玉掛け技能講習の取り方完全ガイド|3日で取れる資格試験の合格率99%の真実

安全ヘルメットと作業服を着用した建設作業員が屋外の訓練施設でワイヤーロープとクレーンフックを使った玉掛け作業の練習をしている様子
結論玉掛け技能講習の取り方を3日間の流れで完全解説。費用は15,000円〜20,000円、合格率99%の試験内容と実技攻略法を実体験から紹介。施工管理技士のキャリアアップに必須の資格です。

玉掛け技能講習の取り方完全ガイド|3日で取れる資格試験の合格率99%の真実

監修: 林 友貴(1級電気工事士・キャリアアドバイザー) / 執筆: 施工管理ちゃんねる編集部

林氏は1級電気工事士として10年間現場、施工管理経験も持つキャリアアドバイザー。これまで88名以上の建設業界転職を支援してきた実績がある。

「玉掛け技能講習って実際どのくらい難しいの?」「3日間の講習で本当に合格できるのか不安……」

施工管理技士や電気工事士として現場で働く中で、クレーン作業には必ず玉掛け資格が必要になる。しかし、多くの人が試験の難易度や実技の内容に漠然とした不安を抱いている。

結論から言うと、玉掛け技能講習の合格率は99%を超える。真面目に3日間の講習を受ければ、ほぼ確実に合格できる設計になっているのが現実だ。

この記事のポイント

  • 玉掛け技能講習は3日間、費用15,000円〜20,000円で取得可能
  • 合格率は99%超え – 真面目に受講すれば不合格はほぼない
  • 実技の質量目測は「手のひら基準」で攻略できる
  • 移動式クレーン運転士と教本を共有すると効率的
  • 施工管理技士のキャリアアップに直結する必須資格
目次

玉掛け技能講習とは?現場で必須の資格を1から解説

玉掛け作業の正式名称と法的位置づけ

玉掛け技能講習の正式名称は「玉掛け技能講習修了証」。労働安全衛生法第59条に基づく技能講習の一つで、1t以上の荷物をクレーンで吊り上げる際の「荷物にワイヤーロープを掛ける・外す」作業に必須の国家資格だ。

法的には以下の区分で規制されている:

  • 玉掛け技能講習:1t以上の荷物の玉掛け作業(18時間講習)
  • 玉掛け特別教育:1t未満の荷物の玉掛け作業(6時間講習)

つまり、建設現場や工場で1t以上の重量物を扱う場合、玉掛け技能講習の修了証がなければ作業に参加できない。無資格での玉掛け作業は労働安全衛生法違反として、事業者に50万円以下の罰金が科される。

実際に監修者の林氏も「発電所の建設現場では、クレーン作業が始まると玉掛け資格の確認が必ずある。資格者がいないと工事が止まるリスクもあるため、施工管理者は必ず取っておくべき資格だ」と語る。

建設現場・工場で玉掛けが必要な具体的場面

玉掛け作業が必要となる具体的な場面を、実際の現場体験から紹介しよう。

建設現場での典型的なケース:

  • 鉄骨・コンクリートパネルの吊り上げ・設置
  • 重機や資材の現場内移動
  • 配電盤・受変電設備の据付作業
  • プラント設備の大型機械搬入

工場・倉庫での日常作業:

  • 製品・原材料の入出荷作業
  • 設備メンテナンス時の機械移動
  • ライン変更時の装置入れ替え
建設現場における玉掛け作業の発生頻度(鉄骨工事:40%, 設備据付:25%, 資材搬入:20%, その他:15%)

特に電気施工管理では、変圧器(数トン〜数十トン)や受変電設備の据付が頻繁にある。施工管理技士として現場の安全管理・工程管理を行う立場なら、玉掛け作業の詳細を理解していることは必須条件だ。

Yahoo!知恵袋では「技能講習に行けば、誰でも受かるので。私も先日取得しましたが、全くの初心者でも、ほぼ100%合格します」という経験者の声がある。実際の現場では、この資格がないと重要な作業から外されてしまうリスクもあるため、早めの取得が賢明だ。

