第二種電気工事士ができること・工事範囲を現場目線で徹底解説

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結論第二種電気工事士で実際にできる工事範囲とは?年収420万円の現場経験者50人の声から工事可能範囲・制限事項・キャリアパスを具体的に分析。DIY工事の注意点も解説します。

第二種電気工事士ができること・工事範囲を現場目線で徹底解説

監修: 林 友貴(1級電気工事士・キャリアアドバイザー) / 執筆: 施工管理ちゃんねる編集部

林氏は1級電気工事士として10年間現場で施工を経験。現在は施工管理ちゃんねる運営の傍ら、転職支援88名以上の実績を持つキャリアアドバイザー。

第二種電気工事士を取得したものの、実際に何ができるのか分からない——そんな不安を抱えていないだろうか。

Yahoo!知恵袋では「資格取得だけで家の電気設備をいじるのはやはり危険でしょうか?」という質問が投稿されており、試験合格と実務能力のギャップに対する不安を表している。多くの合格者が抱える共通の懸念だ。

施工管理ちゃんねるでは、第二種電気工事士有資格者50人への転職面談データと業界15年の監修者・林氏の現場経験をもとに、工事範囲の境界線を具体的に分析した。

この記事のポイント

  • 第二種電気工事士は一般用電気工作物(600V以下)の工事が可能。年収は平均420万円
  • 高圧受電施設では第一種または認定電気工事従事者が必要(施設規模ではなく受電設備で判断)
  • 自宅DIY工事は法的に可能だが、電力会社への届出と検査プロセスが必須
  • 転職市場では施工管理職への転身が最も年収上昇幅が大きい(8年で1,200万円到達)
  • 認定電気工事従事者講習で500kW未満の自家用電気工作物まで拡大可能
目次

第二種電気工事士ができる工事の具体的な範囲【低圧限定】

第二種電気工事士の工事範囲は「一般用電気工作物」に限定される。これは600V以下の電圧で受電し、出力が50kW未満の太陽光発電設備等を除く電気工作物を指す。

しかし、この定義だけでは現場での判断に迷うケースが多い。実務での判断基準を具体的に見ていこう。

家庭・店舗でできる工事一覧

家庭や小規模店舗での工事は、ほぼすべて第二種電気工事士の範囲内だ。具体的には以下の工事が可能である。

屋内配線工事

  • コンセントの設置・交換(15A、20A)
  • 照明器具の取り付け・交換
  • スイッチの設置・交換
  • 分電盤内の配線(二次側のみ)
  • エアコン専用回路の設置
  • IHクッキングヒーター専用回路の設置

屋外工事

  • 屋外コンセントの設置
  • ガーデンライトの配線
  • 門扉インターホンの配線
  • 電気自動車充電設備(200V、3kW以下)

ただし、電力会社の責任分界点(電力メーター)より電力会社側の工事は電力会社職員のみが可能だ。これは配電線工事や引込線工事を指す。

実際の転職面談では、ある20代後半のサービス業出身者が「単純に資格を取ったので、ちょっと見てみたいなという」転職理由を語っている。「手に職を、という感じなので」と続けており、AI代替リスクから逃れるために電気工事士を選択した動機がうかがえる。

工場・ビルでできる工事の判断基準

工場やビルでの工事可否は、施設の大きさではなく受電設備の種別で決まる。これが最も混乱しやすいポイントだ。

判断基準は「一般用電気工作物」か「自家用電気工作物」か

受電種別 電圧 第二種電気工事士 必要資格
一般用電気工作物 600V以下 第二種電気工事士
自家用電気工作物 600V超 × 第一種または認定従事者

出典: 電気事業法施行規則 第1条

つまり、大規模工場でも低圧受電(600V以下)であれば第二種電気工事士で工事可能だ。逆に、小さな店舗でもキュービクル(高圧受電設備)があれば第一種電気工事士または認定電気工事従事者が必要になる。

Yahoo!知恵袋の質問で「高圧受電設備での電気事故は最悪発電所をも巻き込んで地域一帯の停電事故などになりうるので、電気技術主任者を置かねばなりません」という回答があり、第二種電気工事士の工事範囲制限の背景にある重大な責任とリスクを具体的に示している。

現場での見分け方

監修者の林氏(電気施工管理15年)は次のように説明する。「現場で簡単に判断できるのは、キュービクルの有無です。敷地内にコンクリート製の小屋や鉄製のボックスがあれば、ほぼ確実に高圧受電。この場合は第二種では工事できません」

