電気工事士の仕事内容を現役1000人が証言!1種・2種の業務範囲と年収の実態
電気工事士になりたいが、実際にどんな仕事をするのか不安に感じていないだろうか。「資格は取ったけれど現場での具体的な作業がイメージできない」「1種と2種でどれだけ仕事の幅が変わるのか」——そんな疑問を抱える人は多い。
この記事では、現役電気工事士1000人への独自調査と、大型プラント電気施工管理を15年経験した監修者の視点から、電気工事士の仕事内容を包み隠さず解説する。1日のリアルなスケジュール、1種・2種の業務範囲の違い、そして転職前に知っておくべき年収相場まで、現場の生の声をもとにお伝えする。
この記事のポイント
- 電気工事士の平均年収は420万円(経験5年以上は520万円が相場)
- 1種は高圧受電設備、2種は一般住宅・店舗の電気工事が主な業務範囲
- 現場作業8時間+準備・報告1.5時間が標準的な1日のスケジュール
- 未経験からでも2年で即戦力レベルに到達可能(1000人調査より)
- データセンター・再エネ需要で今後10年は人手不足が継続予測
電気工事士の仕事内容を完全解説【1種・2種の業務範囲の違いも】
電気工事士の基本的な仕事内容
電気工事士とは、電気設備の設置・保守・修理を行う専門技術者だ。具体的には、建物内の配線工事、コンセント・照明器具の取り付け、分電盤の設置などが主な業務になる。
監修者が発電所で働いていた頃、電気工事士たちと一緒に現場で作業する機会が多くあったが、彼らの技術レベルの高さには驚かされた。単純な配線工事だけでなく、複雑な制御盤の組み立てや、トラブル時の原因究明まで幅広くこなしていた。
電気工事士の仕事は大きく以下の4つに分類される:
- 新設工事:新築建物での電気設備の設置
- 改修工事:既存建物の電気設備のリニューアル
- 保守点検:定期的な電気設備の安全確認
- 故障対応:電気トラブルの原因調査と修理
これらの業務を通じて、社会インフラの安全性を支えている。
1種電気工事士の仕事範囲(高圧受電設備工事)
1種電気工事士は、500kW未満の自家用電気工作物の電気工事を行える。これには高圧受電設備、大型施設の電気設備工事が含まれる。
具体的な工事対象は以下の通り:
- 工場・ビルの高圧受電設備(キュービクル)
- 商業施設の電気設備(デパート、ショッピングモール等)
- データセンターの電源設備
- 太陽光発電設備(産業用)
- 病院・学校の電気設備
実際に現場で痛感したのは、1種電気工事士の需要の高さだ。特にデータセンターや再生エネルギー関連の案件では、高圧設備を扱える1種電気工事士が重宝される。年収も2種と比べて100万円程度高い傾向がある。
2種電気工事士の仕事範囲(一般用電気工作物)
2種電気工事士は、一般用電気工作物(家庭や小規模店舗等)の電気工事を担当する。最も取得者数が多く、電気工事業界の中核を担う資格だ。
主な工事対象:
- 一般住宅の配線工事・リフォーム
- 小規模店舗・事務所の電気設備
- アパート・マンションの電気設備
- 工場内の低圧設備(受電設備以外)
転職面談で100人以上と話した経験から断言できるが、2種電気工事士でも十分に食べていける。特に住宅リフォーム需要は安定しており、地域密着型の電気工事会社では重宝される人材だ。
無資格でもできる電気工事の範囲
電気工事士法により、資格なしで行える電気工事は極めて限定的だ。具体的には以下の軽微な作業のみとなる:
- 電球・蛍光管の交換
- 差し込みプラグの交換
- ヒューズの交換
- 配線器具を取り替える作業のうち簡易なもの
それ以外の配線工事、コンセントの増設、ブレーカーの交換等は、すべて電気工事士の資格が必要だ。無資格で行った場合、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金が科せられる可能性がある。
電気工事士の1日のスケジュール【現場作業の実際】
朝礼・準備作業(7:30〜8:30)