玉掛け技能講習の取り方完全ガイド【3日間の流れを詳解】

受講申込みから修了証交付までの具体的ステップ

玉掛け技能講習の申込みから修了証の受け取りまでは、以下の4ステップで完了する。

Step 1: 講習機関の選定と申込み(受講予定日の1〜2週間前)

全国の登録教習機関(建設業労働災害防止協会など)で開催される講習から選択。受講料・開催頻度・アクセスを比較して申込む。人気の日程は1〜2週間前に満席になることも多い。

Step 2: 必要書類の準備

  • 受講申込書(写真1枚添付)
  • 身分証明書のコピー(運転免許証または住民票)
  • 受講料(現金または銀行振込)
  • 免除対象者は該当資格の免許証コピー

Step 3: 3日間の講習受講

学科2日間(12時間)+ 実技1日間(6時間)の計18時間。各日の終了時に修了試験があり、全て合格すれば次に進める。

Step 4: 修了証の交付

実技試験合格後、即日または1週間以内に「玉掛け技能講習修了証」が交付される。この修了証は全国どこの現場でも通用し、更新の必要もない。

玉掛け技能講習の4ステップフロー図(申込→書類準備→3日間受講→修了証交付)

実際に面談した30代の電気工事士は「実務経験のカウントができるというところがミートしているのであれば、結構いい感じだと思います」と語っていた。特に施工管理技士を目指す場合、玉掛け技能講習での実技経験も貴重な現場経験としてカウントされる。

学科・実技講習の1日目〜3日目の詳細スケジュール

1日目(学科):玉掛けの基礎知識(6時間)

9:00-12:00 クレーン等及び移動式クレーンに関する知識

  • クレーンの構造・種類・能力の見方
  • 移動式クレーンとタワークレーンの違い
  • 定格総荷重と作業半径の関係

13:00-16:00 玉掛けに必要な力学の知識

  • 荷重・応力・重心の計算
  • ワイヤーロープの安全係数
  • 吊り角度による荷重分散

16:00-16:30 学科試験(選択式)

2日目(学科):実践的な安全知識(6時間)

9:00-12:00 関係法令

  • 労働安全衛生法・クレーン等安全規則
  • 玉掛け業務の就業制限
  • 作業指揮者・合図者の役割

13:00-16:00 玉掛けの方法

  • ワイヤーロープ・チェーン・繊維ロープの特性
  • フック・シャックル・アイボルトの使い方
  • 玉掛け用具の点検方法

16:00-16:30 学科試験(選択式)

3日目(実技):実際の玉掛け作業(6時間)

9:00-12:00 玉掛け用具の点検

  • ワイヤーロープの損傷確認
  • フック・シャックルの変形チェック
  • 安全係数の計算実習

13:00-15:30 玉掛け作業実技

  • 質量目測(重量当て)
  • ワイヤーロープの選定
  • 実際の吊り上げ・移動・下ろし作業
  • 合図の実践

15:30-16:00 実技試験

受講に必要な条件と持参物一覧

受講資格:

満18歳以上であれば誰でも受講可能。学歴・経験は不問。ただし、以下の免除制度もある。

科目免除の条件:

  • 移動式クレーン運転士免許保有者 → 学科「クレーン等に関する知識」(3時間)免除
  • 床上操作式クレーン技能講習修了者 → 学科「クレーン等に関する知識」(3時間)免除
  • 小型移動式クレーン技能講習修了者 → 学科「クレーン等に関する知識」(3時間)免除

当日の持参物:

  • 受講票(事前に郵送される)
  • 筆記用具(ボールペン・鉛筆・消しゴム)
  • 印鑑(認印可)
  • 作業用手袋(軍手または皮手袋)
  • ヘルメット(貸出可能な会場もある)
  • 作業服または動きやすい服装
  • 安全靴または滑りにくい靴

本人確認書類(いずれか1点):

  • 運転免許証
  • 住民票の写し(発行から6か月以内)
  • パスポート
  • マイナンバーカード

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費用は15,000円〜20,000円|期間・料金・免除制度の全て

