第二種電気工事士の仕事内容を完全解説!現場別業務と年収+80万円転職実例

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第二種電気工事士の仕事内容を完全解説!現場別業務と年収+80万円転職実例

第二種電気工事士の資格は取得したが、実際の仕事内容がイメージできない。転職を考えているが、どんな業務をするのか具体的に知りたい——そんな疑問を持つ方は多いのではないか。

第二種電気工事士は低圧電気工事のプロフェッショナルだ。住宅のコンセント増設から工場の電気設備メンテナンスまで、幅広い現場で活躍している。しかし実際の業務内容は現場環境によって大きく異なる。

この記事では、15年の電気施工管理経験を持つ監修者の視点と、実際の転職成功事例(年収440万→520万円)を交えながら、第二種電気工事士の具体的な仕事内容を解説する。

この記事のポイント

  • 第二種電気工事士は600V以下の低圧電気工事全般を担当(住宅・店舗・小規模工場)
  • 現場環境別の業務内容と1日の作業スケジュール実例を紹介
  • 配線工事・器具取付・分電盤設置などの具体的作業内容
  • 第一種との業務範囲の違いと制限事項
  • 電気工事士から施工管理への転職で年収+80万円達成の実例
目次

第二種電気工事士ができる仕事内容と業務範囲【資格別比較表付き】

第二種電気工事士の最大の特徴は、600V以下の低圧電気工事を幅広く手掛けられることだ。一般住宅から小規模店舗、工場まで、私たちの身近にある電気設備のほとんどがこの範囲に含まれる。

一般財団法人電気技術者試験センターによると、第二種電気工事士の合格率は筆記試験約61.5%、技能試験約73.4%となっている。比較的取得しやすい資格でありながら、実務で担当できる業務範囲は非常に広い。

低圧電気工事(600V以下)で可能な具体的業務

第二種電気工事士が担当する低圧電気工事は多岐にわたる。主な業務内容を以下にまとめた:

  • 配線工事:VVFケーブル・IVケーブル・CVケーブルの敷設・接続
  • 器具取付工事:コンセント・スイッチ・照明器具・分電盤の設置
  • 幹線工事:電力会社からの引込線から各回路への配線
  • 接地工事:アース線の設置・接続作業
  • 検査・測定:絶縁抵抗測定・接地抵抗測定・導通試験

実際に現場で施工管理をしていた立場から言うと、第二種電気工事士は「現場の即戦力」として期待される存在だ。配線から器具取付まで一通りこなせるため、工期短縮にも大きく貢献する。

第二種電気工事士の業務範囲別作業時間比較(配線工事:40%, 器具取付:25%, 分電盤作業:20%, 検査・測定:15%)

一般住宅・小規模店舗での主な作業内容

住宅工事では、新築からリフォームまで幅広い案件を担当する。具体的な作業内容は以下の通りだ:

新築住宅の場合:

  • 分電盤から各部屋への幹線配線
  • コンセント・スイッチボックスの設置
  • 照明器具の取り付け・結線
  • エアコン専用回路の設置
  • 引込線から分電盤までの接続作業

リフォーム・改修の場合:

  • 既設配線の撤去・新設
  • コンセント増設工事
  • 照明器具の交換(蛍光灯→LED等)
  • 古い分電盤の更新作業

小規模店舗では、店舗特有の設備も扱う。看板照明の設置、レジカウンター周りの配線、防犯システムの電源工事なども第二種の業務範囲内だ。

第一種電気工事士との業務範囲の違い【比較表】

第一種電気工事士との違いを理解しておくことは重要だ。転職や昇進を考える際の指標にもなる。

項目 第二種電気工事士 第一種電気工事士
工事可能電圧 600V以下 7000V以下(高圧含む)
主な工事対象 一般住宅・小規模店舗 工場・ビル・大型施設
平均年収 350〜450万円 450〜600万円
試験合格率 筆記61.5%・技能73.4% 筆記46.8%・技能64.1%
独立開業 小規模工事のみ 大型案件も対応可能