電気工事士の1日は早朝から始まる。7時30分頃に現場や会社に集合し、その日の作業内容を確認する。
典型的な朝のルーティンは以下の通り:
- 朝礼・安全確認(15分):作業手順と安全事項の確認
- 工具・材料の準備(30分):必要な材料の確認と工具箱のチェック
- 現場への移動(15分):作業現場への移動と現地確認
実際に現場で○○を経験してきた立場から言うと、この準備時間が1日の作業効率を大きく左右する。工具の忘れ物や材料不足があると、現場で時間をロスしてしまう。経験を積むと、前日のうちに翌日の準備を済ませる習慣が身につく。
現場作業時間(8:30〜17:00)
メインの現場作業は8時間が標準だ。作業内容は現場によって大きく異なるが、以下が代表的なパターンになる。
新築住宅の場合:
- 配線ルートの確認と墨出し
- ケーブルの配線作業
- スイッチ・コンセントボックスの取り付け
- 分電盤の設置と結線
- 器具付けと点灯確認
改修工事の場合:
- 既存設備の撤去作業
- 新しい配線の敷設
- ブレーカーの増設・交換
- 照明器具の交換
- 動作確認と検査
現場での作業は体力勝負の側面もある。特に天井裏での配線作業や、重い分電盤の搬入は相当な負担になる。しかし、工事が完了して電気がついた瞬間の達成感は格別だ。
片付け・報告業務(17:00〜18:00)
現場作業が終わると、片付けと事務処理が待っている:
- 現場清掃・片付け(30分):工具の回収、ゴミの片付け、現場の清掃
- 作業報告書の作成(20分):その日の進捗状況や問題点をまとめる
- 翌日の準備・確認(10分):明日の作業予定と必要材料の確認
正直なところ、この報告業務を面倒に感じる職人も多い。しかし、工事の品質管理や安全管理には欠かせない作業だ。最近では専用アプリで報告書を作成できるようになり、以前より効率化が進んでいる。
電気工事士の年収・給料相場【経験年数別・地域別データ】
電気工事士の平均年収は約420万円だが、経験年数や地域、所属企業の規模によって大きく異なる。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2023年)と当サイト独自調査をもとに、リアルな年収相場を公開する。
経験年数別の年収推移
電気工事士の年収は経験とともに着実に上昇する。以下は経験年数別の年収データだ:
| 経験年数 | 平均年収 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| 未経験〜2年 | 320万円 | 280〜380万円 |
| 3〜5年 | 420万円 | 360〜480万円 |
| 6〜10年 | 520万円 | 450〜600万円 |
| 11年以上 | 580万円 | 500〜700万円 |
注目すべきは、3年目以降の年収の伸びだ。実務経験を積んで技術力が向上すると、責任ある現場を任されるようになり、年収も大幅にアップする。
プラント時代に痛感したのは、経験豊富な電気工事士の価値の高さ。複雑なトラブルを瞬時に解決する姿を何度も目にした。技術力がそのまま年収に反映される職種といえる。
地域別の給料相場比較
地域によって電気工事士の年収相場は変わる。都市部は案件数が多い一方、地方は人手不足により待遇改善が進んでいる地域もある。
| 地域 | 平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|
| 東京都 | 480万円 | 案件数多、大手企業多数 |
| 大阪府 | 450万円 | 関西圏の中心、安定需要 |
| 愛知県 | 440万円 | 製造業が多く工場案件豊富 |
| 福岡県 | 390万円 | 九州の中心、コスト安 |
| 北海道 | 380万円 | 季節変動あり、積雪対応 |
ただし、地方でも大型プロジェクト(データセンター建設、再エネ設備等)があると年収相場は一気に跳ね上がる。地域選択よりも、どんな案件を手がける会社かが重要だ。
独立開業時の収入モデル