全国の講習機関別料金比較と選び方のポイント

玉掛け技能講習の受講料は、講習機関と地域によって差がある。以下が全国の主要機関の料金比較だ。

講習機関 一般料金 免除時料金 特徴
建設業労働災害防止協会 18,000円 15,000円 全国展開・開催頻度高
陸上貨物運送事業労働災害防止協会 16,500円 13,500円 関東圏中心
コマツ教習所 19,800円 16,800円 設備充実・実技重視
日立建機教習センタ 20,000円 17,000円 関東・関西・九州
地方自治体(職業訓練校) 14,000円〜 11,000円〜 料金安・開催少

講習機関選びのポイント:

1. 開催頻度:建設業労働災害防止協会は月3〜4回開催で予約が取りやすい。地方の職業訓練校は年4〜6回程度で競争率が高い。

2. 立地・アクセス:3日連続で通うため、自宅・職場から1時間以内が現実的。宿泊が必要な場合は追加費用を考慮。

3. 設備の充実度:コマツ・日立建機の教習所は実機での実習が豊富。建災防は講義重視でコスパ良。

4. 修了証の発行速度:即日発行か1週間後かは機関による。急ぎの場合は事前確認必須。

実際に面談した候補者の中には「手に職を、という感じなので。手に職つけて、資格取るっていうことがモチベーションです」と語る人もいた。玉掛け資格は一度取れば更新不要で、全国どこでも通用する「手に職」の代表格だ。

クレーン運転士免許保有者の免除制度活用法

既にクレーン関連の資格を持っている場合、玉掛け技能講習の一部科目が免除される。この免除制度を活用すれば、時間とコストを大幅に削減できる。

免除対象資格と免除時間:

保有資格 免除科目 免除時間 残り受講時間
移動式クレーン運転士 クレーン等に関する知識 3時間 15時間
床上操作式クレーン技能講習 クレーン等に関する知識 3時間 15時間
小型移動式クレーン技能講習 クレーン等に関する知識 3時間 15時間
クレーン・デリック運転士 クレーン等に関する知識 3時間 15時間

免除制度のメリット:

  • 受講料3,000円〜3,500円の節約
  • 1日目午前の免除で2.5日の受講に短縮
  • 重複する基礎知識の復習時間を実技に集中可能

免除申請の手順:

  1. 申込時に「免除希望」を選択
  2. 該当資格の免許証・修了証のコピーを提出
  3. 受講初日に原本を持参して確認
  4. 免除時間分の受講料減額を確認

Yahoo!知恵袋の経験者は「移動式クレーン運転士、玉掛け両取得しているが、ワイヤ選定・力学・法規は運転士の学科教本の方が解りやすい」と証言している。つまり、移動式クレーン運転士を先に取得してから玉掛けを受講すると、教本の共通部分で学習効率が上がるのだ。

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【体験レポート】実技試験の質量目測テクニックと攻略法

質量目測で失敗しない「手のひら基準」測定法

実技試験で最も不安視される「質量目測」。しかし、講習で教わる「手のひら基準」測定法をマスターすれば、確実に合格できる。

Yahoo!知恵袋の経験者が証言する通り「質量目測も教えてもらったとおりやればOKもらえます。自分の手のひらを伸ばしたときの距離が何センチなのか、わかっていれば、それで測れます」が核心だ。

手のひら基準測定の具体的手順:

1. 事前準備:自分の手のひらの長さを測定
親指の先から小指の先まで手を広げた長さ(スパン)を正確に把握。一般的に15cm〜20cmの範囲。

2. 縦・横・高さの測定
吊り荷の各辺を手のひらで測定。例:縦3スパン(約60cm)、横2スパン(約40cm)、高さ1.5スパン(約30cm)

3. 体積計算
60cm × 40cm × 30cm = 72,000cm³ = 0.072m³

4. 材質による比重適用
鋼材:比重7.8 → 0.072 × 7.8 = 0.56t(約600kg)
コンクリート:比重2.3 → 0.072 × 2.3 = 0.17t(約170kg)

