第二種電気工事士の将来性が高い3つの理由と需要データ分析

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第二種電気工事士の将来性が高い3つの理由と需要データ分析

第二種電気工事士の将来性って、実際のところどうなのか?

転職を考えてるあなたなら、この疑問が頭から離れないはずだ。「AIに仕事を奪われるのか」「10年後も食っていけるのか」——そんな不安、よくわかる。

私たちが面談した転職希望者からも、こんな声がよく聞こえてくる。「AIでいいとか、今多いじゃないですか。やっぱりその人間を代替してしまうというのがリスク」——これは、ある20代後半の候補者が語った率直な危機感だった。

監修者の林氏(施工管理歴15年、大型プラント電気施工管理→ビル設備管理→人材紹介)の現場経験と、厚生労働省の最新データ、実際の転職面談から見えてきた結論は明確だ。第二種電気工事士の将来性は、むしろ高まっている。

この記事のポイント

  • 第二種電気工事士は法的保護により AI に代替されない資格職
  • 電気工事士の有効求人倍率は 3.2 倍、深刻な人手不足が継続中
  • EV・太陽光関連工事の急増で需要は拡大、年収 400 万円台は現実的
  • キャリアアップの道筋は多様で、独立開業も含め選択肢が豊富
  • 未経験からでも 30 代なら転職可能、手に職をつけるなら今がチャンス
目次

第二種電気工事士の将来性が高い3つの理由

結論から言えば、第二種電気工事士の将来性は極めて高い。その根拠となる3つの理由を、データと現場の実態から説明しよう。

資格職としての制度的保護(AI代替されない理由)

第二種電気工事士が AI に代替されない最大の理由は、法的な独占業務があることだ。

電気工事士法により、600V以下の低圧電気工事は第二種電気工事士の資格なしには行えない。これは単なる技術的な問題ではなく、法律で守られた領域なのだ。AI がどれほど進歩しても、人間の資格者による作業と責任が求められる。

実際に面談した転職希望者も、「手に職を、という感じなので。手に職つけて、資格取るっていうことがモチベーション」と語っている。この「法的な独占業務」こそが、他の職種にはない強みだ。

さらに重要なのは、電気工事の現場判断だ。配線経路の選択、既設設備との干渉回避、安全確保の判断——これらは現場の状況に応じたリアルタイムの意思決定が必要になる。AI が得意な定型作業とは対極にある業務なんだ。

電気インフラの拡大による需要増加

日本の電気インフラは縮小するどころか、むしろ拡大している。

政府の「2050年カーボンニュートラル」政策により、太陽光発電設備の設置が急速に進んでいる。これらの設備には必ず電気工事が伴う。監修者の林氏は「太陽光案件は2020年頃から明らかに増えた。1つのプロジェクトで複数の電気工事士が必要になる」と語る。

EV充電設備の整備も大きな需要源だ。政府は2030年までに急速充電器を3万基設置する計画を発表しており、これらすべてに電気工事が必要になる。

再生可能エネルギー関連電気工事の市場規模推移(2020年:1,200億円→2025年:1,800億円→2030年:2,500億円予想)

e-Stat の建設工事施工統計調査によると、電気工事業の施工高は右肩上がりで推移している。老朽化したビル・住宅の改修工事も含めれば、電気工事の需要は確実に増加している。

高圧・低圧工事の専門性と現場判断の重要性

電気工事には、単純なマニュアル作業では対応できない専門性がある。

特に改修工事では、既設の配線状況を読み解く技術が求められる。「この配線は生きているのか」「どの分電盤から来ているのか」——こうした判断は、現場経験と電気の知識がなければできない。

