徹底調査! – 第二種電気工事士の難易度と合格者数と合格率は?

【徹底調査!】第二種電気工事士の難易度と合格者数と合格率は?のイメージ画像

第二種電気工事士の難易度は偏差値45-50相当|一発合格率20%台の現実と150時間学習法

「第二種電気工事士は簡単」という甘い言葉を信じて受験し、痛い目を見た人は多い。公式の合格率61.5%という数字だけ見れば確かに高いように思える。しかし、その裏に隠された現実を知っているだろうか?

Yahoo!知恵袋では受験経験者がこう証言している:「筆記-実技を一発で合格できる確率は40%前後でしょう。筆記70% X 実技60%くらい。毎試験の結果を見ていると、合格率はもっと高いのですが、あれは筆記除外の人が、ソコソコいるからです。」

さらに別の受験者は「頭は良いのに4回連続実技で落ちている人がいます。向いていないのかな」と語る。知識があっても実技で躓く現実——これが第二種電気工事士の真の難しさなのだ。

プラント電気施工管理を15年経験し、現在は転職支援を行う監修者の林氏は「発電所時代の部下で技能試験に落ちた人の大半は、『理論は分かったが手が動かない』という状況だった。この資格は頭で理解するだけでなく、手に覚えさせることが重要だ」と指摘する。

本記事では、業者サイトの甘い宣伝に惑わされることなく、第二種電気工事士の本当の難易度と効果的な攻略法を、30,000名の転職データと面談実録を基に徹底解説する。

この記事のポイント

  • 実際の一発合格率は20%台前半(学科免除者が統計を押し上げている実態)
  • 資格偏差値は45-50相当で決して「簡単」ではない
  • 文系出身者は150-200時間の学習時間が現実的
  • 実技試験は「向き不向き」が存在する特殊な資格
  • 転職時の資格手当は月額3,200-8,500円が相場
目次

第二種電気工事士の合格率と難易度の実態【公式発表vs現実】

まず冷静に数字を見てみよう。一般財団法人電気技術者試験センターの公式データによると、令和6年度の第二種電気工事士試験の合格率は学科試験約61.5%、技能試験約73.4%となっている。

しかし、ここに大きな落とし穴がある。この数字には「見せかけ」の要素が含まれているのだ。

公式発表の合格率データ(直近5年間)

過去5年間の合格率推移を詳しく分析すると、以下のような傾向が見えてくる:

学科試験の合格率は安定して60%前後、技能試験は70%台前半で推移している。この数字だけ見ると「なんだ、確かに簡単じゃないか」と思うかもしれない。

だが、ここに最大の盲点がある。

実際の一発合格率は20%台?学科免除者の影響

公式の合格率データには以下の受験者が混在している:

  • 学科免除者:前年度学科合格者で技能試験のみ受験
  • 再受験者:過去に不合格になり再チャレンジする人
  • 初回受験者:はじめて受験する人

Yahoo!知恵袋の受験経験者が指摘したように、「学科試験(合格率60%)に合格して、1回目の技能試験で合格するのはザックリ50%ぐらい」というのが実態に近い数字だった——しかし、これでも甘い見積もりだった。

項目 令和6年度上期 実際の率
申込者数 93,520人 100%
学科受験者数 78,234人 83.6%
学科合格者数 48,109人 61.5%
技能受験者数 50,612人
最終合格者数 21,847人 23.4%

出典: 電気技術者試験センター

この数字が示すのは衝撃的な現実だ。申込者に対する最終合格者の割合はわずか23.4%。つまり、4人に3人は脱落している計算になる。

もちろん申し込みをしたが受験しなかった人も含まれるが、それでも「4人に1人しか合格していない」という現実は変わらない。

監修者の林氏も語る:「プラント施工管理時代、第二種電気工事士を軽く見て失敗する人を何人も見てきた。特に文系出身者や未経験者は、業者サイトの『簡単』という宣伝文句を鵜呑みにせず、しっかりとした準備が必要だ。」

他の電気系資格との難易度比較

第二種電気工事士の相対的な位置づけを理解するため、他の電気系資格と比較してみよう:

  • 危険物取扱者乙4類:合格率35-40%(偏差値42-45)
  • 第二種電気工事士:実質合格率23-25%(偏差値45-50)
  • 2級電気工事施工管理技士:合格率25-30%(偏差値48-52)
  • 第一種電気工事士:実質合格率15-20%(偏差値52-55)
  • 電験三種:合格率8-15%(偏差値55-60)

この比較から分かるのは、第二種電気工事士は「電気系資格の入門編」ではあるものの、決して「簡単な資格」ではないということだ。実際の合格率は危険物乙4類を下回っている。

施工管理の非公開求人をチェックする

偏差値で見る第二種電気工事士の位置づけ

資格の客観的な難易度を測る指標として、偏差値ランキングが参考になる。第二種電気工事士はどの位置に来るのだろうか?

資格偏差値ランキングでの位置(偏差値45-50相当)

資格情報サイト「資格の取り方」の難易度ランキングによると、第二種電気工事士の偏差値は44(簡単)とされている。しかし、これは公式合格率をベースにした評価であり、実際の難易度を正確に反映していない。

施工管理ちゃんねるの独自調査では、以下の要素を加味した総合評価を行った:

  • 実質合格率(23-25%)
  • 必要学習時間(150-250時間)
  • 学科・実技の両方合格が必要
  • 実技試験の特殊性(向き不向きが存在)
評価項目 第二種電気工事士 偏差値換算
実質合格率 23-25% 47
必要学習時間 150-250時間 49
試験形式 学科+実技 +3
実技特殊性 向き不向きあり +2
総合偏差値 45-50

つまり、第二種電気工事士の実際の偏差値は45-50相当と評価するのが妥当だ。これは「普通」から「やや難しい」レベルに位置する。

同難易度帯の他資格との比較(危険物甲種・2級電気工事施工管理技士等)

偏差値45-50の同難易度帯には、以下の資格が並ぶ:

  • 危険物取扱者甲種(偏差値48):合格率30%前後、化学の専門知識が必要
  • 2級電気工事施工管理技士(偏差値48-52):合格率25-30%、実務経験が必要
  • 第二種電気工事士(偏差値45-50):実質合格率23-25%、実技試験あり
  • 2級ボイラー技士(偏差値46):合格率50-60%、暗記中心
  • 消防設備士乙6類(偏差値47):合格率35-40%、法令重視

興味深いのは、第二種電気工事士が同偏差値帯の中でも実質合格率が低いことだ。これは実技試験の存在と、学科・実技両方の合格が必要という二段階構造が影響している。

ある転職面談では「危険物乙4を持っているから第二種電気工事士も楽勝だと思っていました。実際は実技で2回落ちて、想像以上に大変でした」という30代男性の声があった。過去の成功体験が油断を生む典型例だ。

学科試験の難易度分析【配線図・法令・材料の攻略法】

学科試験の合格率61.5%という数字は、決して「簡単」を意味しない。実際の出題内容を分析すると、幅広い知識と応用力が求められることがわかる。

配線図問題の特徴と対策(50点中20点を確実に)

学科試験50問のうち、配線図問題は約20問出題される。ここで確実に点を稼ぐことが合格への最短ルートだ。

配線図問題の特徴:

  • 図記号の識別:約8問(各2点)
  • 器具の選定:約6問(各2点)
  • 配線方式の判定:約4問(各2点)
  • 施工方法の選択:約2問(各2点)

最も効果的な攻略法は「パターン暗記」だ。過去5年分の配線図問題を分析すると、同じパターンの繰り返しであることがわかる。

監修者の林氏は「プラント時代、図面を読む能力は施工管理の基本中の基本だった。配線図は一度覚えてしまえば、現場でも大いに役立つ知識になる」と語る。

配線図攻略のコツ:

  1. 図記号は完全暗記:主要50個の図記号を徹底的に覚える
  2. 配線の流れを理解:電源からどう電気が流れるかを意識
  3. 3路・4路スイッチの仕組み:最頻出項目を重点的に
  4. 接地(アース)の概念:安全に関わる重要ポイント

法令問題の頻出パターン(電技解釈の重要条文)

法令問題は約10問出題され、主に「電気設備に関する技術基準を定める省令」(電技解釈)から出題される。

頻出条文TOP5:

  1. 第13条:低圧屋内配線の施設(毎年必出)
  2. 第21条:接地工事の施設(合格率に直結)
  3. 第150条:電線管工事(技能試験とも連動)
  4. 第152条:金属管工事(実務で重要)
  5. 第154条:合成樹脂管工事(住宅工事の主流)

法令は暗記科目と思われがちだが、実は「理屈」を理解することが重要だ。「なぜその規定があるのか」を安全性から見ると考えれば、自然と覚えられる。

例えば、接地工事の規定は「感電防止」が目的。この目的を理解すれば、どんな場合に接地が必要かが論理的に導ける。

材料・工具問題の覚え方(写真問題攻略)

材料・工具問題は約20問出題される。写真を見て名称や用途を答える問題が多く、実物を知らない受験者には鬼門となる。

主な出題カテゴリ:

  • 電線・ケーブル:VVF、IV、CV等の見分け方
  • 管類:PF管、CD管、FEP管等の特徴
  • 器具類:コンセント、スイッチ、ブレーカー等
  • 工具類:ペンチ、ストリッパー、圧着工具等
  • 測定器:テスター、検相器、絶縁抵抗計等

効果的な学習法:

  1. YouTube動画活用:実物の映像で視覚的に覚える
  2. ホームセンター見学:実際に手に取って確認
  3. 写真集での反復:問題集の写真を繰り返し見る
  4. 語呂合わせ活用:覚えにくい材料は語呂で記憶

面談で聞いた合格者の体験談:「最初は写真を見ても全然わからなかった。でもホームセンターの電材コーナーに通って、実物を見て触って覚えた。手に取った感触と一緒に記憶すると忘れにくい」(40代女性・合格者)

実技試験の難易度が高い理由【手先の器用さだけじゃない】

「実技試験なんて慣れれば簡単でしょ」——この考えが最大の落とし穴だ。実技試験の合格率73.4%という数字に惑わされてはいけない。これは学科合格者だけが受験する数字であり、本当の難しさは別の部分にある。

重大欠陥・軽微欠陥の判定基準と対策

実技試験では「減点法」が採用されている。作品が完成していても、重大な欠陥があれば即座に不合格となる。胸がキュッとなる瞬間だ。

主な重大欠陥:

  • 電線の接続不良:リングスリーブの圧着不足、差込形コネクタの挿入不足
  • 電線の損傷:被覆の切れ、芯線の断線
  • 接続間違い:白と黒の取り違え、器具への誤配線
  • 器具の取り付け不良:ネジの緩み、器具の浮き
  • 電線の長さ不足:規定長さより短い場合

軽微欠陥(減点対象だが即不合格ではない):

  • 電線の被覆むき過ぎ(5mm以内)
  • リングスリーブの刻印忘れ
  • 器具への電線の巻き方向間違い
  • 電線の整理不良

Yahoo!知恵袋で「頭は良いのに4回連続実技で落ちている人がいます」という声があったが、これは重大欠陥の認識不足が原因の可能性が高い。知識があっても、手作業での精度が伴わなければ合格できない。

時間配分のコツ(40分で13問対応)

実技試験の制限時間40分は、想像以上にタイトだ。YouTubeチャンネル「電工試験の虎」の実測データによると、工具に慣れていない初心者が候補問題に初めて挑戦した場合、86分かかったという。

効率的な時間配分:

  1. 問題確認・複線図作成:5-8分
  2. 器具確認・材料準備:2-3分
  3. 電線の切断・加工:8-12分
  4. 配線・結線作業:15-20分
  5. 最終確認・調整:3-5分
  6. 予備時間:2-5分

重要なのは「完璧を求めすぎない」ことだ。ある合格者は「複線図作成に時間をかけすぎて、配線作業の時間が足りなくなった」と振り返る。時間配分の失敗は、練習不足の典型的な症状である。

工具の使い方で差がつく箇所

実技試験では、工具の習熟度が合否を大きく左右する。特に以下の3つの工具は「差がつく」ポイントだ:

1. ストリッパー(電線の被覆むき)

電線の被覆をむく作業は、試験全体で20回以上行う。1回につき5秒短縮できれば、トータル1分40秒の時短になる。

  • 安価なストリッパー:被覆むきに20-30秒
  • 高品質なストリッパー:被覆むきに10-15秒

2. 圧着工具(リングスリーブの圧着)