第一種は工事規模が大きくなる分、年収も上がる傾向にある。しかし第二種でも、後述する施工管理への転職により年収アップを図ることは十分可能だ。

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現場環境別の第二種電気工事士の仕事内容

第二種電気工事士の仕事内容は、現場環境によって大きく異なる。住宅、店舗、工場それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に合った職場選びの参考にもなるだろう。

住宅・マンション現場での電気工事業務

住宅現場は第二種電気工事士にとって最もポピュラーな職場だ。新築戸建て、マンション、リフォーム案件を中心に、複数の電気工事に携わることになる。

戸建住宅の特徴:

  • 一般的に単相3線式200V/100Vで配線
  • 各部屋のコンセント・照明回路の配線作業
  • エアコン・IHクッキングヒーター専用回路の設置
  • 床下・屋根裏での配線作業が多い

マンション工事の特徴:

  • 共用部と専有部で工事内容が分かれる
  • 専有部:各戸の分電盤から室内配線まで
  • 共用部:廊下照明・エレベーター・機械室(低圧部分のみ)
  • 限られたスペースでの作業技術が求められる

実際に大型マンションの施工管理を担当していた経験から言うと、住宅現場は「丁寧さ」が何より重要だった。完成後に住む人の顔が見えるだけに、職人の意識も高い現場が多い。

店舗・オフィス現場での電気設備工事

店舗・オフィス現場では、住宅とは異なる設備や配線方法が必要になる。業種によって求められる電気設備も大きく変わるのが特徴だ。

店舗工事の主な内容:

  • 店舗照明(ダウンライト・スポットライト・間接照明)
  • コンセント配置(レジ・厨房機器・冷蔵ショーケース用)
  • 看板・サイン照明の電源工事
  • 防犯システム・監視カメラの電源配線
  • 空調設備の電気配線

オフィス工事の特徴:

  • OAフロア内での配線作業
  • 多数のコンセント・LAN配線の整理
  • 会議室・役員室の特殊照明設備
  • セキュリティシステムの電気工事

店舗・オフィス工事では、意匠性を重視した配線技術が求められる。配線が見えない美しい仕上がりを実現するための技術力が評価される現場だ。

工場・倉庫での低圧電気工事の特徴

工場・倉庫現場は、住宅や店舗とは大きく異なる環境での作業となる。より大容量の電気設備を扱うことが多く、安全管理も一層重要になる。

工場電気工事の内容:

  • 製造装置への電源供給(三相200V中心)
  • 工場照明(水銀灯・LED高天井照明)の設置・メンテナンス
  • 動力制御盤の配線・結線作業
  • コンプレッサー・ポンプ類の電気配線
  • 非常灯・誘導灯の設置・点検

倉庫電気工事の特徴:

  • 高所作業車を使った高天井照明工事
  • 自動仕分けシステムの電源工事
  • 冷凍・冷蔵設備の電気配線(特殊環境対応)
  • フォークリフト充電設備の設置

監修者の林氏によると、「工場現場は住宅と比べて電気容量が大きく、安全に対する意識がより重要になる。しかし、その分やりがいも大きい現場」だという。三相電源を扱う機会も多く、技術的な成長を実感しやすい環境だ。

第二種電気工事士の1日の業務スケジュール【実例紹介】

第二種電気工事士の1日がどのように進むのか。現場作業中心の日と、事務所作業が含まれる日の2パターンを実例で紹介する。

現場作業中心の1日(住宅・店舗工事)

新築住宅の電気工事を担当する第二種電気工事士の典型的な1日を追ってみよう:

7:30 – 8:00 朝礼・準備

  • 現場事務所で朝礼参加
  • 当日の作業内容確認・安全確認
  • 工具・材料の点検・準備

8:00 – 12:00 午前の現場作業

  • 配線作業(VVFケーブルの敷設・接続)
  • スイッチ・コンセントボックスの設置
  • 分電盤からの幹線配線

12:00 – 13:00 昼休憩

13:00 – 17:00 午後の現場作業

  • 照明器具の取り付け・結線
  • 動作確認・測定作業
  • 翌日の作業準備・現場整理

17:00 – 17:30 終業処理

  • 作業日報の記入
  • 工具・材料の整理・返却
  • 翌日の段取り確認

実際に現場で施工管理をしていた立場から見ると、優秀な電気工事士は「準備と片付けが丁寧」という共通点があった。朝の準備で1日の効率が決まると言っても過言ではない。

第二種電気工事士の1日のタイムライン(朝礼→現場作業→昼休憩→午後作業→終業処理)フロー図

事務所作業と現場作業の組み合わせパターン

中規模以上の電気工事会社では、現場作業だけでなく事務所での業務も担当することが多い:

8:30 – 10:00 事務所作業

  • 前日の作業日報整理・提出
  • 材料発注・納期確認
  • 図面チェック・施工計画の確認

10:00 – 16:00 現場作業

  • 現場での電気工事業務
  • 途中で材料不足が判明し、事務所に連絡・手配
  • 施工管理者との打ち合わせ

16:00 – 17:30 事務所作業

  • 当日の作業実績報告
  • 翌日の作業計画立案
  • 安全書類の作成・整理

このパターンは、将来的に施工管理や現場監督にステップアップしたい方にとって良い経験になる。事務作業も含めた総合的なスキルが身につくからだ。

実際に転職相談を受けた30代の電気工事士は「事務作業も経験できる会社に転職したことで、その後の施工管理への転職がスムーズだった」と語っている。現場作業だけでなく、マネジメント的な視点も養える環境を選ぶことが重要かもしれない。

第二種電気工事士が扱う配線・器具の種類と作業内容

第二種電気工事士が実際に手掛ける配線や器具は多種多様だ。それぞれの特徴と作業のポイントを詳しく解説する。

配線工事(VVF・IV・CVケーブル等)の業務

配線工事は第二種電気工事士の業務の中核を成す作業だ。使用するケーブルの種類と特徴を理解することが重要である。

VVF(ビニル平型ケーブル)の特徴と用途:

  • 一般住宅で最も多用される配線材料
  • VVF1.6mm:照明回路・小容量コンセント回路
  • VVF2.0mm:一般コンセント回路・エアコン回路
  • 作業性が良く、初心者でも扱いやすい

IV線(ビニル絶縁電線)の用途:

  • 分電盤内の結線・制御回路に使用
  • 色分けが豊富で配線識別が容易
  • 狭いスペースでの配線に適している

CV(架橋ポリエチレン絶縁ケーブル)の特徴:

  • 大容量回路・幹線配線に使用
  • 耐熱性・耐久性に優れる
  • 地中埋設や高温環境での使用が可能

監修者の経験から言うと、「配線材料の選定は現場の環境と用途を正確に把握することから始まる」という。湿気の多い場所、高温になる環境、振動のある箇所など、それぞれに適した材料を選ぶ技術が求められる。

器具取付(コンセント・スイッチ・照明)の作業

器具取付工事は、電気工事の「見える部分」を担当する重要な作業だ。仕上がりの美しさが直接評価に結びつく。

コンセント取付の作業手順:

  1. ボックス内の配線確認・結線準備
  2. コンセント本体への結線(N・L・E線の識別重要)
  3. ボックスへの固定・プレート取付
  4. 動作確認・外観チェック

照明器具取付の種類と特徴:

  • シーリングライト:天井直付け型、比較的簡単な作業
  • ダウンライト:天井埋込型、天井加工が必要
  • ペンダントライト:吊下げ型、荷重計算が重要
  • 間接照明:建築との調整が必要、高度な技術

スイッチ工事の注意点:

  • 単極スイッチ:最も基本的な片切りスイッチ
  • 3路スイッチ:階段などで使用する切り替えスイッチ
  • 4路スイッチ:3箇所以上で操作するスイッチ
  • 調光器・人感センサー付きスイッチの取付

Yahoo!知恵袋でも「DIYでスイッチ交換をしようとしたが、3路スイッチの配線がわからなくなった」という質問をよく見かける。正確な配線知識と豊富な経験が必要な作業だ。