新築工事でも、設計図通りにいかないケースは日常茶飯事だ。他の工事との取り合い、構造体との干渉、施主の追加要望——これらに対応するのは人間の判断力だ。

監修者の林氏は「図面を読んで、現場の状況を把握して、最適な施工方法を選択する。これは経験と知識の組み合わせで、AI には代替できない領域」と断言する。

この専門性こそが、第二種電気工事士の価値を支えている。単なる「手作業」ではなく、「技術職」としての側面が強いのだ。

第二種電気工事士の現在の需要状況と市場動向

数字で見ると、第二種電気工事士の需要の高さは一目瞭然だ。

電気工事士の有効求人倍率と人手不足の実態

厚生労働省の職業安定業務統計によると、電気工事士の有効求人倍率は3.2倍(2024年度)。これは全職種平均の1.3倍を大幅に上回る水準だ。

要するに、1人の求職者に対して3.2件の求人がある状況。これだけ見ても、需要の高さがわかる。

実際の現場でも人手不足は深刻だ。私たちが面談する電気工事会社の採用担当者からは「とにかく人がいない」「資格を持ってる人なら経験は問わない」という声が頻繁に聞こえてくる。

特に第二種電気工事士の場合、比較的取得しやすい資格でありながら、実務経験のある人材は慢性的に不足している。筆記試験の合格率は61.5%、技能試験は73.4%(電気技術者試験センター)と、他の国家資格と比べて合格率は高いのに、なぜか人材不足が続いている。

この背景には、建設業界全体の高齢化がある。50代以上のベテラン職人の大量退職が始まっており、その穴を埋める若手・中途の人材が圧倒的に足りていない。

再生可能エネルギー・EV充電設備工事の急増

電気工事士の需要を押し上げている最大の要因は、脱炭素関連の工事だ。

太陽光発電設備の設置工事は、2020年以降に急激に増加している。住宅用だけでなく、工場や商業施設の屋根への設置も相次いでいる。これらの工事には必ず電気工事士が必要だ。

EV充電設備の設置も新たな需要源になっている。マンションの駐車場、商業施設、高速道路のサービスエリア——あらゆる場所で充電設備の整備が進んでいる。

監修者の林氏は「プラント時代にも太陽光案件に関わったが、電気工事の工程が全体の工期を左右することが多い。技術者不足で工期遅延も珍しくなかった」と振り返る。

EV充電設備設置工事件数の推移(2020年:2,500件→2023年:8,200件→2025年予測:15,000件)

国の政策的な後押しもある。「GX実現に向けた基本方針」により、2030年までに150兆円の脱炭素投資が予定されており、その大部分が電気工事を伴う設備投資になる。

建設業界全体での電気工事士不足の深刻化

電気工事士不足は、もはや業界全体の構造的な問題だ。

建設業就業者数は1997年の685万人をピークに減少を続け、2023年には479万人まで落ち込んでいる(国土交通省)。一方で建設投資額は増加傾向にあり、需要と供給のミスマッチが拡大している。

特に電気工事は専門性が高く、他の職種からの転用が利かない。土木作業員が配管工事を覚えることはできても、電気工事は資格がなければ従事できない。この参入障壁の高さが、人手不足をより深刻にしている。

現場の実態として、電気工事の工程が全体の工期を決定することも多い。「電気がつながらないと設備が動かせない」「検査が受けられない」といった理由で、電気工事士の確保は最優先課題になっている。

e-Stat の労働力調査データからも、電気工事業の労働力不足は他業種と比べて顕著だ。この傾向は少なくとも2030年代まで続くと予想される。

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第二種電気工事士から始まるキャリアアップの全パターン

第二種電気工事士の魅力は、将来の選択肢の幅広さにある。一度この資格を取得すれば、複数のキャリアパスが開ける。

第一種電気工事士への資格アップグレード

最もストレートなキャリアアップは、第一種電気工事士の取得だ。

第一種と第二種の違いは、取り扱える電圧の範囲にある。第二種は600V以下の低圧工事のみだが、第一種は7000V未満の高圧工事も可能になる。これにより工事の単価が大幅に上がる。

第一種電気工事士の筆記試験合格率は46.8%、技能試験は64.1%(電気技術者試験センター)。第二種よりも難易度は上がるが、決して手の届かない資格ではない。

実務経験3年以上という受験要件があるため、第二種で現場経験を積みながら勉強を進めるのが一般的だ。監修者の林氏は「現場で高圧設備を見る機会があれば、第一種の勉強も理解しやすくなる」とアドバイスする。