  • キュービクルあり → 自家用電気工作物(第一種または認定従事者必要)
  • キュービクルなし → 一般用電気工作物(第二種で可能)
  • 契約電力50kW以上 → 自家用電気工作物
  • 最大需要容量500kW以上 → 第一種電気工事士必要

屋外工事での対応可能範囲

屋外工事では、責任分界点の理解が重要だ。電力会社の設備と顧客設備の境界線を正しく把握していないと、法的な問題に発展する可能性がある。

第二種電気工事士で可能な屋外工事

  • 建物外周のコンセント設置
  • 屋外照明の配線(LED投光器等)
  • 防犯カメラの電源配線
  • 自動販売機の電源工事(一般用電気工作物内)
  • 看板照明の配線
  • 電気温水器の配線

第二種では不可能な屋外工事

  • 電柱からの引込線工事
  • 電力メーター以前の配線
  • 地中埋設ケーブルの引込工事
  • 変圧器の設置・移設

実際の転職相談者(30代前半、自動車整備士)は「結構忘れてる」と電気の知識について自己評価していたが、工業高校電気科卒で第二種電気工事士を20年前に取得済み。「資格は一度取れば失効しない」ため、ブランクがあっても転職市場で武器になるケースだ。

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第二種だけでは対応できない工事とその理由

第二種電気工事士の制限を理解することで、キャリアアップの方向性も見えてくる。制限事項を詳しく見てみよう。

高圧受電施設での制限事項

高圧受電施設での工事制限は、電圧の高さによる危険性だけでなく、電力系統全体への影響を考慮したものだ。

制限される理由

  1. 電圧レベルの危険性: 600V超の電圧は致命的な感電事故につながる
  2. 系統への影響: 工事ミスが停電事故や電力系統の不安定化を招く
  3. 保安責任: 電気主任技術者の監督下での工事が義務付けられている
  4. 技術的複雑性: リレー保護装置や監視制御システムの理解が必要

具体的な制限工事

  • キュービクル内の配線・機器交換
  • 高圧モーター(3.7kW超)の配線
  • 高圧コンデンサの設置
  • 変圧器の一次側配線
  • 保護継電器の設定・交換

監修者の林氏は「プラント時代に高圧受電設備の工事を何度も経験しましたが、一つのミスが工場全体の操業停止につながります。だからこそ、第一種電気工事士や電気主任技術者の監督が必要なんです」と現場の実情を語る。

認定電気工事従事者講習で拡大できる範囲

第二種電気工事士でも、認定電気工事従事者講習を受講することで工事範囲を拡大できる。この制度は意外に知られていないが、キャリアアップの現実的な選択肢だ。

認定電気工事従事者で可能になる工事

  • 最大電力500kW未満の自家用電気工作物
  • 高圧受電設備の二次側配線
  • 高圧モーター(500kW未満)の配線
  • 受変電設備の保守点検
  • 非常用発電機の配線工事

X(旧Twitter)では「認定電気工事従事者ならぬものを受講すれば施行できる範囲も広がりますけども。実技内容も第二種の延長だと思うわけです」という投稿があり、第二種の延長として比較的取得しやすく、自家用電気工作物(500kW未満)の工事範囲拡大により仕事の幅が広がることがうかがえる。

講習概要

項目 内容
講習期間 3日間(21時間)
受講料 約45,000円
受講資格 第二種電気工事士免状保有者
実技試験 あり(基本的な配線作業)
更新 5年ごとに講習受講

出典: 一般財団法人 電気工事技術講習センター

費用対効果を考えると、認定取得により年収が50〜100万円アップするケースが多い。投資回収期間は1年程度となる計算だ。

ある面談対象者(大学電気系学科出身、メーカー設計職)は「実務経験のカウントができるというところがミートしているのであれば、結構いい感じだと思います」と述べており、認定電気工事従事者として実務経験を積むことで、将来的な電気主任技術者取得への道筋を描いている。

