電気施工管理のお仕事の内容や、実際に1級電気施工管理、2級電気施工管理として働かれている方の実例から、給与や求められる能力までご紹介させていただきます。「これだけ読めば、電気施工管理の仕事が全部わかる」といった内容になっておりますので、ぜひご参考ください!
電気施工管理の仕事内容とは?
電気工事の施工管理さんのお仕事は、大きく3つあります。
[box class=”yellow_box” title=”メイン業務”]
①発注元や社内の技術者、工事の規模が大きい場合は下請け企業やその技術者たちと調整。
②施工の進捗計画や現場での工程の管理とスケジュールのずれがある場合の調整。
③現場で必要な資材や、かかる予算の管理の責任者。[/box]
現場では、リーダーとして、工事関係者とコミュニケーションをとりながら、作成した工程にそって、プロジェクトがスケジュール通りに進むように管理することが求められます。
電気工事の施工管理の業務は、資格が必要です。電気工事施工管理技士1級、電気工事施工管理技士2級のいずれかが必要になります。この1級と2級でできる仕事の内容が変わってくるので注意が必要です。
1級電気工事施工管理技士の場合
1級電気工事施工管理技士は監理技術者や、特定・一般建設業における営業所ごとの専任技術者としての業務を担うことができます。
特定建設業の許可を得た営業所は、請負金額が3000万円以上の電気工事を受注することができるため、1級電気工事施工管理技士は、2級の電気工事士施工管理より大規模な工事現場を引き受けることができます。そのため1級を目指してがんばる方は多いです。
2級電気工事施工管理技士の場合
2級電気工事施工管理技士の場合、現場ごとの主任技術者や、一般建設業における営業所ごとの専任技術者としての業務を行えます。1級との対比になりますが、2級では請負金額が3000万円未満の電気工事を受注することができるため、2級電気工事施工管理技士さんは、中小規模の工事現場を扱うことが中心になります。
大規模だと長期プロジェクトになって大変だから、中規模プロジェクトがいいという方は2級であえて止まるケースもあります。
仕事内容詳細
・仕事発注者との連絡調整業務
・役所等への申請書類の作成、申請業務
・工事を行う社内技術者や下請け業者の選定、工事日程や内容の指示
・現場やその周辺の調査業務
・工程作成業務
・工程管理業務
・電気資材の発注業務
・安全管理業務
・電気施工図の作成業務
・電気工事の見積業務
・打合せ、定例会への出席業務
電気施工管理の年収とは?
電気施工管理の平均年収は、500万前後と言われています。しかしながら働き手の数が少なく、工事の需要においついていないため受給のバランスがくずれ年収は増加傾向にあります。経験を積んだ電気施工管理さんであれば1000万を超える方もちらほらいます。
・年収500万まで (※38%)
・年収500万-700万 (※45%)
・年収701-1000万 (※15%)
()内は、全体の求人数における案件の割合です。現在求めている求人としては年収500-700万の案件が一番多い事がわかります。そして他職種に比べても年収701万からの案件が多い事がみてわかるでしょう。
電気施工管理技師の働き方事例①エレベーター会社
[box class=”yellow_box” title=”電気施工管理技師の1日の働き方”]
8:00事務所に集合、現場へ出発
9:00現場到着、仕事開始
12:00現場終了、次の現場に移動、休憩
13:00現場到着、仕事開始
17:00現場終了、事務所へ出発
18:00事務所に帰宅、片付け、解散[/box]
現場によっても異なりますし、もっと長く働く日、夜勤がある日などもあるので、1日のスケジュールはバラバラですが、基本的にはだいたいの流れになります。
具体的な業務
電気施工管理技師に求められる能力とは?
電気施工管理技師に求目られる能力は、建築施工管理と近いところで施工の全体の計画の策定から、現場の管理といったマネジメントまで多岐にわたる業務を行います。
決められた予算の中で工程を終えるために設計を立てる能力や、現場のメンバーが工期を終えるまでやりきるようにマネジメントすることが求められます。(※この業界では飛んでしまう方もいらっしゃいます。)
求められる能力1:学習意欲
電気工事に関する専門的な知識への勉強を続けていかなければ、最新の技術を設計にくみこむことができません。そのため継続して電気工事の知識や、業界の情報をキャッチアップすることが求められます。
求められる能力2:丁寧さ
設計においてズボラな計画ではうまく行きません。しっかりと建てられた計画でさえ、うまく機能しないことが多いので、適当な計画では尚更失敗の角度が上がります。
経験で一定なんとかなるのものでありますが、細かいところを設計でき、丁寧な方の方が向いてると言えるでしょう。
求められる能力3:マネジメント能力
学んだ知識をもとに完璧な設計ができても工程のなかで実現できなければ意味がありません。技術に自身をもった工事士たちをとりまとめ、工期通りにすすめていくためには、人の気持ちを理解し、うまく全体が進めれるようにマネジメントすることが求められます。
他業界から電気施工管理の転職体験
(飲食業界からの転職:渡辺さん34才)
飲食の仕事を当時はしておりました。かなり稼げるということで受けました。内定をいただきましたが、営業にあまり気がのらずどうしようか迷っていました。そんな時に知人に相談したら雇ってくれるとのことでした。
知らないところで働くくらいなら知っているところの方が、気楽だと思ったので知人の会社の方がいいかと思い、知人の会社で働くことにしました。月給もすぐに35万くらいまであがりました。もともとボーナスもなかったのが年に2回になりました。給料かなり上がりましたし休みもしっかり増えました。連休もあったりしたので飲食店より全然良くなりました。
仕事をやめてから転職活動をした時の精神状態は?
辞めてから転職活動しましたので大変なことはあまりなかったです。スムーズでした。ただ、お金が少し不安でした。おいつめられた感じだったので早く決めないと!という気持ちにはなりました。お金がないと焦りが出てきます。
どうしよう、失敗したくないなどの気持ちでいっぱいでした。自分に合う仕事がわからなくてそこに悩みました。どんな仕事が自分にピッタリなのか?それがわからなくなります。
自分にピッタリの仕事、会社がわかるようなものがあればいいなと思いました。会社に入社してから、その会社が嫌だは通用しないと思うので、そのあたりが不安でした。更に、はいりたいと思ってる会社がどんなところなのかなど不安なことだらけでそのあたりも含めてもっと相談できたり体験できたりしたらいいなと思いました。もっと自分に合う仕事が探せたら、裏側がわかればなとも思いました。
電気施工管理技士への転職後は?
転職により心機一転できるので、転職してよかった気はしています。辞められないなどで悩んでる人はした方が良い気がします。どんなことがやりたいかどんな人になりたいかどんな人生を送りたいかなどしっかりゆっくり考える時間ができるので良い機会をもらえたような気がしています。
現在よりも現場仕事の方が給料があがる可能性もあるので、転職を考えるのは良いかと思います。転職を考えていなくても、転職サイトを見るだけでも気持ちが変わるかもしれません。なので、見るだけ見るのもいいかと思います。本当に自分に合ったいい仕事に出会えるかもしれません。悩むくらいならまず行動に移してしまった方が気が楽な感じがするので、現状にいやだと思ったらネットなどで情報を集めることが必要だなと思いました。
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