年収面でのメリットも大きい。第二種電気工事士の平均年収が約420万円であるのに対し、第一種電気工事士は約520万円と100万円の差がある(当社転職データより)。

キャリア的にも、第一種を持っていれば大規模な工場やビル、変電設備の工事に携われる。工事の規模が大きくなれば、やりがいも収入も格段に向上する。

電気施工管理技士への転身ルート

現場の職人から管理職へのキャリアチェンジを目指すなら、電気施工管理技士がおすすめだ。

実際の面談では、「アクティブに体を動かして、人と関わって、作業を完了して、いろんな人と関わり合って、それで次の仕事をもらって、着実に一歩一歩大きくしていく」ことを重視する転職希望者も多い。施工管理なら、技術的な専門性と人とのコミュニケーションの両方を活かせる。

電気工事士の実務経験があれば、2級電気施工管理技士の受験要件を満たせる。現場を知っている強みは、施工管理の実務でも大きなアドバンテージになる。

年収の伸び幅も魅力的だ。電気施工管理技士の年収は、2級で450〜600万円、1級で600〜800万円、さらに大手ゼネコンでは1,000万円を超えるケースもある。

デスクワーク(CAD・報告書作成)に抵抗がある人もいるが、現場巡回や打合せなど、外での仕事も多い。完全にデスクに縛られるわけではない。

独立開業・電気工事業者設立への道筋

第二種電気工事士は、独立開業への可能性も開いてくれる。

ただし、電気工事業の許可を取得するには、第一種電気工事士または電気主任技術者の資格が必要だ。第二種だけでは開業できないが、将来への布石として十分に価値がある。

実際のキャリア設計としては、「第二種で経験を積む → 第一種を取得 → 独立準備」という流れが現実的だ。現場経験5〜7年程度あれば、顧客との信頼関係も築けているはずだ。

独立のメリットは収入の上限がないことだ。優秀な職人であれば、年収1,000万円以上も十分に可能。ただし営業力や経営センスも求められるため、向き不向きはある。

面談で「10万、20万ぐらい違うなら響いてくるかなと思ってるんで、できれば一度掛けたくない」と語った候補者もいた。独立には一定のリスクが伴うため、十分な準備と覚悟が必要だ。

【実データ分析】第二種電気工事士の年収推移と将来性評価

ここからは、私たちが蓄積してきた転職データと公的統計を基に、第二種電気工事士の年収実態を分析してみよう。

経験年数別の年収推移と昇給カーブ

第二種電気工事士の年収は、経験年数と共に着実に上昇する。

当社の転職支援データ(過去3年間、約500名)を分析すると、以下のような昇給カーブが見えてくる:

経験年数 平均年収 年収レンジ
未経験〜1年 320万円 280〜380万円
2〜3年 380万円 340〜450万円
4〜7年 450万円 400〜550万円
8〜15年 520万円 450〜650万円
16年以上 580万円 500〜750万円

注目すべきは、4年目あたりから年収が大きく伸びることだ。これは主任クラスに昇進し、現場の責任者としての役割を担うようになるタイミングと重なる。

e-Stat の賃金構造基本統計調査でも、電気工事士の年収は勤続年数と強い相関関係がある。技術職として経験がダイレクトに評価される職種だと言える。

監修者の林氏は「電気工事は失敗が許されない仕事。経験豊富な職人への信頼は絶大で、それが年収にも反映される」と分析する。

第二種電気工事士の経験年数別平均年収推移(未経験320万→4-7年450万→8-15年520万→16年以上580万円)

地域別・工事種別による年収格差

第二種電気工事士の年収は、勤務地と従事する工事の種類によって大きく変わる。

地域別で見ると、首都圏の年収が最も高い。東京都内であれば、同じ経験年数でも地方より50〜100万円高い年収が期待できる。これは物価の違いもあるが、大型プロジェクトが多く、単価の高い工事に携われることが主因だ。

工事種別では、プラント・工場関連の電気工事が最も高単価だ。24時間稼働する工場での夜間工事、定期修繕工事などは、一般的な住宅工事の1.5〜2倍の日当が期待できる。

一方で住宅系の電気工事は単価が低めだが、仕事の安定性がある。新築住宅、リフォーム、太陽光発電設備の設置など、継続的な需要が見込める。

商業施設・オフィスビルの工事は、単価と安定性のバランスが良い。大手の電気工事会社に入れば、これらの案件を中心に安定した年収が期待できる。

転職希望者が期待する年収400万円の現実性

私たちが面談する転職希望者の多くが「年収400万円台を目指したい」と話す。この目標は現実的なのか?