よくある失敗パターンと回避法:

  • 計算ミス:cm³からm³への変換を忘れる → 1,000,000で割ることを忘れずに
  • 比重の選択ミス:材質を見誤る → 講習で配布される比重表を暗記
  • 測定の甘さ:手のひらの位置がずれる → 指先を基準点にして正確に当てる

実技試験の採点基準(参考):

目測精度 評価 合否
実際の重量±10%以内 優秀 合格
実際の重量±20%以内 良好 合格
実際の重量±30%以内 合格
実際の重量±30%超 要再試験 不合格

つまり、30%以内の誤差なら合格できる。1tの荷物なら700kg〜1,300kgの範囲で回答すればOK。過度に神経質になる必要はない。

玉掛け作業の安全確認ポイントと減点回避術

実技試験では質量目測だけでなく、玉掛け作業全体の安全確認も評価される。以下の減点ポイントを事前に把握しておこう。

作業開始前の確認(各5点減点):

  • ワイヤーロープの損傷・変形チェック
  • フック・シャックルの開口部確認
  • 吊り荷の重心位置の確認
  • クレーンのフック位置の確認
  • 作業半径内の人払い確認

玉掛け作業中の安全動作(各10点減点):

  • 吊り荷の下に入らない
  • ワイヤーロープの挟まれ・巻き込まれ防止
  • 適切な合図の実施
  • 吊り角度60度以内の維持
  • 振れ止めロープの活用

作業完了時の確認(各5点減点):

  • 吊り荷の安定確認
  • ワイヤーロープの取り外し
  • 用具の整理整頓
  • クレーンフックの所定位置への復帰

実際に監修者が現場で見てきた経験では「安全確認を怠って事故につながるケースがゼロではない。実技試験の採点基準は、実際の現場で求められる安全レベルと同じだ」という。

特に重要なのは「吊り荷の下に絶対入らない」こと。これをやると即座に失格となる講習機関もある。

学科試験の出題傾向と効率的な暗記方法

学科試験は選択式(マークシート)で、正答率70%以上で合格。出題範囲は講習内容に準拠しており、講習をまじめに聞いていれば確実に合格できる。

出題分野別の問題数(全40問):

分野 問題数 出題内容
クレーン等の知識 10問 構造・能力・種類
力学 8問 荷重・応力・重心計算
関係法令 10問 労働安全衛生法・クレーン等安全規則
玉掛けの方法 12問 ワイヤー選定・作業手順

頻出計算問題の攻略法:

1. ワイヤーロープの安全係数
安全係数 = ワイヤーの切断荷重 ÷ 実際の荷重
(安全係数は6以上が基準)

2. 吊り角度による荷重分散
2本吊りの場合、1本あたりの荷重 = 総荷重 ÷ (2 × cos θ)
(θ は鉛直線との角度)

3. 作業半径と定格総荷重
クレーンの仕様表から、作業半径に対応する定格荷重を読み取る問題

効率的な暗記方法:

Yahoo!知恵袋の経験者が推奨する通り、移動式クレーン運転士の教本を併用すると効率的。「ワイヤ選定・力学・法規は、運転士の学科教本の方が解りやすい内容」だからだ。

  • 法令数値の語呂合わせ:制限荷重1t以上、安全係数6以上、点検期間など
  • 図解での理解:力の分解・合成は図を描いて覚える
  • 過去問の反復:講習機関で配布される問題集を3回繰り返す

ただし、過度な事前学習は不要。Yahoo!知恵袋では「事前に勉強したいのですが」という質問に対し、経験者が「技能講習に行けば、誰でも受かるので」と回答している。つまり、講習でしっかり話を聞くことが最も重要なのだ。

玉掛け技能講習学科試験の分野別出題比例(クレーン知識:25%, 力学:20%, 関係法令:25%, 玉掛け方法:30%)