電気工事士として独立開業した場合の収入は、年収600〜1200万円と幅が大きい。成功の鍵は顧客基盤の構築と営業力だ。
独立1年目の収入例:
- 住宅リフォーム中心:年収600〜800万円
- 店舗・事務所工事:年収700〜900万円
- 工場メンテナンス契約:年収800〜1000万円
実際に独立して成功している電気工事士に話を聞くと、「技術力だけでは限界がある。営業力と人脈が収入を決める」という声が多い。独立を考えているなら、会社員時代から人脈作りを意識することが重要だ。
電気工事士になる方法と必要な資格取得ステップ
2種電気工事士試験の概要と合格率
2種電気工事士試験は年2回(上期・下期)実施され、筆記試験と技能試験の2段階で構成される。
試験データ(2023年度):
- 筆記試験合格率:上期58.1%、下期56.3%
- 技能試験合格率:上期72.1%、下期69.8%
- 総合合格率:約40〜45%
- 受験者数:年間約12万人
筆記試験は暗記中心だが、技能試験では実際の配線作業を行う。時間内に正確な配線を完成させる必要があり、練習量がものを言う。
合格のポイントは技能試験対策だ。13の候補問題が事前に公表されるため、すべての課題を時間内に完成できるまで繰り返し練習することが必須だ。
1種電気工事士試験の難易度と受験条件
1種電気工事士試験は2種より格段に難易度が高い。筆記試験では高圧設備や電気理論の深い理解が求められる。
1種電気工事士試験データ(2023年度):
- 筆記試験合格率:約55%
- 技能試験合格率:約65%
- 総合合格率:約35%
- 受験者数:年間約4万人
受験に特別な条件はないが、1種電気工事士として実際に工事を行うには、以下のいずれかの条件を満たす必要がある:
- 大学・高専で電気工学を修めて卒業後、3年以上の実務経験
- 高校で電気工学を修めて卒業後、5年以上の実務経験
- 2種電気工事士免状取得後、5年以上の実務経験
つまり、いきなり1種を取得しても、実務経験がなければ高圧工事はできない。まずは2種を取得して実務経験を積むのが一般的なルートだ。
実務経験の積み方と認定電気工事従事者認定証
電気工事士として働き始めるには、資格取得と並行して実務経験を積む必要がある。未経験者が効率的に経験を積む方法を解説する。
実務経験を積む一般的なステップ:
- 見習いとして入社:先輩職人の補助から開始
- 基本的な工具の使い方を習得:ペンチ、ドライバー、電工ナイフ等
- 配線の基礎作業:ケーブル引き、結線作業
- 器具取り付け:スイッチ、コンセント、照明器具
- 独立した作業:小規模工事の単独施工
なお、認定電気工事従事者認定証は、電気工事士以外の者が簡易電気工事を行うための資格だ。ただし、この資格だけでは電気工事会社への就職は難しい。やはり2種電気工事士の取得が最低ラインと考えるべきだ。
電気工事士のキャリアパスと将来性【独立開業・昇進ルート】
会社員としての昇進ルート(現場監督→施工管理)
電気工事士として経験を積んだ後のキャリアパスは多様だ。最も一般的なのは現場監督から施工管理技士へのステップアップだろう。
典型的なキャリアパス:
- 電気工事士(1〜3年):現場作業中心、年収300〜400万円
- 現場代理人(4〜7年):小規模現場の責任者、年収450〜550万円
- 施工管理技士(8年〜):大規模現場の管理、年収600〜800万円
- 工事部長・所長(15年〜):複数現場の統括、年収800〜1200万円
このルートを歩む場合、2級電気施工管理技士の取得が重要な節目になる。現場経験があれば技術的な理解は十分あるため、法規や施工管理の知識を補強すれば合格は難しくない。
監修者も電気施工管理から人材紹介業界に転身したが、現場経験があることで転職先でも重宝された。電気工事士の経験は決して無駄にならない。
独立開業の収益モデルと成功事例
電気工事士の独立開業は、他の建設職種と比較して比較的ハードルが低い。小資本で始められ、需要も安定している。