結論から言えば、十分に達成可能だ。実際、面談した候補者の一人も「希望年収400万円(最低370万円まで許容)」という具体的な数字を挙げていた。

未経験からスタートした場合、年収400万円に到達する目安は3〜4年だ。これは他の職種と比べても決して遅くない。むしろ手に職をつけられることを考えれば、コストパフォーマンスは高いと言える。

ただし、会社選びは重要だ。零細企業と中堅以上の会社では、同じ経験年数でも100万円以上の差が出ることもある。転職時には、会社規模と給与体系をしっかりと確認すべきだ。

さらに確実に年収400万円を超えたいなら、第一種電気工事士の取得を目指すのが得策だ。第一種があれば、未経験でも350万円前後からスタートでき、2〜3年で400万円台に乗せることができる。

監修者の林氏は「年収400万円は第二種電気工事士の標準的な到達点。それ以上を目指すなら、資格のアップグレードか役職への昇進が必要」と語る。

電気工事の種類別将来性ランキング【2025年最新版】

同じ電気工事でも、分野によって将来性は大きく異なる。現場経験と市場動向を踏まえて、将来性をランク付けしてみよう。

最も将来性が高い工事分野TOP3

1位:再生可能エネルギー関連工事

太陽光発電、風力発電、蓄電池設備の工事は、今後10年で最も成長が期待できる分野だ。政府の脱炭素政策により、2030年まで継続的な需要が見込める。

特に住宅用太陽光発電は、FIT制度の終了後も自家消費ニーズで需要は堅調。工場や商業施設での自家発電設備導入も加速している。

2位:EV充電インフラ工事

電気自動車の普及に伴い、充電設備の設置需要は急拡大している。マンション、商業施設、職場、道の駅——あらゆる場所で充電設備が必要になる。

政府は2030年までに急速充電器3万基、普通充電器12万基の設置を目標としており、膨大な工事量が見込める。

3位:ビル・工場の省エネ改修工事

LED照明への交換、高効率空調設備の導入、BEMS(ビルエネルギー管理システム)の設置など、既存建物の省エネ改修が活発だ。

築30年以上のビルは全国に数十万棟あり、これらの電気設備更新は確実な需要源だ。

AI・IoT普及で需要拡大する電気工事領域

AI・IoTの普及は、電気工事の需要を押し上げる要因になっている。

スマートホーム関連の工事は特に注目だ。IoT機器の設置、ホームオートメーション(HEMS)の導入、セキュリティシステムの配線——これらはすべて電気工事士の仕事だ。

工場でも、IoT センサーの大量設置や産業用ロボットの電源工事など、新たな需要が生まれている。これらの工事は高度な技術が求められ、単価も高い。

データセンターの建設ラッシュも見逃せない。クラウドサービスの普及により、国内のデータセンター需要は急拡大している。これらの施設には大容量の電気設備が必要で、専門技術を持つ電気工事士の需要は旺盛だ。

監修者の林氏は「プラント時代にも制御システムの配線工事を担当したが、単純な電源工事とは全く違う。高度な技術と慎重さが要求される分、やりがいも大きかった」と振り返る。

将来的に縮小リスクがある工事分野

一方で、縮小リスクがある分野もある。現実的な判断として、これらの分野は避けた方が賢明だ。

住宅の新築電気工事は、人口減少と新築着工戸数の減少により、長期的には縮小傾向だ。ただし、すぐになくなる分野ではないため、他分野と組み合わせることで安定性は保てる。

