電気施工管理技士の資格を完全解説 — 難易度・年収・転職の実態

監修: 林(施工管理ちゃんねる キャリアアドバイザー/元施工管理技士) / 執筆: 施工管理ちゃんねる編集部 / 監修者プロフィール

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験。電気設備・建設・再生可能エネルギー領域の採用支援を行う。

結論: 電気施工管理技士(1級)の取得で平均年収は560万円→650万円超へ上昇(厚生労働省 賃金構造基本統計調査 令和5年)。ただし「資格さえ取れば転職成功」は幻想で、使い方を誤ると後悔する。

「資格を取ったはいいけど、年収が全然上がらなかった」——施工管理ちゃんねる独自面談調査(N=88)で、こういった声を何度聞いたかわからない。

電気施工管理技士の資格は、取り方・使い方次第で年収を200万円以上変える力がある。一方で、何も考えずに取得しても現場での評価はほぼ変わらない。その差を生む要因を、面談データと公的統計で正直に解説する。

この記事のポイント

  • 1級の合格率は第一次40.6%・第二次58.2%。難しいようで、対策次第で一発合格できる水準だ
  • 2024年度制度改正で受験資格が大幅緩和。旧制度との経過措置は令和10年度まで有効
  • 1級取得後の年収は650〜850万円が相場(経験10年以上)。ただし企業規模で200万円以上の差がある
  • 資格手当は「第一種電工5,000円 vs 1級施工管理8,000円」のように、複数保持でも高いほうだけ支給される企業が多い
  • 転職成功者は求人票の「管理技術者必須」案件を狙い、年収交渉で資格の市場価値を数字で提示している
目次

電気施工管理技士とは — 現場経験者が語る仕事の実態

電気施工管理技士とは、電気工事の現場では工程・品質・安全・原価の4つの管理を統括する国家資格保持者だ。「電工(電気工事士)」が実際に配線や器具を取り付けるのに対し、施工管理技士は「工事が計画通りに、法律通りに進んでいるか」を管理する側に立つ。

電気施工管理技士が担う現場での役割と責任範囲

現場での仕事を一言で言えば、「全部見る人」だ。作業員への安全教育、ケーブルや配電盤が設計図通りに設置されているかの品質確認、後期遅れを防ぐスケジュール調整——これらを同時並行でこなす。

監修者の林(元プラント電気施工管理技士)はこう言う。「発電所の現場では、安全書類の作成だけで1日の3割が飛ぶ。残り7割で現場を見回り、職人と話し、図面と現実のズレを拾っていく。ゲームみたいな感じ、と表現した人がいたが、まさにそれだ」

法律的に重要なのは、主任技術者・監理技術者への選任権限だ。建設業法では、一定規模以上の工事に資格者の配置が義務づけられている。有資格者がいなければ、企業はその工事を受注できない。これが資格の本質的な価値になる。

1級と2級の違い — できること・任せられる現場規模

1級と2級の最大の違いは、特定建設業の監理技術者になれるかどうかだ。

  • 2級: 一般建設業の主任技術者。学校・中小企業オフィスビル規模の電気工事が主戦場
  • 1級: 特定建設業の監理技術者。下請け総額4,500万円以上のプロジェクトを担当可能。大型商業施設・データセンター・半導体工場の電気工事が射程に入る

「1級を持っていると、会社が受注できる仕事の幅が根本から変わる」——これは企業側の本音であり、だからこそ1級保有者の採用競争が激しい。関電工・きんでん・九電工といった大手電気工事会社がデータセンター・再エネ案件に積極的に入札している背景には、1級資格保有者の確保がある。

1級・2級の受験資格を完全整理 — 2024年度改正後の最新要件

2024年度(令和6年度)から受験資格が大幅に緩和された。旧制度と混同している人が多いため、ここで整理する。

2級電気工事施工管理技士の受験資格(第一次・第二次検定)