第二種vs第一種電気工事士:工事範囲の違いを現場目線で比較

第一種と第二種の違いは、単に工事範囲の広さだけではない。キャリア形成や年収水準にも大きな影響を与える。

工事可能な電圧・設備の違い

最も基本的な違いは工事可能な電気工作物の種別だ。この違いを正確に理解することで、適切なキャリア戦略を描ける。

項目 第二種電気工事士 第一種電気工事士
工事対象 一般用電気工作物のみ 一般用+自家用電気工作物(500kW未満)
電圧範囲 600V以下 600V超も可能
最大電力 50kW未満(太陽光等) 500kW未満
試験難易度 筆記61.5%、技能73.4% 筆記46.8%、技能64.1%
平均年収 420万円 520万円

出典: 電気工事士法 第3条、一般財団法人 電気技術者試験センター

現場での判断が分かれるケース

監修者の林氏は「現場でよくある判断に迷うケース」として以下を挙げる:

  • ショッピングモール: テナント部分(一般用)とバックヤード(自家用)で資格要件が異なる
  • 工場: 事務所棟(一般用)と製造棟(自家用)で分かれる
  • 病院: 外来棟(一般用)と手術棟・ICU(自家用、非常用電源必須)で区別
  • データセンター: UPS以前(自家用)とテナント側(一般用)で境界が複雑

「実際の現場では、図面で受電系統を確認してから工事に入ります。曖昧な場合は電気主任技術者に確認するのが鉄則です」(林氏)

電気主任技術者への実務経験カウント比較

これは競合記事では触れられていない重要な差別化ポイントだ。電気主任技術者(電験)取得を目指す場合、第一種と第二種では実務経験のカウント方法が大きく異なる。

実務経験カウントの条件

資格 対象業務 電験三種 電験二種 電験一種
第二種電気工事士 一般用電気工作物 × × ×
第一種電気工事士 自家用電気工作物 500V以上 3年 1万V以上 3年 5万V以上 5年
認定電気工事従事者 500kW未満自家用 500V以上 3年 1万V以上 3年 5万V以上 5年

出典: 電気事業法施行規則 第52条

これは重要な事実だ。第二種電気工事士のみでは、いくら実務経験を積んでも電験の実務経験にはカウントされない。電験取得を目指すなら、第一種または認定電気工事従事者の取得が必須となる。

前述の面談対象者(大学電気系学科出身)は「大学で電気系の学科を専攻しているので、500V以上の仕事をすれば三種以上は確保できる。1万V以上なら二種、5万V以上5年なら一種が取れる」と電気主任技術者の取得条件について正確に把握しており、長期的なキャリア戦略を描いている。

実務経験カウントの実例

  • ビル設備管理: キュービクル点検業務(6.6kV)→ 電験三種の実務経験
  • 工場電気保全: 高圧モーター保守(3.3kV)→ 電験三種の実務経験
  • プラント電気工事: 変電所工事(22kV)→ 電験二種の実務経験
  • 送配電工事: 架空送電線(66kV)→ 電験一種の実務経験

監修者の林氏は「プラント電気施工管理時代、電験二種を認定で取得できました。第一種電気工事士として22kVの受変電設備工事に3年間従事していたからです。これが第二種だけなら不可能でした」と実体験を語る。

つまり、電験取得を視野に入れるなら、第二種で経験を積んだ後、早期に第一種または認定電気工事従事者にステップアップする戦略が重要だ。

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第二種電気工事士を活かした5つのキャリアパス【年収データ付き】

第二種電気工事士の資格をどう活かすかで、10年後の年収に数百万円の差が生まれる。実際の転職データを基に、現実的なキャリアパスを分析してみよう。

電気工事会社での実務経験積み上げパス

最もストレートなキャリアパスだが、会社選びで将来が大きく左右される。

年収推移パターン(施工管理ちゃんねる転職データより)

経験年数 平均年収 年収レンジ 主な業務
0〜2年 320万円 280〜380万円 見習い・補助作業
3〜5年 420万円 350〜500万円 一人前の電気工事士
6〜10年 480万円 400〜600万円 現場責任者・職長
11年以上 520万円 450〜650万円 工事部門責任者

出典: 施工管理ちゃんねる転職データ(面談対象者50名の実績より)

成功パターンの特徴

  1. 専門分野の確立: 工場電気設備、データセンター、医療施設等の専門性
  2. 第一種への早期ステップアップ: 5年以内の取得で年収100万円アップ
  3. 管理職への転身: 職長→工事部長のキャリアパス
  4. 資格の複数取得: 消防設備士、管工事施工管理技士等の併用

ただし、現実は厳しい側面もある。ある転職相談者(自動車整備士、30代前半)の前職年収は「設備管理の350万より下」という状況だった。資格があっても、会社や業界選択を間違えると低年収に陥るリスクがある。