分電盤・配電盤の設置・結線業務

分電盤・配電盤の工事は、第二種電気工事士の技術力が最も問われる作業の一つだ。全体の電気系統を把握し、安全かつ効率的な配線を実現する必要がある。

分電盤設置の作業工程:

  1. 設置場所の確認・マーキング
  2. 分電盤本体の壁面固定
  3. 主幹ブレーカーの設置・結線
  4. 分岐ブレーカーの配置・結線
  5. 各回路への送り配線接続
  6. アース線・中性線の結線
  7. 動作テスト・絶縁測定

配電盤工事で重要なポイント:

  • 回路構成の正確な把握
  • ブレーカー容量の適切な選定
  • 配線の美しい整理・固定
  • 将来の増設に備えた余裕の確保
  • 安全上の表示・ラベリング

実際にプラント現場で電気施工管理をしていた経験から言うと、分電盤工事は「電気工事士の総合力」が試される現場だった。配線技術だけでなく、全体を俯瞰する能力、細部への注意力、すべてが求められる。

第二種電気工事士が扱う器具別作業時間(分電盤工事:4時間, 照明器具:2時間, コンセント:1時間, スイッチ:0.5時間)

第二種電気工事士ができない仕事・制限される業務

第二種電気工事士にも明確な制限がある。これを理解せずに作業すると法令違反となるため、正確に把握しておくことが重要だ。

高圧電気工事(7000V超)は第一種が必要

最も重要な制限は工事可能電圧の上限だ。第二種電気工事士は600V以下の低圧電気工事のみ対応可能で、それを超える高圧工事には第一種電気工事士の資格が必要となる。

第二種でできない高圧工事の例:

  • 工場・ビルの高圧受電設備(6600V受電)
  • 高圧電動機(200V超の大型モーター)
  • 高圧配電線工事
  • 変電所・開閉所の工事
  • 高圧ケーブルの敷設・接続

判断が難しいケース:

  • 工場内でも低圧部分(制御回路等)は第二種で対応可能
  • 高圧受電後の変圧器二次側(低圧側)も第二種の範囲
  • 大型ビルでも各階の分電盤以降は第二種で工事可能

実際の現場では「どこまでが第二種の範囲か」を正確に判断することが重要だ。監修者によると、「現場で迷ったら必ず上司に確認するのが鉄則」だという。

特殊電気工事(ネオン・非常用照明等)の制限

電圧が600V以下でも、特殊な用途の電気工事には追加の資格や認定が必要な場合がある。

特殊電気工事の例:

  • ネオン工事:ネオン工事技術者の認定が必要
  • 非常用照明:消防設備士甲種4類または乙種4類が必要
  • 火災報知設備:消防設備士の資格が必要
  • 防災設備:消防設備に関連する部分は消防設備士が対応
  • 通信設備:電気通信工事担任者の資格が必要な場合あり

その他の制限事項:

  • 電気工事業の登録がない個人・法人での営業工事
  • 電気主任技術者の選任が必要な設備の保安業務
  • 計器用変成器の設置・交換
  • 避雷設備の工事(避雷針等)

Yahoo!知恵袋でも「第二種で非常灯の工事はできますか?」という質問がよくあるが、答えは「電気配線部分のみ可能、非常灯システム全体は消防設備士が必要」だ。

転職を考える際も、これらの制限を理解した上で、どの分野に特化するかを決めることが重要。一つの資格ですべてをカバーできるわけではないが、第二種電気工事士は多くの現場で活躍できる汎用性の高い資格と言える。

第二種電気工事士の仕事に必要なスキル・知識

資格を取得しただけでは現場で通用しない。実際の業務で求められるスキルと知識について、現場経験を踏まえて解説する。

電気理論・法規の実務での活用方法

試験で学んだ電気理論や法規は、現場でどのように活用されるのか。実際の業務との関連を理解することで、より深い知識として身につく。

オームの法則の現場活用:

  • 回路設計時の電流値計算
  • ブレーカー容量の適切な選定
  • 配線サイズの決定
  • 電圧降下の計算・対策

電気工事士法の実務への影響:

  • 作業範囲の正確な把握
  • 無資格者への指導・監督
  • 電気工事業登録の必要性理解
  • 安全管理義務の認識

内線規程の現場での重要性:

  • 配線方法の標準化
  • 材料選定の基準
  • 安全率の考え方
  • 検査方法の統一

実際に現場で10年以上働いてきた立場から言うと、「理論を現場に活かせる人」と「暗記だけの人」では、トラブル対応力に大きな差が出る。理論的背景を理解している職人は、予期せぬ問題にも冷静に対処できるものだ。

工具の使い方と安全作業の基本

第二種電気工事士が使用する工具は多岐にわたる。正しい使い方を身につけることで、作業効率と安全性の両方が向上する。

基本工具とその用途:

  • ペンチ・ニッパー:配線の切断・曲げ加工
  • 電工ナイフ:ケーブルの被覆剥き
  • ドライバー(プラス・マイナス):端子台・器具の固定
  • スケール・メジャー:配線長さの測定
  • テスター・検電器:電圧・導通の確認

専門工具の活用:

  • ワイヤーストリッパー:正確な被覆剥き作業
  • 圧着工具:端子の確実な圧着接続
  • ボルトクリッパー:ボルト・ナットの切断
  • パイプベンダー:電線管の曲げ加工
  • 絶縁抵抗計:配線の絶縁状態測定

安全作業の基本原則:

  1. 停電確認:作業前の必須チェック
  2. 施錠・表示:誤った送電の防止
  3. 検電:停電状態の二重確認
  4. 接地:人体保護のためのアース確保
  5. 作業完了確認:送電前の最終チェック

転職相談を受けた40代の電気工事士は「工具の使い方一つで作業時間が大きく変わる。特に圧着工具は投資する価値がある」と語っていた。良い工具を揃えることは、プロとしての第一歩かもしれない。

図面読解と現場での施工管理能力

電気工事士にとって図面読解能力は必須スキルだ。図面から正確に情報を読み取り、現場での施工に反映する能力が求められる。

電気図面の種類と読み方:

  • 単線結線図:電気系統の全体構成を示す図面
  • 複線図:実際の配線状態を示す詳細図面
  • 平面図:器具・配線の配置を示す図面
  • 展開図:制御回路等の動作を示す図面
  • 施工詳細図:特殊な施工方法を示す図面

現場での図面活用:

  • 器具・配線位置の正確な確認
  • 配線ルートの事前検討
  • 材料数量の算出
  • 他工事との取り合い確認
  • 変更内容の図面反映

施工管理的な視点:

  • 工程管理:他工事との調整
  • 品質管理:仕上がりの統一
  • 安全管理:危険個所の事前把握
  • 原価管理:効率的な施工方法の選択

監修者の経験では、「図面を正確に読める電気工事士は、自然と施工管理的な思考が身につく」という。将来のキャリアアップを考える上でも重要なスキルだ。

実際に施工管理に転職した30代の電気工事士は「現場で図面と実際の違いを見つけて指摘できる能力が評価された」と話している。単純な作業員ではなく、考える技術者としての成長が転職成功の鍵となったようだ。

第二種電気工事士から施工管理への転職実例【年収+80万円達成】

第二種電気工事士として経験を積んだ後、施工管理にキャリアアップする道筋は確実に存在する。実際の転職成功事例を通じて、その方法とポイントを探ってみよう。

電気工事士から電気施工管理への転職パターン

電気工事士から施工管理への転職には、いくつかの典型的なパターンがある。それぞれの特徴と成功のポイントを整理した。

パターン1:同業他社への転職

  • 現場経験を活かした即戦力採用
  • 業界知識・人脈を活用可能
  • 年収アップ幅:50〜100万円
  • 転職期間:2〜3ヶ月程度

パターン2:異業種(ゼネコン等)への転職

  • より大規模プロジェクトへの参画
  • 多工種調整のスキル習得
  • 年収アップ幅:80〜150万円
  • 転職期間:3〜6ヶ月程度

パターン3:設備系専門会社への転職

  • 電気設備に特化した専門性向上
  • 技術的な深掘りが可能
  • 年収アップ幅:60〜120万円
  • 転職期間:3〜4ヶ月程度

実際に転職支援をした経験から言うと、「現場経験豊富な電気工事士」は施工管理として非常に重宝される存在だ。図面上の理論だけでなく、実際の施工上の問題点を把握しているからだ。