第一次検定は17歳以上であれば誰でも受験できる(2024年度改正後)。学歴・実務経験の制限がなくなった点が最大の変化だ。

第二次検定は、第一次検定合格後に以下のいずれかを満たす必要がある。

  • 第一次検定合格後、実務経験3年以上(指定学科卒業なら不問の場合あり)
  • 技士補として1年以上の実務経験

旧制度では学歴に応じた実務経験年数(最大8年)が必要だったが、新制度では大幅に短縮された。

1級電気工事施工管理技士の受験資格(第一次・第二次検定)

第一次検定は19歳以上であれば受験可能(2024年度改正後)。こちらも実務経験不問で受験できる。

第二次検定が本番だ。以下のいずれかを満たす必要がある。

  • 1級第一次検定合格後、実務経験5年以上
  • 2級施工管理技士の合格後、実務経験1年以上(技士補経由の場合は3年以上の実務経験)
  • 第一種電気工事士の免状交付後、実務経験不問(旧受験資格での経過措置、令和10年度まで有効)

「実務経験のカウントができるというところがミートしているのであれば、結構いい感じだと思います」——面談で出会った、メーカー設計職から施工管理への転職を検討していた20代後半の男性が話していた。設計職では第一種電気工事士の免状が出ない。施工管理の現場で実務経験を積むことで初めてカウントが始まる、という現実がある。

制度改正前(旧受験資格)との違いと注意点

旧受験資格での経過措置は令和10年度まで有効だ。つまり「旧制度で受けたほうが有利」という人も一定数いる。

項目 旧受験資格(経過措置) 新受験資格(2024年度〜)
第一次検定 学歴+実務経験が必要 19歳以上であれば誰でも
第二次検定 第一種電工免状交付後の実務経験不要(令和10年度まで) 第一次検定合格後5年以上の実務経験
注意点 申請時に実務経験証明書が必要 技士補制度を経由すると最短ルートになる場合あり

出典: 一般財団法人 建設業振興基金(施工管理ちゃんねる再整理)

X(旧Twitter)でも「1級電気施工管理技士の一次試験に合格したので、今秋電工1種を認定取得した後、来年に旧受験資格にて二次試験に臨む皮算用」という声があった。旧受験資格を戦略的に使う人は実際に多い。

試験の難易度・合格率を正直に解説 — 一発合格できる人の共通点

合格率の数字だけ見ると「意外と受かりやすい」と思う人もいる。が、それは表面だけだ。

1級・2級それぞれの合格率推移(直近5年)

試験区分 第一次検定合格率 第二次検定合格率
1級電気工事施工管理技士 約40.6% 約58.2%
2級電気工事施工管理技士 約58.9% 約62.3%

出典: 一般財団法人 建設業振興基金(直近実績値)

1級の第一次検定は約60%が落ちる。「まあ何とかなるだろう」で臨んだ人が毎年たくさん落ちている。一方、第二次検定は合格率58.2%と一見高く見えるが、第一次を突破した人の中での数字だ。油断は禁物。

電気理論(抵抗・インダクタンスの計算)から施工管理法規まで幅広く出題される。特に第一次の電気理論は、「パイプの断面積が大きいほど電気抵抗が小さい」といった物理的なアナロジーで理解できる問題が多いが、計算の正確さが要求される。

一発合格者に共通する勉強法と学習時間の目安

面談で確認した一発合格者のパターンには、共通点があった。

  1. 過去問10年分を3周する。出題パターンが限られているため、反復が最も効率的
  2. 学習時間は1級で200〜300時間が目安。週20時間確保できれば3ヶ月で到達できる
  3. 施工管理法規は暗記一択。理解より先に覚える
  4. 電気理論は捨て問を決める。高圧受電の計算等、難問は飛ばして確実な問題を積み上げる

ある30代の電気工事士は「毎日15時にホテルに戻る出張が続いていたので、その時間を全部勉強に充てた。3ヶ月でテキスト1冊と過去問を終わらせた」と話していた。環境を活かせるかどうか、これが合否を分ける。

