういうタイプは、最初の3年さえ越えれば一気に伸びる。現場ごとに設備も段取りも違うから、同じ毎日が苦手な人ほど飽きずに続けられるのも面白いところだ。

向いていない人

  • 身体を動かす仕事が嫌で、オフィスワーク中心を望む
  • 高所・感電などの危険に強い拒否感がある
  • 休日や定時が崩れることに我慢できない
  • 継続的な学習や資格取得にまったく興味が持てない

逆に、危険作業に足がすくむ、定時で帰れないと心が持たない――そういう人には、正直しんどい。ただ、向いていない側に多く当てはまっても悲観しなくていい。同じ電気の知識を活かして、施工管理や設備管理、電気設計など、体力負担が軽くデスクワーク寄りの職種へ移る道がある。「電気工事士2種で得た基礎」は、辞めても消えない財産だ。私が面談した中にも、現場がきつくて施工管理へ転じ、年収も働き方も改善した人が何人もいた。

電気工事士2種に向いている人と向いていない人を体力・学習意欲・危険耐性の3軸で比較した診断図
電気工事士2種の向き・不向き(3軸)

後悔しない会社選び|「やめとけ」現場を見抜く5つのポイント

結局のところ「やめとけ」になるか「天職」になるかの分かれ道は、会社選びにある。求人票だけでは見えない労働環境を、面接でどう見抜くか。

  • 残業時間の書き方を疑う:「月平均33.4時間」のように小数点まで書かれている場合、実態と乖離していることがある。「繁忙期を除く」の但し書きにも注意。
  • 資格取得支援の中身を聞く:受験費用の会社負担、実技練習の場、合格一時金の有無。人を育てる気がある会社かが透ける。
  • 退職者への対応を尋ねる:「辞めた方はどんな理由が多いですか」の質問への反応で、会社の体質が見える。
  • 元請け比率を確認する:下請け中心だと単価が目減りしやすい。元請け比率が高いほど経営が安定している。
  • 年間休日と直行直帰の可否:年休120日前後あるか、直行直帰が可能かで、生活の質が大きく変わる。

面接は「選ばれる場」であると同時に、こちらが会社を「見極める場」でもある。私が面談で勧めているのは、「退職された方はどんな理由が多いですか」と一つ踏み込んで聞くこと。言葉に詰まる採用担当の会社は、だいたい何かを隠している。逆に、辞めた理由を正直に話し、改善策まで語れる会社は、入ってからの安心感がまるで違う。求人票の数字より、その場の空気のほうが雄弁だ。

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それでも電気工事士2種を勧める理由|需要・将来性・年収のリアル

ここまで散々「きつい」と書いてきた。だが私は、条件さえ間違えなければ十分に勧められる仕事だと考えている。理由を3つ挙げる。

需要が安定し、仕事がなくならない

電気設備は建物がある限り必須で、IT化が進んでも配線や機器設置は人の手が要る。再エネ・EV・スマートハウスの普及で、むしろ需要は伸びている。人材紹介の現場で求人の引き合いの強さを肌で感じるたび、この職種の底堅さに腹の底から安心する。

資格を重ねるほど収入が伸びる

2種→1種→電気工事施工管理技士、あるいは電験三種。資格を積むほど業務範囲と年収が広がる。面談では年収380万円だった電気工事士が、1種取得と転職で520万円に届いた例もあった。最初の低年収だけ見て「稼げない」と断じるのは早計だ。

独立という上限のない道

経験と人脈を積めば、個人事業主として独立できる。営業力次第で年収700万〜1,000万円を実現する一人親方も珍しくない。会社員の天井に縛られない選択肢があるのは、手に職系の強みだ。独立した元同僚が「最初の元請けが取れた日は、手が震えた」と話してくれたことがある。不安定さと引き換えに、頑張りがそのまま収入に跳ね返る世界。サラリーマンには味わえない手応えがそこにある。もちろん全員が成功するわけではないが、「逃げ道のないレール」ではなく「自分で敷けるレール」を持てるのは、想像以上に大きい。