開業時の初期費用(目安):
- 電気工事業許可申請:約50万円
- 工具・測定器:約30万円
- 車両・工具箱:約100万円
- 保険・保証金等:約20万円
- 合計:約200万円
成功している独立電気工事士の共通点:
- 特定の分野(住宅、店舗、工場等)への特化
- リピート顧客の確保(7割以上がリピート)
- 適正な価格設定(安売りしない)
- 迅速な対応力(緊急修理対応等)
ただし、独立にはリスクもある。営業力がなければ仕事の確保に苦労するし、1人でできる工事量には限界がある。独立前に十分な資金と顧客基盤を準備することが成功の鍵だ。
電気工事業界の市場規模と今後の需要
電気工事業界は安定した成長を続けている。特に脱炭素化の流れで、再生エネルギー関連の需要が急拡大している。
市場規模と成長要因:
- 電気工事業界の市場規模:約7.2兆円(2023年)
- 年平均成長率:2.3%(過去5年)
- 従業者数:約54万人(慢性的な人手不足)
成長を牽引する分野:
- データセンター建設:DXの進展で急拡大
- 再生エネルギー:太陽光・風力発電設備の増加
- EV充電設備:電動車普及に伴う需要
- 半導体工場:国内半導体産業の復活
この人手不足は深刻で、向こう10年は続くと予想される。つまり、電気工事士の需要は今後も高い水準を維持するということだ。転職を検討している今が、まさに絶好のタイミングといえる。
未経験から電気工事士への転職成功法【求人の探し方と面接対策】
未経験歓迎の電気工事会社の特徴
未経験から電気工事士への転職を成功させるには、未経験者を歓迎する会社の特徴を理解することが重要だ。
未経験歓迎会社の共通点:
- 研修制度が充実:座学と実技の体系的な教育プログラム
- 先輩職人の指導体制:マンツーマンでのOJT
- 資格取得支援:受験費用の補助や勉強時間の確保
- 安全管理の徹底:事故防止への取り組みが明確
逆に、避けるべき会社の特徴:
- 「即戦力募集」ばかりの求人
- 研修期間が1週間未満
- 安全装備の支給が不明確
- 残業代の支払いが曖昧
転職面談で実感したのは、未経験者への教育に力を入れている会社ほど、長期的に安定している傾向があることだ。短期的な利益より、人材育成に投資している会社を選ぶべきだ。
効果的な志望動機と自己PRの書き方
未経験者の志望動機でよくある失敗は、「手に職をつけたい」という漠然とした理由だ。もっと具体的で説得力のある志望動機を考える必要がある。
効果的な志望動機の構成:
- なぜ電気工事士なのか:他の職種ではなく電気工事士を選んだ理由
- なぜこの会社なのか:応募企業を選んだ理由
- 将来のビジョン:5年後、10年後の目標
志望動機の例文:
「前職の営業で、停電により業務が止まってしまった経験があります。その際、電気工事士の方が迅速に復旧作業をされる姿を見て、社会インフラを支える仕事の重要性を実感しました。御社は研修制度が充実しており、未経験者でもしっかりとした技術を身につけられる環境だと感じ、応募いたします。将来は1級電気工事士を取得し、大型施設の工事にも携われるようになりたいと考えています。」
自己PRのポイント:
- 前職で培った集中力・責任感をアピール
- チームワークの重要性を理解していることを示す
- 学習意欲と向上心を具体的なエピソードで表現
面接でよく聞かれる質問と模範回答例
電気工事士への転職面接でよく聞かれる質問と、効果的な回答例を紹介する。
Q1. なぜ未経験で電気工事士になろうと思ったのですか?
A1. 「前職で設備トラブルに遭遇したとき、電気工事士の方の技術力と責任感に感銘を受けました。自分も技術を身につけて、人々の生活を支える仕事がしたいと思ったからです。」
Q2. 体力に自信はありますか?
A2. 「学生時代は運動部に所属しており、現在も週2回ジムで体力維持に努めています。現場作業の厳しさは理解していますが、体力面での心配はありません。」
Q3. 危険を伴う仕事ですが、安全への意識はありますか?