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電気施工管理技士の年収・給料を独自データで検証

「年収がどれくらい変わるか」——これが資格取得を迷っている人の最大の関心事だ。公的統計と面談データを並べて検証する。

1級・2級取得前後の年収変化(独自調査データ)

経験年数・資格 年収レンジ(厚労省統計) 面談データ中央値
未経験〜3年 350〜430万円 370〜420万円
3〜5年(2級取得後) 430〜520万円 450〜500万円
5〜10年 520〜650万円 530〜620万円
10年以上(1級取得) 650〜850万円 630〜780万円

出典: 厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和5年)、施工管理ちゃんねる独自面談調査(N=88)

面談データで特徴的だったのは、新潟で1級保有・売上総利益率51.8%を出した30代の候補者が年収630万円だったケースだ。工事成績評定は91点(業界平均65〜75点、82点で「良い」水準)。これほどの実績があっても、親会社がガス会社のグループ企業では電気部門の評価が後回しにされる構造がある。資格の価値は、企業の事業ポートフォリオによって全く変わる。

監修者の林はこう見ている。「3年で2級、5年で1級が取れれば500万は射程圏。1級を取った後に同じ会社に居続けるか転職するかで、年収の天井が100〜200万円違う。資格は転職の武器として使ってこそ本来の価値が出る」

企業規模・ゼネコン vs サブコン別の給与水準の差

OpenWorkの口コミデータを見ると、旧財閥系グループ・準大手ゼネコンの電気施工管理職は年収550〜750万円(平均勤続年数21年)。一方、中小規模の電気工事会社では「初年度240万円、ベアは年数百円〜1,000円程度、年収は300万円程度で頭打ち」という声もある(転職会議)。

Indeed求人データでは、1級電気施工管理技士の求人で年収800〜1,000万円の案件も実在する。ただし現場代理人として複数の大型案件を掛け持ちするか、会社の幹部ポジションに就くことが条件になるケースがほとんどだ。

「ベテランを500万以上で雇えば3,000〜4,000万の売上が増える」——ある面談候補者が企業側への怒りを込めて言っていた言葉だ。資格の市場価値を理解していない企業は今も多い。だからこそ、転職市場に出たときの価値と在籍時の評価のギャップが大きくなる。

資格手当については、転職会議の口コミに具体的なデータがあった。「第一種電気工事士5,000円・電気施工管理1級8,000円を両方持っていても、高いほうだけが支給される」という企業が多い。手当の仕組みは入社前に必ず確認すること。これは正直、見落としがちな落とし穴だ。

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資格を取って後悔しないための判断基準

ここを正直に書く。電気施工管理技士の資格は、全員に勧めるわけにはいかない。

経験者が語る「取っておいてよかった」理由と「後悔した」理由

面談データ(N=88)から見えてきた、取得後の本音をまとめる。

「取っておいてよかった」という声:

  • 主任技術者・監理技術者として名義を求める企業からのオファーが増えた
  • 転職活動で書類選考の通過率が体感的に上がった(あるプラント系の法人担当者によれば書類通過率20%という厳しい市場でも、1級保有者は別ルートで見られる)
  • 「やめても施工管理の資格と経験があれば選択肢が多い」——これが精神的なセーフティネットになっている
  • 実務を積めば電気主任技術者(認定取得)へのルートも開ける

「後悔した・思ったより恩恵がなかった」という声:

  • 資格を取っても今の会社では昇給が微々たるもの(資格手当3,000〜8,000円程度)で生活が変わらない
  • 「会社の20人規模なら社員全員に1級は不要。監理技術者を選任するより工事を分割して対応する」という現実(Yahoo!知恵袋の指摘)
  • 転職を考えていない場合、資格のための勉強時間200〜300時間が単純にコストになる
  • 名義貸しを求められる案件が増え、実際の業務量が増加した