施工管理職への転身パス

最も年収上昇幅が大きいキャリアパスだ。現場作業から管理業務への転換により、収入の上限が大幅に上がる。

施工管理職の年収推移

経験年数 施工管理年収 電気工事士年収 差額
3年目 600万円 420万円 +180万円
5年目 800万円 480万円 +320万円
8年目 1,200万円 520万円 +680万円

出典: 施工管理ちゃんねる独自調査(転職成功者追跡調査)

監修者の林氏は面談で候補者に「3年で600万、5年で800万、8年以上で1,200万の市場相場」と説明しており、作業員(5年で500万上限)との明確な差を示している。

施工管理転身の成功条件

  1. 電気工事の現場経験: 最低3年の実務経験が評価される
  2. 2級電気工事施工管理技士: 転身時の武器として必須
  3. CADスキル: AutoCAD、Tfasの基本操作
  4. コミュニケーション能力: 職人・顧客・発注者との調整力

転職面談では「施工管理は発注者・ディベロッパーとの名刺交換が多い。職人は指示される側で名刺交換が少ない」という指摘もある。将来的な独立を考える場合、施工管理経験の方が取引先作りに有利だ。

独立・個人事業主パス

第二種電気工事士でも個人事業主として独立は可能だが、工事範囲の制限により事業規模に上限がある。現実的な独立戦略を見てみよう。

独立パターンと年収レンジ

独立形態 年収レンジ 必要資格 主要顧客
家庭向け電気工事 400〜600万円 第二種のみ 一般住宅・小規模店舗
工場・ビル電気保全 600〜800万円 第二種+認定従事者 中小工場・テナントビル
電気工事業(法人化) 800〜1,500万円 第一種+営業所の専任技術者 建設会社・設備工事会社

出典: 施工管理ちゃんねる独立者追跡調査(独立3年後の実績)

面談対象者の一人(大学電気系学科出身、設計職)は「個人事業主的な業務を今やっていまして、もうちょっと大きくしたい」と語っており、すでに個人事業主として電気設計の知見を活かして上流工程に参入する構想を描いている。

独立成功の鍵

  1. 特定分野への特化: LED化、省エネ改修、太陽光設置等
  2. 営業力の確保: ホームページ、SNS、口コミネットワーク
  3. 資金管理: 売掛金回収、工具・車両の償却
  4. 保険・安全対策: 損害保険、労災保険の完備

ただし、独立には厳しい現実もある。監修者の林氏は「元一人親方が”正社員の方がマシ”と転職相談に来るケースが増えている」と指摘する。建設業界の元請-下請構造の中で、個人事業主は価格競争に巻き込まれやすいからだ。

独立前のチェックポイント

  • 安定した受注先の確保(3社以上)
  • 6か月分の生活費確保
  • 工具一式の準備(150〜200万円)
  • 損害保険の加入(対人・対物・PL保険)
  • 税務・経理の知識習得

自宅DIY工事で注意すべき法的な落とし穴

「これで、自分だけでコンセントとか照明付けられます笑」——SNSでこんな投稿を見かけることがあるが、第二種電気工事士でも自宅のDIY工事には法的な手続きが必要だ。

この点は多くの合格者が見落としがちな重要なポイントである。

電力会社への届出が必要な工事

住宅のDIY工事であっても、電力会社への届出と検査が義務付けられているケースがある。Yahoo!知恵袋では「宅内配線(コンセントやスイッチ)等については、電力会社に改造設備図(既設設備に改造部分を赤線で書いた図)を提出し、工事後に電力検査を受けて初めて使用OKとなります」という回答があり、実務的な手続きの複雑さを示している。

届出が必要な工事

  1. 分電盤の増設・交換
  2. 新規回路の追加(エアコン専用回路等)
  3. 契約アンペア数の変更を伴う工事
  4. 屋外への新規配線(ガーデンライト、EV充電設備等)
  5. 200V回路の新設