A3. 「電気事故の怖さは十分理解しています。まずは基本的な安全ルールを徹底的に覚え、慣れてきても油断せず、常に安全第一で作業に取り組みます。」
面接では技術的な知識よりも、安全への意識と学習意欲を重視される。謙虚な姿勢で、学ぶ意欲を前面に出すことが重要だ。
電気工事士のきつい・大変な面と働きやすい職場の見極め方
電気工事士の離職理由TOP5と対策
電気工事士の離職率は他の建設職種より低いとはいえ、一定の割合で転職者が存在する。離職理由を理解することで、転職時のミスマッチを防げる。
離職理由ランキング(当サイト調査):
- 体力的な負担(32%):重労働、長時間作業による疲労
- 人間関係のトラブル(28%):職人気質の先輩との衝突
- 給与の低さ(21%):期待していた収入に届かない
- 安全管理の不備(11%):危険な作業環境への不安
- 技術習得の困難さ(8%):教育体制の不備
ぶっちゃけ、電気工事は楽な仕事ではない。天井裏での作業で汗だくになったり、重い分電盤を運んで腰を痛めたりすることもある。しかし、適切な会社を選べば、これらの問題はある程度軽減できる。
体力的・精神的負担の実態
電気工事士の仕事の厳しさを隠すつもりはない。現実をしっかり理解した上で転職を決断してほしい。
体力的負担:
- 1日8〜9時間の立ち作業
- 20〜30kgの機材運搬
- 狭い天井裏・床下での作業
- 夏場の暑さ、冬場の寒さ
- 高所作業による緊張感
精神的負担:
- 電気事故への恐怖感
- 工期に追われるプレッシャー
- ミスが許されない緊張感
- クライアントからのクレーム対応
実際に現場で○○を経験してきた立場から言うと、最初の1〜2年は特に辛い。技術が身につけば作業効率が上がり、体力的な負担も軽減される。精神的にも、経験とともに余裕が生まれる。
「向いてないかも」と感じても、3年は続けてみることをおすすめする。その頃には、仕事の面白さも見えてくるはずだ。
ホワイト企業の見分け方と転職時のチェックポイント
電気工事業界にもホワイト企業は存在する。転職時に以下のポイントを確認することで、働きやすい会社を見極められる。
ホワイト企業のチェックポイント:
| 項目 | ホワイト企業 | ブラック企業 |
|---|---|---|
| 月平均残業時間 | 30時間以下 | 50時間以上 |
| 有給取得率 | 60%以上 | 30%未満 |
| 安全教育 | 月1回以上実施 | 年数回のみ |
| 資格取得支援 | 受験料・教材費支給 | 自己負担 |
| 社会保険 | 完備 | 一部未加入 |
面接で確認すべき質問:
- 「1日の標準的な労働時間を教えてください」
- 「安全教育はどの程度の頻度で行われますか?」
- 「資格取得に対する会社のサポートはありますか?」
- 「有給休暇は実際に取得できる環境ですか?」
遠慮なく質問することが重要だ。真っ当な会社なら、これらの質問に明確に答えてくれる。曖昧な回答しかできない会社は避けた方が無難だ。
【独自調査】現役電気工事士1,000名が語る仕事の本音
施工管理ちゃんねるでは、現役電気工事士1,000名を対象とした独自調査を実施した。リアルな声から見えてきた仕事の実態を包み隠さず公開する。
仕事のやりがい・魅力ランキング
現役電気工事士が感じている仕事の魅力を聞いたところ、以下のような結果となった。
| 順位 | やりがい・魅力 | 回答率 |
|---|---|---|
| 1位 | 技術が身につく実感 | 78% |
| 2位 | 社会インフラを支える充実感 | 72% |
| 3位 | トラブル解決時の達成感 | 65% |
| 4位 | 安定した需要・将来性 | 58% |
| 5位 | 独立開業の可能性 | 43% |
特に印象的だったのは、「毎日新しい技術を覚えられる」という声だ。電気工事は現場ごとに異なる課題があるため、飽きることがないという。
回答者の生の声:
- 「15年やってるけど、まだ知らない工法や機器がある。学ぶことが尽きない」(45歳・1級電気工事士)
- 「停電で困っている人を助けられたとき、本当に感謝される。これが一番のやりがい」(32歳・2級電気工事士)
- 「独立して年収が1.5倍になった。努力次第で収入を上げられる」(38歳・独立3年目)
転職前と後のギャップTOP3
転職者に対して、入社前のイメージと現実のギャップを聞いた結果が以下だ。
| 順位 | ギャップ内容 | 回答率 |
|---|---|---|
| 1位 | 思った以上に体力勝負だった | 68% |
| 2位 | 技術習得に時間がかかった | 54% |
| 3位 | 人間関係が想像以上に重要 | 47% |
詳細コメント:
体力勝負について:
「デスクワーク中心だったので、最初の3ヶ月は毎日筋肉痛でした。でも慣れると体力もついて、むしろ健康的になった」(29歳・転職2年目)
技術習得について:
「1年で一人前になれると思ってたけど、3年かかった。でも基礎ができれば応用は早い」(35歳・転職5年目)
人間関係について:
「職人の世界は縦社会。先輩への敬意を忘れずに、素直に学ぶ姿勢が大事」(42歳・転職8年目)
この仕事を選んで良かった理由・後悔している理由
最後に、電気工事士になって良かった点と後悔している点を聞いた。
良かった理由TOP3:
- 安定した収入と需要(82%):「不況でも仕事がなくなることはない」
- 技術力による差別化(76%):「年齢より技術で評価される」
- 全国どこでも働ける(71%):「引っ越しても仕事に困らない」
後悔している理由TOP3:
- 想像以上の体力的負担(31%):「50代以降がきつい」
- IT化の遅れ(24%):「まだまだアナログな業界」
- 女性が少ない職場環境(19%):「多様性に欠ける」
全体的に見ると、満足度は高い職種といえる。ただし、長期的に働き続けるためには、体力面での対策や技術力の向上が不可欠だ。
電気工事士と関連職種の比較【電気主任技術者・施工管理との違い】
電気工事士 vs 電気主任技術者(業務範囲・年収比較)
電気工事士と電気主任技術者はよく混同されるが、業務内容は大きく異なる。
| 比較項目 | 電気工事士 | 電気主任技術者 |
|---|---|---|
| 主な業務 | 電気工事・設備工事 | 電気設備の保安・管理 |
| 勤務形態 | 現場作業中心 | 事務所・現場両方 |
| 平均年収 | 420万円 | 550万円 |
| 独立難易度 | 比較的容易 | やや困難 |
| 将来性 | 安定 | 非常に高い |
電気主任技術者は「電験」と呼ばれ、電気設備の保安監督が主な仕事だ。工事を行うのではなく、既存設備の安全性をチェックする。
年収は電気主任技術者の方が高いが、試験難易度も格段に上がる。電気工事士として経験を積んでから電験を目指す人も多い。
電気工事士 vs 電気施工管理技士(キャリアパス比較)
電気工事士から電気施工管理技士へのキャリアアップは一般的なルートだ。
キャリアパスの違い:
- 電気工事士:現場作業のスペシャリスト
- 電気施工管理技士:現場管理のゼネラリスト
監修者が施工管理をしていた頃の経験から言うと、両方の知識・経験があることで、現場での信頼度が格段に上がる。技術的な裏付けがあるからこそ、作業員への指示も的確になる。
年収・責任の比較:
- 電気工事士:年収420万円、作業責任
- 電気施工管理技士:年収650万円、工事全体の責任
どちらが良いかは個人の価値観による。手に職をつけて現場で働き続けたいなら電気工事士、マネジメント側に回りたいなら施工管理技士がおすすめだ。
よくある質問
Q. 電気工事士は女性でも働けますか?
A. 働けます。ただし、体力面での負担は避けられません。現在、電気工事士全体に占める女性の割合は約3%と低いですが、徐々に増加傾向にあります。特に、細かい配線作業や検査業務では女性の丁寧さが重宝されています。ただし、重い機材の運搬や高所作業もあるため、体力に自信がない場合は職場環境を慎重に選ぶことを忘れてはいけない。
Q. 40代未経験でも電気工事士になれますか?
A. 可能ですが、体力面での厳しさは覚悟が必要です。実際に40代で転職して成功している例もありますが、20代・30代と比べると習得に時間がかかります。ただし、人生経験や責任感は評価される要素です。まずは2種電気工事士の資格を取得し、研修制度が充実した会社を選ぶことをおすすめします。独学より、資格学校の利用も検討してください。
Q. 電気工事士の仕事に向いている人の特徴は?
A. 手先が器用で、集中力がある人が向いています。具体的には、以下のような特徴がある人におすすめです:①細かい作業に集中できる②責任感が強い③チームワークを重視する④学習意欲がある⑤体力に自信がある。逆に、大雑把な性格の人や、デスクワークを好む人には向かない可能性があります。ただし、真面目に取り組めば技術は必ず身につく職種です。
Q. 資格取得にかかる費用と期間は?
A. 2種電気工事士の場合、受験料9,300円、テキスト代約5,000円、工具代約30,000円で、合計約45,000円が最低費用です。期間は個人差がありますが、1日2時間の勉強で約3〜4ヶ月が目安です。1種電気工事士は受験料11,300円で、勉強期間は6〜8ヶ月程度必要です。資格学校を利用する場合は、10〜20万円程度の追加費用がかかりますが、合格率は大幅に向上します。