電気工事士2種の年収と資格手当|本当に稼げないのか

「やめとけ」の根っこにある”低年収イメージ”を、数字で確かめておこう。結論を先に言えば、世間のイメージほど低くはない。

経験年数別の年収相場

  • 見習い(0-2年):年収250万〜350万円
  • 一般作業員(3-10年):年収350万〜500万円
  • 主任技術者クラス(10年以上):年収500万〜700万円
  • 独立・経営者:年収600万〜1,000万円以上(案件次第)
経験・立場 年収レンジ
見習い(0-2年) 250〜350万円
一般作業員(3-10年) 350〜500万円
主任クラス(10年以上) 500〜700万円
独立・経営者 600〜1,000万円以上
電気工事士2種の経験年数別・年収レンジ/施工管理ちゃんねる編集部が面談データと賃金統計をもとに作成

首都圏や大阪など大都市圏は、地方より20〜30%高い傾向にある。同じ資格・同じスキルでも、住む場所だけで年収に差がつく現実を初めて集計したとき、正直、背筋が寒くなった。

資格手当の相場

資格手当は多くの会社で制度化されている。第二種で月3,000〜8,000円、第一種で月8,000〜15,000円、電験三種なら月15,000〜30,000円が目安。関電工や九電工などの大手では、電験三種に月20,000円以上を出す例もある。第一種取得で基本給が一気に3万円上がった作業員を、現場で何人も見てきた。

「給料が安い」と言われる本当の理由

低く見える背景は、見習い期間の長さ、多重下請け構造、季節変動、そして一部ブラック企業のみなし残業の悪用だ。逆に言えば、元請け比率が高く資格支援のある会社を選べば、この”安さ”の多くは避けられる。

2種から始めるキャリアパス|1種・施工管理・電験への道

2種を「通過点」として設計すると、やめとけ論はぐっと遠のく。代表的なルートを示す。

  • 技術を極める:第二種 → 実務経験 → 第一種電気工事士 → 高圧・特殊分野へ
  • 管理側へ回る:電気工事施工管理技士を取り、現場監督・管理職へ(体力負担が軽くなる)
  • 設備・ビルメンへ:ビルメン4点セット → 電験三種で、夜勤はあるが安定した働き方へ

大事なのは、2種を取った直後に「で、次はどの資格を、いつまでに取るか」を決めておくこと。ここを決めずに数年を漫然と過ごし、気づけば年収が頭打ち――という人を、面談で何人も見てきた。逆に、入社1年で1種、3年で施工管理技士、と道筋を引いていた人は、年収も役割もぐんぐん伸びていった。「独立するなら施工管理もわかっていないと弱い」と語る職人もいた。配線の腕だけでなく、現場をまとめる力まで含めて評価されるのが、この世界の面白さだ。2種はそのスタート地点として、十分に意味のある一枚。最初の一歩を、軽く見ないでほしい。どのルートを選ぶにせよ、共通して効くのは「現場の実務経験」だ。資格は受験で取れても、盤の結線や幹線のつなぎ込みといった一次情報は、現場でしか身につかない。2種を入口に手を動かした年月が、後から効いてくる。

よくある質問【電気工事士2種 やめとけ】

電気工事士2種はやめとけって本当ですか?

体力・危険・見習い期の低年収という厳しさは本当です。ただし残業や人間関係のしんどさは会社選びで大きく変わります。資格自体は需要が安定しており、「職種が悪い」というより「ハズレ企業を引くと地獄」と理解するのが正確です。

電気工事士2種は意味ないと言われるのはなぜですか?

受験資格がなく合格率も高いため軽視されがちですが、無資格では屋内配線に触れられません。1種や施工管理技士へ進む土台にもなる国家資格で、「意味ない」は誤解です。

電気工事士2種だけで食べていけますか?

就業は可能ですが、扱える範囲が限られ年収の天井が早く来ます。第一種や電気工事施工管理技士へステップアップすると、年収500万円台以降が現実的になります。

ヤンキーが多いというのは本当ですか?

気の強い職人がいる現場はありますが「ヤンキーばかり」は言いすぎです。大手サブコンや設備会社は安全教育・礼儀がしっかりしており、雰囲気は会社で大きく変わります。

まとめ|電気工事士2種は「やめとけ」なのか

「電気工事士2種はやめとけ」は、半分本当で半分は誤解だった。体力・危険・見習い期の低年収は確かに厳しい。だが、残業も人間関係も低年収も、その多くは会社選びで避けられる。「意味ない」「ヤンキーばかり」といった噂は、現場を歩いた人間から見れば言いすぎだ。需要は安定し、資格を重ねれば年収も伸び、独立という上限のない道もある。最後に効くのは、ネットの声ではなく、あなたの適性と、ハズレ企業を引かない目だ。


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