従来の蛍光灯照明工事は、LED への置き換えが進んでおり、新規需要は期待できない。ただし既存設備のメンテナンスは当面続く。

アナログ系統の制御盤工事は、デジタル化・IoT化の波で需要が減少している。古い技術にこだわっていると、将来的に仕事がなくなるリスクがある。

重要なのは、縮小分野だからといって完全に避ける必要はないことだ。経験を積む過程で触れることはあっても、専門特化はしない方が良い、という程度の認識で十分だ。

第二種電気工事士のリアルな転職事情と成功ポイント

実際の転職活動では、どんなことに注意すべきなのか?面談で得られたリアルな声を基に、転職成功のポイントを整理しよう。

未経験者が避けるべき求人の見分け方

転職活動で最も重要なのは、ブラック企業を見分けることだ。電気工事業界にも、残念ながら劣悪な労働環境の会社は存在する。

実際にあった事例として、面談した候補者が語った話が印象的だった。「社長がちょっとおかしな人だったんで。面接で、金物で、紫色のレンズのサングラスしてくるっていう。ヤクザかと思っちゃった」——これは実在する電気工事会社での面接体験だ。

こうした明らかにおかしい会社は論外として、より微妙な判断が必要な場合もある。以下のような求人は要注意だ:

  • 1年以上継続して求人を出し続けている会社(離職率が高い可能性)
  • 給与レンジが異常に幅広い(「年収300〜800万円」など、実態が不明)
  • 「やる気があれば未経験OK」だけで、研修制度の説明がない
  • 面接で労働条件の質問を嫌がる、曖昧にする
  • 「履歴書を見ないまま面接」する会社(候補者の言葉を借りれば「ちょっと心配」)

ハローワークの求人にも注意が必要だ。「電気通信」と「電気設備」を混同している求人もあり、応募前にしっかりと確認しないと、全く違う分野に応募してしまうリスクがある。

面接で確認すべき労働環境・研修制度のポイント

面接では、遠慮せずに労働環境について質問しよう。「やった経験もないのに、やらせるっていうのはどうなのかなぁ」——これは未経験からの転職を考えている候補者の率直な不安だった。

確認すべきポイントは以下の通りだ:

研修・指導体制

  • 未経験者にはどの程度の期間をかけて指導するか
  • 先輩職人とのペアリング期間はどのくらいか
  • 資格取得支援(費用負担、勉強時間の配慮)があるか

労働時間・休日

  • 実際の労働時間(「8時〜17時」は建前で、実際は長時間労働の場合もある)
  • 休日出勤の頻度(「緊急時のみ」なのか「月2〜3回は当たり前」なのか)
  • 有給休暇の取得実績(「制度はあるが使えない」パターンを避ける)

キャリアパス

  • 先輩社員の昇進・昇給実績
  • 第一種電気工事士取得への支援体制
  • 将来的な管理職への道筋

「労働時間が長いことに関しては、特にあの、嫌だなって気持ちはないので。別にいっぱい働いて稼げるんだったら稼ぎたい」と考える人もいるが、それでも労働基準法は守られるべきだ。適切な残業代の支払いがあるかは必ず確認しよう。

転職成功者が実践した企業研究の方法

転職に成功した人たちは、どうやって良い会社を見つけているのか?

最も効果的なのは、複数の情報源を組み合わせることだ。求人票だけでは見えない実態を、複数の角度から調べる必要がある。

会社の実態調査

  • 施工実績の確認(ホームページ、建設業許可情報)
  • 経営状況の把握(売上高、従業員数の推移)
  • 業界内での評判(同業者からの聞き込み)

労働環境の実態把握

  • 現場見学の依頼(断られる会社は要注意)
  • 面接時の社内の雰囲気観察
  • 離職率の質問(答えを渋る会社は怪しい)

監修者の林氏は「転職活動では、会社選びが8割。技術は後から覚えられるが、ブラック企業に入ってしまうと回復に時間がかかる」と警鐘を鳴らす。

実際、私たちが面談した転職成功者の多くは、複数社を比較検討した上で決断している。「条件の良い会社が1社だけ」ということはほとんどない。しっかりと情報収集すれば、必ず選択肢は見つかる。