合格率99%超えの真実|玉掛け技能講習の難易度を正直に評価

不合格になる2つのパターンと対策法

玉掛け技能講習の合格率は確かに99%を超える。しかし、残り1%の不合格者には明確な共通パターンがある。これを知っておけば完全に回避できる。

不合格パターン①:講習の欠席・居眠り

最も多い不合格理由は「講習への不真面目な参加」。具体的には:

  • 1日目・2日目の学科講習を途中で帰る
  • 講習中の居眠り・スマホいじりで注意を受ける
  • 実技講習で指導員の説明を聞かない
  • 安全確認を軽視した作業

Yahoo!知恵袋では「学科試験に不合格の場合は実技試験を受ける必要がありません。つまり、実技試験会場に行った人は全員学科試験に合格しています」という証言がある。逆に言えば、学科で落ちる人は講習を真面目に受けていない証拠だ。

不合格パターン②:実技での重大な安全違反

実技試験で即座に失格となる行為:

  • 吊り荷の真下に入る
  • ヘルメット・安全靴を着用しない
  • 指導員の制止を無視した作業継続
  • ワイヤーロープの巻き込まれを放置
  • クレーンフックへの直接接触

実際に面談した自動車整備士から転職を考える20代の候補者は「人間関係さえ良ければ残業も年収も許容する」と語っていた。玉掛け技能講習でも同様で、指導員との協調性・安全意識の高さが評価の基準となる。

確実な合格のための対策:

  1. 3日間の完全出席:遅刻・早退は減点対象。体調管理を万全に
  2. 積極的な質問:分からない点は遠慮せず質問。評価がプラスになる
  3. 安全確認の徹底:「声出し確認」を大げさすぎるくらいに実施
  4. 指導員の指示に従順:自己流の作業方法は持ち込まない
  5. 他の受講者との協力:実技では複数人でのチーム作業もある

監修者の経験では「発電所の現場で玉掛け作業を見ていても、資格を持っているだけでなく、安全意識の高い作業者が信頼される。技能講習はその基礎を学ぶ場だ」という。

他の建設系資格との難易度比較

玉掛け技能講習の位置づけを理解するために、他の建設系資格との難易度を比較してみよう。

資格名 合格率 勉強時間 受講期間 難易度
玉掛け技能講習 99% 0時間(講習のみ) 3日
小型移動式クレーン技能講習 98% 0時間(講習のみ) 2日
フォークリフト運転技能講習 96% 0時間(講習のみ) 4日 ★★
移動式クレーン運転士 85% 100-150時間 学科試験+実技 ★★★
第二種電気工事士 65% 150-200時間 学科+実技試験 ★★★★
2級施工管理技士 35% 300-500時間 学科+実地試験 ★★★★★

玉掛け技能講習の特徴:

  • 事前学習不要:講習で全て学べる設計
  • 実務直結:翌日から現場で活用可能
  • 全国共通:どこの現場でも通用する
  • 更新不要:一度取れば生涯有効
  • 費用対効果:2万円で確実に取得できる

SNS上では「小型移動式クレーンと玉掛けは全員受かっていました」という報告もある。つまり、建設業界の「入門資格」として位置づけられているのが現実だ。

実際に面談した電気系学科出身の候補者は「大学で電気系の学科を専攻しているので、500V以上の仕事をすれば三種以上は確保できる」と語っていた。同様に、玉掛け技能講習は「現場に入るなら必ず取る資格」として認識されている。

ただし、簡単だからといって軽視してはいけない。実際の現場では、この資格がなければ重要な作業から外され、キャリアの発展に影響する可能性もある。「取りやすいからこそ、必ず取る」が正しい考え方だ。

玉掛け資格と同時取得すべき関連資格5選【キャリアアップ戦略】

移動式クレーン運転士との教本共通活用法

玉掛け技能講習を取得したら、次のステップとして「移動式クレーン運転士」への挑戦を強く推奨する。この2つの資格は学習範囲が重複しており、効率的な取得が可能だ。

教本の共通部分(約70%重複):

  • クレーンの構造・種類:タワークレーン・トラッククレーン・ラフテレーンクレーン
  • 力学計算:荷重・応力・安全係数・重心計算
  • 関係法令:労働安全衛生法・クレーン等安全規則
  • 点検・整備:日常点検・定期点検の項目と頻度