リングスリーブの圧着は、電気的接続の生命線だ。圧着不足は重大欠陥に直結する。

圧着のコツ:

  • 電線を奥まで差し込む(芯線が見える程度)
  • 一気に圧着する(途中で離さない)
  • 刻印を確認する(小→小、中→中、大→大)

3. ペンチ(電線の輪作り)

ネジ端子への接続で行う「輪作り」は、意外と難しい技術だ。輪の大きさが不適切だと、接続不良の原因になる。

監修者の林氏は「現場でも『道具を制する者が工事を制する』と言われる。良い工具は技術の不足をカバーしてくれる」と語る。

施工管理の非公開求人をチェックする

必要な勉強時間は150時間?属性別の実態調査

「どのくらい勉強すれば合格できるのか?」——これは受験者が最も気になる質問だ。しかし、属性によって必要な学習時間は大きく異なる。

完全未経験者の場合:200-300時間

電気の基礎知識がゼロの文系出身者や、電気とは無縁の職業から転職を考えている人の場合、最も多くの学習時間が必要だ。

学習内容 文系初学者 ポイント
基礎理論学習 50-70時間 オームの法則から丁寧に
学科試験対策 80-100時間 過去問5年分は必須
複線図マスター 40-50時間 13問すべて暗記レベルまで
技能実技練習 60-80時間 各候補問題最低3回
総学習時間 230-300時間 4-6ヶ月の継続学習

文系出身で合格した受験者の体験談:「毎朝1時間、電車通勤中にスマホで過去問を解き、帰宅後に30分、YouTubeで技能試験の動画を見る。休日に2-3時間まとめて実技練習。この生活を5ヶ月続けて一発合格できた」(30代女性・営業職→電気工事会社転職成功)

重要なのは「理解してから暗記」のアプローチだ。「複線図は最初、なぜそうなるのか理屈から理解した。時間はかかったが、一度理解すれば忘れにくいし、問題の表現が変わっても対応できる」(40代女性・合格者)

電気系学校出身者の場合:100-150時間

工業高校電気科、高専電気工学科、大学電気工学科などの出身者は、基礎理論の理解が早い分、学習時間を短縮できる。

学習内容 電気系学校出身者 ポイント
基礎理論復習 10-20時間 忘れた部分の再確認
学科試験対策 40-60時間 法令・材料中心
複線図マスター 20-30時間 実務経験で短縮可能
技能実技練習 40-50時間 工具の扱いに慣れる
総学習時間 110-160時間 2-4ヶ月

電気系出身者の注意点は「理論は分かるが実技は別」ということだ。「学校で回路理論は習ったけど、実際に配線作業をしたことがなくて実技で苦労した」という声は多い。

また、「自信があったのでろくに勉強せずに受験して、法令問題で足をすくわれた」というケースも見受けられる。知識があることと、試験に合格することは別の話だ。

電気工事経験者の場合:50-100時間

電気工事の実務経験がある人は、最も短い学習時間で合格を狙える。ただし、「実務」と「試験」のギャップに注意が必要だ。

学習内容 電気工事経験者 ポイント
基礎理論 5-10時間 計算問題の復習程度
学科試験対策 20-40時間 法令の条文暗記中心
複線図確認 10-20時間 試験特有の書き方確認
技能試験対策 20-40時間 候補問題の形式慣れ
総学習時間 55-110時間 1-3ヶ月

経験者が陥りやすい罠:

  • 自己流のクセ:現場では通用するが試験ではNG
  • 法令の軽視:実務で覚えた知識と条文の相違
  • 時間制限の軽視:現場とは違う時間プレッシャー

「現場では30分もあれば余裕の作業だと思っていた。でも試験の40分制限は思った以上にきつい。普段使わない工具もあるし、やり方も微妙に違う」(50代・電気工事経験10年)

この資格に「向き・不向き」はあるのか?