じりじりする話だが、資格はあくまで「武器」であって「魔法」ではない。使い方を決めずに取った人が後悔する。

取得前に確認すべき自己判断チェックリスト

以下の項目で3つ以上当てはまる場合、取得を優先すべきだ。

  • □ 現在または近く、主任技術者・監理技術者として現場配置される見込みがある
  • □ 転職を5年以内に検討している
  • □ 勤め先の昇格条件に施工管理技士の取得が含まれている
  • □ 独立・法人化を将来の選択肢として持っている
  • □ 電気主任技術者(認定)を目指すキャリアパスを描いている
  • □ 大型案件(下請け4,500万円以上)を扱う企業への転職を考えている

逆に、現職に長期定着する予定で資格手当も微小な企業であれば、費用対効果の計算を慎重にすべきだ。「手に職を、という感じなので。手に職つけて、資格取るっていうことがモチベーションです」——転職を前提にした資格取得の動機は明確だ。目的が曖昧なまま取るのは、万人にはおすすめしない。

電気施工管理技士の資格で転職成功する人・失敗する人の違い

資格を持っていても転職が上手くいかない人がいる。失敗のパターンには共通点がある。

1級保有者の転職市場での実際の評価と求人動向

1級電気工事施工管理技士の保有者は、転職市場で「主任技術者・監理技術者として即戦力」として評価される。求人倍率は慢性的な有資格者不足を背景に高水準が続いている。

データセンター・半導体工場・再生エネルギー施設の建設ラッシュが続く中、関電工・きんでん・九電工といった大手電気工事会社は1級保有者の採用を強化している。Indeed上では年収800〜1,000万円の求人が4,000件超存在する(2026年時点)。ただしこれは経験10年以上・大型現場の実績が前提だ。

書類選考の現実は厳しい。ある大手プラント系の法人担当者によれば、「月10名応募で書類通過が2名」という20%の壁がある。1級保有だけでは通らない。「どんな現場を何件管理したか」「工事規模はいくらか」という具体的な実績がなければ差がつかない。

転職成功者が実践した求人の選び方・交渉術

面談で確認した転職成功パターンを整理する。

  1. 「管理技術者必須」案件を狙う: 競合が少なく、資格の価値が年収に直結する求人を優先する
  2. 工事成績・施工実績を数値化する: 「2〜3億規模の現場を○件担当」「工期○ヶ月でゼロ災害」のように具体的に整理する
  3. 資格の市場価値を数字で提示する: 「自分を採用することで会社が受注できる工事の下限が上がる」という提案型の交渉をする
  4. 社宅・福利厚生も年収計算に含める: あるプラント系企業では社宅自己負担が20%(20〜30代)で、年間数十万円の実質的な年収差が生まれていた

「退職理由は素直に全部言ってほしい。それを一緒にポジティブ変換する」——監修者の林が面談でよく伝えている言葉だ。「評価されない」という怒りを持ったまま転職活動すると、面接で滲み出る。感情は整理した上で、実績を武器にして動くほうがいい。

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電気施工管理技士の資格取得後5年のキャリアパスを描く

資格は取って終わりではない。取得後の5年をどう動くかで、キャリアの軌道が決まる。

取得後1〜3年目:現場代理人として評価を積む段階

2級取得直後、または1級第一次合格後の段階では、現場代理人として実績を積むことが最優先だ。この期間に積んだ「工事規模・件数・ゼロ災害の実績」が、転職時の交渉材料になる。

ある電気設備会社の法人面談では、「主任昇格の条件は施工管理2級+1級+第二種電工の3点セット。5年以内に取れなければ昇格なし」と明言していた。資格取得費用は2回まで全額会社負担という条件だった。こういう企業では、資格取得のスピードが昇格スピードと直結する。

この1〜3年目に「職人の動きがわかる」施工管理者が高く評価される。職人経験者が施工管理に転向した場合、現場の動きを肌でわかっているというのは企業側が最も評価するポイントだ。