実際の転職成功事例と年収アップのポイント

ここで実際の転職成功事例を紹介しよう。30代前半の電気工事士が施工管理に転職し、年収を大幅にアップさせた実例だ。

転職成功事例(匿名)

  • 年齢:30代前半
  • 前職:電気工事会社(現場職人)
  • 転職先:中規模ゼネコンの電気施工管理
  • 年収:440万円 → 520万円(+80万円)
  • 転職期間:4ヶ月

この方の転職成功のポイントを分析してみよう:

1. 現場経験の棚卸し

「10年の現場経験で、住宅から工場まで幅広い電気工事を経験。特に分電盤工事・高所作業・緊急対応に自信がある」と具体的にアピールした。

2. 施工管理的思考の習得

現場で「なぜこの工法を選ぶのか」「他工事との調整はどうするか」を常に考える習慣をつけていた。面接でもその思考プロセスを評価された。

3. 継続学習の姿勢

第一種電気工事士の取得に向けて勉強中であることをアピール。向上心の高さが評価につながった。

4. コミュニケーション能力

現場での職人指導経験があり、「技術を分かりやすく説明できる」能力が施工管理に活かせると評価された。

本人は転職について次のように語っている:

「日曜日は休めるんだ、家族と過ごせるんだ。ちょっと楽になったから嬉しい。授業参観に行ける、運動会に出られる。今までは行けないのが当たり前だと思っていたけど、行ける会社もあることを知った」

年収アップだけでなく、ワークライフバランスの改善も実現できた好事例だ。

転職成功の共通ポイント:

  1. 現場経験を具体的にアピール
  2. 施工管理的な思考を身につける
  3. 継続的な学習姿勢を示す
  4. コミュニケーション能力を磨く
  5. 転職エージェントを活用する

この事例では「それがなかったら転職していない」と語るほど、転職エージェントの支援が重要な役割を果たした。年収交渉や企業との調整は、個人では限界がある部分だからだ。

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よくある質問(第二種電気工事士の仕事内容について)

Q. 未経験でも第二種電気工事士の仕事はできますか?

A. 可能です。第二種電気工事士の資格があれば、未経験でも採用される可能性は高いです。ただし、実際の現場作業には経験が必要なため、先輩職人の指導を受けながら徐々にスキルを身につけることになります。最初は配線の補助作業から始まり、器具取付、分電盤工事と段階的にステップアップしていくのが一般的です。

Q. 第二種電気工事士だけで独立開業は可能ですか?

A. 法的には可能ですが、現実的には厳しい部分があります。独立開業には電気工事業登録が必要で、第二種だけでは小規模な住宅工事に限定されます。収入の安定性や工事範囲を考えると、第一種電気工事士の取得や、施工管理技士等の関連資格も併せて検討することをおすすめします。

Q. 女性でも第二種電気工事士の仕事に就けますか?

A. はい、女性の電気工事士も増加しています。特に住宅工事や店舗工事では、細かい作業が得意な女性の需要が高まっています。ただし、重量物の取り扱いや高所作業もあるため、体力面での配慮が必要な場合もあります。近年は女性専用の更衣室や休憩室を整備する企業も増えており、働きやすい環境は改善されてきています。

Q. 第二種電気工事士の平均年収はどれくらいですか?

A. 地域や経験年数によりますが、350〜450万円程度が相場です。未経験から始めた場合は300万円程度からスタートし、経験を積むことで年収アップが期待できます。施工管理への転職により500〜600万円台も十分可能です。実際に年収440万円から520万円にアップした転職事例もあります。

林(はやし)

この記事の監修者

林(はやし)|施工管理ちゃんねる(せこちゃん) キャリアアドバイザー

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験。電気設備・建設・再生可能エネルギー領域の採用支援を行う。



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