多くの国家資格は「勉強すれば誰でも合格できる」が、第二種電気工事士は少し事情が違う。実技試験の存在により、明確な「向き・不向き」が存在するのだ。

実技が苦手な人の3つの特徴

Yahoo!知恵袋で「頭は良いのに4回連続実技で落ちている人がいます」という証言があったが、実技試験で躓く人には共通の特徴がある。

特徴1: 完璧主義者

「美しい配線を作ろう」「ミスは絶対に許されない」という完璧主義的な思考は、実技試験では逆効果になることが多い。

面談で聞いた典型例:「配線の見た目にこだわりすぎて、時間内に完成しなかった。完璧な作品を作ろうとしたが、未完成なら0点。60点の作品でも完成すれば合格だった」(40代男性・不合格体験者)

特徴2: 手先の細かい作業が苦手

これは生まれ持った特性もあるが、練習で大幅に改善できる。問題は「苦手だから」と練習を避けてしまうことだ。

リングスリーブの圧着や電線の被覆むきは、反復練習で必ず上達する。「最初は電線の被覆をむくのに1分かかっていたが、練習を重ねて10秒でできるようになった」という改善例は多数ある。

特徴3: 暗記に頼りすぎる思考

学科試験の延長で「手順を暗記すれば大丈夫」と考える人は、想定外の事態に対応できない。

実技試験では「電線が短くなった」「工具を落とした」「圧着がうまくいかない」等のトラブルが頻発する。その時に柔軟に対応できるかが勝負の分かれ目だ。

監修者の林氏は「プラントの現場でも、マニュアル通りにしかできない人は信頼されなかった。試験でも現場でも、状況に応じた判断力が重要だ」と語る。

文系出身でも合格できる理由

一方で、文系出身者にも十分に合格のチャンスはある。実際に合格者の89.1%が電気未経験者だったという調査データもある。

文系出身者の強み:

  • 論理的思考力:複線図の理解に活かせる
  • 暗記能力:法令・材料問題で威力を発揮
  • 継続学習の習慣:大学受験の経験が活きる
  • 素直さ:変なクセがないため正しい手順を身につけやすい

成功した文系出身者の声:「最初は電気の『で』の字も分からなかった。でも一つずつ丁寧に理解していけば、必ず道筋が見えてくる。文系だからダメということはない」(30代女性・文学部出身→電気工事会社転職成功)

重要なのは「文系だから無理」という固定観念を捨てることだ。確かに理系出身者より時間はかかるかもしれないが、着実に学習を重ねれば必ず合格できる。

趣味・DIY目的での受験は意味がある?【現場監督が解説】

Yahoo!知恵袋には「取った所で趣味にも仕事にもするつもりはないのですが取ってみたいと思っております」という興味深い投稿がある。仕事に直結しない動機での受験——これは意味があるのだろうか?

家庭のDIY作業で活かせる範囲

第二種電気工事士の作業範囲は、一般用電気工作物(600V以下で受電する設備)の電気工事だ。これは家庭のDIYにも十分活用できる範囲をカバーしている。

DIYで可能になる作業:

  • コンセントの増設:キッチンや書斎に新しいコンセントを追加
  • 照明器具の交換・増設:天井照明からダウンライトへの変更
  • スイッチの移設:使いにくい位置のスイッチを最適な場所に
  • エアコン専用回路の設置:200Vエアコンの専用配線工事
  • 電気温水器の配線:給湯システムの電気工事
  • インターホンの交換:古いチャイムから映像付きインターホンへ

これらの工事を電気工事業者に依頼すると、工事費は数万円から十数万円になる。自分でできれば大幅な節約になる。

実際の体験談:「リビングにコンセントを2箇所増設したくて見積もりを取ったら8万円と言われた。資格を取って自分でやったら、材料費1万円で済んだ。工事代7万円が浮いたと考えれば、資格取得にかけた時間と費用は十分に回収できた」(50代男性・趣味受験者)

ただし注意点もある。家庭でのDIY電気工事は、安全面でのリスクを伴う。感電や火災の危険性を十分に理解した上で、慎重に作業することが必要だ。

転職時の評価ポイント(施工管理・設備管理等)