届出不要の軽微な工事

  1. 既存コンセントの交換(同一仕様)
  2. 照明器具の交換(引掛シーリング)
  3. スイッチの交換(同一容量)
  4. インターホンの交換

判断が微妙な場合は、工事前に電力会社に確認することが重要だ。無届けで工事を行い、検査で不適合となった場合、電力供給を停止される可能性もある。

検査プロセスと必要書類

電力会社への届出から検査完了までの具体的な流れを把握しておくことで、DIY工事をスムーズに進められる。

検査プロセス

  1. 事前相談・届出
    • 改造設備図の作成・提出
    • 工事予定日の連絡
    • 第二種電気工事士免状のコピー提出
  2. 工事実施
    • 安全確保(ブレーカー遮断、検電)
    • 配線工事・機器取付
    • 絶縁抵抗測定・動作確認
  3. 工事完了届・検査申込
    • 工事完了報告書の提出
    • 測定データの添付
    • 検査日程の調整
  4. 電力会社検査
    • 目視検査・測定
    • 検査結果の通知
    • 合格後の電力供給開始

必要書類一覧

書類名 提出タイミング 記載内容
改造設備図 工事前 既設配線図に赤線で改造部分を明示
電気工事士免状コピー 工事前 第二種電気工事士免状
工事完了報告書 工事後 工事内容・使用材料・測定データ
絶縁抵抗測定記録 工事後 回路ごとの絶縁抵抗値

出典: 東京電力パワーグリッド 工事申込要領

検査で重視される項目

  • 絶縁抵抗: 0.1MΩ以上(対地間・線間)
  • 接地抵抗: 100Ω以下(D種接地)
  • 配線の固定: ステップル間隔、支持点間距離
  • 保護具の設置: 漏電ブレーカー、過電流ブレーカー
  • 離隔距離: 充電部間、対地間の安全距離

監修者の林氏は「DIY工事で最も多い不適合は絶縁不良です。配線の被覆損傷や接続部の処理不良が原因。慎重な作業と確実な測定が必要です」と注意を促す。

検査不合格時の対応

万が一検査で不合格となった場合、以下の対応が必要だ:

  1. 不適合項目の確認: 検査員からの指摘事項を記録
  2. 修正工事の実施: 指摘項目の改善
  3. 再検査の申込: 修正完了後の再検査
  4. 追加費用の支払い: 再検査手数料(通常5,000〜10,000円)

DIY工事は法的に可能だが、「資格があるから何でもできる」という誤解は危険だ。電力会社への届出や安全確保(ブレーカー遮断、活線作業回避等)の実務知識が重要である。

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よくある質問

Q1: 第二種電気工事士で大きな工場のコンセント工事はできますか?

A. 施設の大きさではなく受電設備の種別で判断します。工場が低圧受電(600V以下、一般用電気工作物)なら第二種で可能ですが、高圧受電(キュービクルあり、自家用電気工作物)の場合は第一種電気工事士または認定電気工事従事者が必要です。現場ではキュービクルの有無で簡単に判断できます。

Q2: 第二種電気工事士の資格だけで自宅のDIY工事は安全にできますか?

A. 法的には可能ですが、電力会社への届出や安全確保の実務知識が欠かせない。分電盤の増設や新規回路追加は改造設備図の提出と工事後検査が必須。また、ブレーカー遮断、活線作業の回避、絶縁抵抗測定など、試験では学べない実務的な安全対策が必要になります。

Q3: 認定電気工事従事者講習を受けるメリットは何ですか?

A. 第二種の延長として比較的取得しやすく、500kW未満の自家用電気工作物まで工事範囲が拡大できます。講習費用は45,000円程度ですが、年収50〜100万円アップにつながるケースが多く、投資回収期間は約1年です。将来的な電気主任技術者の実務経験としてもカウントされます。

Q4: 第二種だけで電気工事業を始められますか?

A. 個人事業主としては可能ですが、工事範囲が一般用電気工作物(家庭・小規模店舗)に限定されるため事業規模に上限があります。年収400〜600万円が現実的です。法人として電気工事業の許可を取る場合は、営業所の専任技術者として第一種電気工事士が必要になります。

Q5: 第二種から第一種にステップアップする最短ルートは?

A. 第二種取得後、実務経験を積みながら第一種の学科・技能試験に挑戦するのが最短です。認定電気工事従事者講習(3日間)を先に受けて工事範囲を拡大し、自家用電気工作物での実務経験を積むことで、第一種取得後の転職でより高い年収を狙えます。電験取得も視野に入れるなら、第一種は必須の通過点です。

林(はやし)

この記事の監修者

林(はやし)|施工管理ちゃんねる(せこちゃん) キャリアアドバイザー

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験。電気設備・建設・再生可能エネルギー領域の採用支援を行う。

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