第二種と第一種電気工事士の将来性比較

第二種電気工事士を取得した後、第一種への進級は本当に必要なのか?両者の将来性を比較してみよう。

工事範囲の違いが将来性に与える影響

第二種と第一種の決定的な違いは、取り扱える電圧の範囲だ。第二種は600V以下の低圧工事のみ、第一種は7000V未満の高圧工事まで対応できる。

この違いが将来性に与える影響は大きい。高圧工事は単価が高く、案件の規模も大きいため、必然的に年収も高くなる。

低圧工事の需要も決してなくならないが、競合が多い分野でもある。住宅工事、小規模店舗の工事などは、多数の業者が参入しており、価格競争が激しい。

一方、高圧工事は参入障壁が高い。第一種電気工事士の資格に加えて、高度な技術と経験が必要だ。そのため単価を維持しやすく、安定した収入が期待できる。

監修者の林氏は「プラント時代は6.6kVの高圧設備を扱うことが多かった。高圧の世界は低圧とは次元が違う。技術的な面白さもあるし、責任も重い。やりがいは格段に大きい」と語る。

高圧工事対応による年収・キャリアの違い

高圧工事に対応できるかどうかで、年収・キャリアは大きく変わる。

当社のデータでは、第一種電気工事士の平均年収は第二種より約100万円高い。これは高圧工事の単価が低圧工事の1.5〜2倍であることが主因だ。

キャリア的にも、第一種があれば大規模プロジェクトに参画できる。工場の電気設備更新、変電設備の工事、大型商業施設の電気工事——こうした案件は技術的にも興味深く、達成感も大きい。

さらに重要なのは、将来的な独立可能性だ。第一種電気工事士があれば、電気工事業の許可を取得して独立開業できる。第二種だけでは、この道は閉ざされている。

ただし、第一種にもデメリットはある。責任が重く、ミスが許されない緊張感がある。停電作業などでは、夜間・休日の作業も多い。「体を動かすほうが性に合っている」という人には向いているが、プレッシャーに弱い人には厳しい面もある。

第二種 vs 第一種電気工事士の年収比較(第二種平均420万円 vs 第一種平均520万円、経験年数別の差の拡大)

結論として、将来性を重視するなら第一種への挑戦をおすすめする。ただし、第二種でも十分に安定したキャリアは築ける。自分の性格や価値観と照らし合わせて判断すべきだ。

よくある質問

Q. 第二種電気工事士は本当にAIに代替されませんか?

A. 法的な独占業務と現場判断が必要なため、AI に完全代替される可能性は極めて低いです。電気工事士法により600V以下の電気工事は資格者でなければ行えず、さらに現場の状況に応じた判断が常に求められます。配線経路の選択や安全確保の判断など、人間の経験と知識が不可欠な業務だからです。

Q. 未経験から始めて何年でキャリアアップできますか?

A. 第二種電気工事士の場合、3〜4年で年収400万円台、5〜7年で主任クラスへの昇進が一般的です。第一種電気工事士への挑戦は実務経験3年以上で可能になり、取得すれば大幅な年収アップが期待できます。施工管理技士への転身なら2級で年収450〜600万円、1級で600〜800万円のレンジです。

Q. 40代・50代でも将来性のある仕事ですか?

A. はい、40代・50代でも十分に将来性があります。電気工事は経験が重視される職種で、ベテランの技術と判断力は高く評価されます。実際、業界全体で高齢化が進んでおり、経験豊富な職人への需要は高まっています。ただし体力的な負担もあるため、将来的には後進の指導や現場管理などの役割にシフトしていくことをおすすめします。

Q. 第二種電気工事士だけで年収500万円は可能ですか?

A. 第二種のみでは難しいのが現実です。当社データでは第二種電気工事士の平均年収は約420万円で、経験15年以上でも580万円程度が上限です。年収500万円以上を目指すなら、第一種電気工事士の取得または施工管理技士への転身が効果的です。地域や会社規模によっても差があるため、転職時の会社選びも重要な要素になります。

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林(はやし)

この記事の監修者

林(はやし)|施工管理ちゃんねる(せこちゃん) キャリアアドバイザー

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験。電気設備・建設・再生可能エネルギー領域の採用支援を行う。


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