「仕事に使う予定はない」と言いながらも、第二種電気工事士の資格は思わぬ場面で評価されることがある。

施工管理への転職時

建設業界では「現場を知っている人材」が高く評価される。第二種電気工事士を持っていることで「電気工事の基本は理解している」という信頼を得られる。

施工管理ちゃんねるの転職データでは、第二種電気工事士を持つ施工管理技士の転職成功率は89%、平均年収アップ額は68万円という実績がある。

面談事例:「2級電気施工管理技士は持っていたが、実際の配線工事の経験がなく、現場での説得力に欠けていた。第二種電気工事士を取得して配線の実務を覚えたところ、転職面接で『現場のことがわかる施工管理技士』として評価され、年収が520万円から590万円にアップした」(30代男性・転職成功者)

設備管理・ビルメンテナンスへの転職時

ビルメンテナンス業界では「ビルメン4点セット」と呼ばれる資格群があるが、第二種電気工事士もその一角を担う重要な資格だ。

特に以下の業務で威力を発揮する:

  • テナント改装時の電気工事立会い
  • 照明器具の交換・修理
  • コンセント・スイッチの不具合対応
  • 電気設備の点検・メンテナンス

「設備管理の仕事で、入居テナントから『コンセントが使えない』『照明が点かない』という連絡がよくある。第二種電気工事士があることで、簡単な修理なら自分で対応できる。業者を呼ばずに済むので、会社からの評価も上がった」(40代男性・ビル管理会社勤務)

監修者の林氏は「転職市場では『潜在的な可能性』も評価される。今は電気と関係ない仕事をしていても、第二種電気工事士を持っているだけで『電気にも対応できる人材』として見てもらえる」と語る。

施工管理の求人をお探しですか?

ハローワーク非掲載のレア求人を含め、あなたの条件に合った求人を無料でご紹介します。

無料で求人を見る →

よくある質問【第二種電気工事士の難易度について】

第二種電気工事士の本当の合格率は?公式発表と違うの?

公式合格率は学科61.5%、技能試験73.4%ですが、これには学科免除者や再受験者も含まれています。実際の初回一発合格率は20%台前半というのが受験者の実感です。申込者に対する最終合格者の割合はわずか23.4%。業者サイトの「簡単」という宣伝は集客目的の面があるため、現実的な準備時間(150-250時間)を見込んで学習計画を立てることをおすすめします。

勉強は得意なのに実技で落ちるのはなぜ?

第二種電気工事士は「知識」と「実技」が別スキルであることが最大の特徴です。学科試験で高得点を取れても、手作業の精度や時間管理ができなければ実技で不合格になります。特に完璧主義者や暗記に頼りすぎる人は実技で躓きやすい傾向があります。対策としては候補問題13問を最低3回ずつ練習し、40分の時間制限に慣れることが欠かせない。

電気工事士として働く予定がなくても取る意味はある?

十分に意味があります。家庭DIYでは年間数万円~十数万円の工事費を節約でき、転職時には施工管理やビルメンテナンス分野で高く評価されます。実際に「仕事に直結しない」動機で受験し、後に転職で活用する人は多数います。知的好奇心の満足や達成感も得られるため、学習意欲があるなら挑戦する価値は十分にあります。

一種と二種、どちらを先に取るべき?

必ず第二種から取得してください。第一種電気工事士は第二種の上位資格であり、実務経験3年が受験要件になります。また、第二種の基礎知識なしに第一種に挑戦すると、学習効率が大幅に下がります。第二種で電気工事の基本を身につけ、実務経験を積んでから第一種を目指すのが王道ルートです。年収面でも第二種(300-500万円)→第一種(450-700万円)と段階的にステップアップできます。

不合格になった場合、何回まで受験できる?

受験回数に制限はありません。ただし、学科試験合格者の免除期間は合格年度とその翌年度までです。例えば2025年に学科試験に合格した場合、2025年・2026年は技能試験のみ受験できますが、2027年からは再び学科試験から受験する必要があります。この制度を活用して、学科合格後は技能試験に集中することをおすすめします。

林(はやし)

この記事の監修者

林(はやし)|施工管理ちゃんねる(せこちゃん) キャリアアドバイザー

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験。電気設備・建設・再生可能エネルギー領域の採用支援を行う。

転職で「損しない」ために

施工管理ちゃんねる(せこちゃん)は、現場出身の監修者が
あなたの転職を一緒に考えるメディアです。

✅ 施工管理全工種に対応した求人 ✅ 30,000名のデータで年収診断

まずは無料で相談する
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次