3〜5年目:所長・PM・独立の3ルート分岐点

1級取得後3〜5年で、キャリアの方向性を決める分岐点が来る。

  • 所長ルート: 大型現場の現場所長として腰を据えるポジション。安定志向に向く。年収650〜800万円が相場
  • PMルート: 複数現場をマネジメントする管理職。技術よりマネジメントスキルが問われる。年収800万円超が狙える
  • 独立ルート: 個人事業主または法人化。「施工管理は発注者・ディベロッパーとの名刺交換が多い。職人は指示される側で名刺交換が少ない」——監修者の林が面談でよく指摘する点だ。施工管理の経験が独立後の取引先開拓に直結する

「個人事業主的な業務を今やっていまして、もうちょっと大きくしたい」——面談で出会った20代後半の設計職の男性が話していた。施工管理の経験を積んでから独立した場合と、いきなり独立した場合では、取引先のネットワークの厚みが根本から違う。

他資格(建築・管工事施工管理技士等)との掛け合わせで市場価値を上げる

電気施工管理技士1級だけでも市場価値は高いが、他資格との掛け合わせでさらに上がる。

  • 電気主任技術者(電験三種〜一種)との組み合わせ: 大学の電気系学科出身者なら、500V以上の実務で電験三種の認定取得が可能。1万V以上なら二種、5万V以上5年で一種の認定要件を満たす。「施工管理+電験」保有者はビルメンテナンス・設備管理市場でも引く手あまたになる
  • 建築施工管理技士との掛け合わせ: 電気+建築の両資格保有者は、ゼネコンの総合管理職として重宝される。転職市場での希少性が上がる
  • 管工事施工管理技士との掛け合わせ: 設備系の一括受注が可能になる。中小ゼネコンでは「電気も管工事も見れる」人材の採用需要が高い

「施工管理3年で600万、5年で800万、8年以上で1,200万」——監修者の林が候補者に説明する目安の数字だ。ただしこれは1級+他資格+転職戦略を組み合わせた場合の上限に近い。資格単体ではなく、キャリア全体の設計が年収の天井を決める。

よくある質問

Q. 電気工事士と電気施工管理技士は何が違いますか?

A. 電気工事士は「電気工事を実際に行う」ための資格で、配線・器具設置などの作業を行う免許だ。電気施工管理技士は「電気工事の現場を管理する」ための資格で、工程・品質・安全・原価を統括する立場に立つ。工事士は「やる人」、施工管理技士は「管理する人」と整理するとわかりやすい。大規模工事では両方の有資格者が必要になる。

Q. 実務経験なしで受験できますか?

A. 2024年度改正後の新制度では、第一次検定は1級が19歳以上・2級が17歳以上であれば実務経験なしで受験できる。ただし第二次検定には実務経験が必要(2級は3年以上、1級は5年以上が基本)。まず第一次検定に合格しておき、実務経験を積みながら第二次検定の受験資格を満たすというルートが現実的だ。

Q. 2級を取らずにいきなり1級を受験できますか?

A. 第一次検定は2級を取らずに直接1級を受験できる(19歳以上であれば)。第二次検定では2級合格を経由しない場合、1級第一次合格後に5年以上の実務経験が必要になる。2級を先に取り、技士補として1年以上実務を積む経路のほうが最短になる場合もある。自分の経歴と照らし合わせて、どちらが早いかを計算してほしい。

Q. 資格手当はどのくらいもらえますか?

A. 企業によって差が大きく、月3,000〜15,000円程度が多い。転職会議の口コミでは「第一種電気工事士5,000円・電気施工管理1級8,000円を両方持っていても、高いほうだけ支給」という企業が確認されている。月8,000円の手当は年間9.6万円だ。資格手当単体を目的にするより、転職時の年収交渉や昇格要件としての価値のほうがはるかに大きい。

林 祐樹

編集・監修体制

編集施工管理ちゃんねる編集部(XCHANGE株式会社)

監修林 祐樹|施工管理ちゃんねる(せこちゃん) キャリアアドバイザー

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験。電気設備・建設・再生可能エネルギー領域の採用支援を行う。

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