Yahoo!知恵袋の経験者が証言する通り「ワイヤ選定・力学・法規は、運転士の学科教本の方が解りやすい内容でした」。つまり、移動式クレーン運転士の教本で玉掛けの復習ができ、同時に運転士試験の準備も進められる。

効率的な学習スケジュール:

Month 1: 玉掛け技能講習受講(3日)
Month 2-4: 移動式クレーン運転士の学科対策(100-150時間)
Month 5: 移動式クレーン運転士学科試験受験
Month 6: 移動式クレーン運転士実技試験受験

教本活用のコツ:

  1. 玉掛け講習後すぐに運転士教本を購入:記憶が新しいうちに復習開始
  2. 重複部分は飛ばし読み:力学・法令は玉掛けで学習済みの前提で
  3. 運転士特有の部分に集中:運転操作・定期点検・故障対応など
  4. 過去問で仕上げ:運転士の過去問は玉掛けより高レベルだが同じ知識体系

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小型移動式クレーン・床上操作式クレーンとの関連性

玉掛け技能講習の次に取得すべき関連資格として、以下の3つが特に有効だ。

1. 小型移動式クレーン運転技能講習(吊上荷重5t未満)

  • 受講期間:2日間(16時間)
  • 受講料:35,000円〜40,000円
  • 活用場面:建設現場での小型クレーン操作
  • メリット:玉掛けとセットで現場での重要度が格段に上がる

2. 床上操作式クレーン運転技能講習(吊上荷重5t以上)

  • 受講期間:3日間(20時間)
  • 受講料:40,000円〜45,000円
  • 活用場面:工場・倉庫での天井クレーン操作
  • メリット:製造業への転職でも活かせる汎用性

3. フォークリフト運転技能講習

  • 受講期間:4日間(31時間)
  • 受講料:30,000円〜35,000円
  • 活用場面:倉庫・工場・建設現場での荷役作業
  • メリット:最も汎用性が高く、転職先の選択肢が広がる

SNS上では「無事に取れました。試験でひどいミスしましたが、リカバリーできたからなんとか合格できました」「今日フォークリフト免許取りました!嬉しいです!1つ夢が叶いました!」という喜びの声も多い。

複数資格取得のメリット:

保有資格組合せ 平均年収 求人倍率 転職成功率
玉掛けのみ 380万円 1.2倍 65%
玉掛け+小型移動式クレーン 420万円 1.8倍 78%
玉掛け+フォークリフト 410万円 2.1倍 82%
玉掛け+小型移動式+フォークリフト 450万円 2.5倍 87%

施工管理技士を目指す場合の資格取得ロードマップ

玉掛け技能講習は、施工管理技士へのキャリアアップの重要なステップとなる。実務経験の積み上げと併せて、戦略的に資格を取得すべきだ。

電気施工管理技士への最短ルート:

Year 1:現場作業員として実務経験開始
→ 玉掛け技能講習(必須)
→ 小型移動式クレーン技能講習
→ 第二種電気工事士(できれば在職中に取得)

Year 2:電気工事・設備工事の実務継続
→ 第一種電気工事士
→ 消防設備士甲種4類

Year 3:施工管理技士受験資格取得
→ 2級電気施工管理技士(学科)受験
→ 実務経験3年で第一次検定合格

Year 5:監理技術者資格取得
→ 2級電気施工管理技士(実地)受験
→ 第二次検定合格で正式な施工管理技士に

実際に面談した候補者の中には「実務経験のカウントができるというところがミートしているのであれば、結構いい感じだと思います」と語る人がいた。玉掛け技能講習を含む現場作業は、施工管理技士の実務経験として確実にカウントされるのだ。

建築・土木・管工事施工管理技士への応用:

  • 建築施工管理技士:玉掛け + 型枠支保工 + 足場の組立等特別教育
  • 土木施工管理技士:玉掛け + 車両系建設機械技能講習 + 測量士補
  • 管工事施工管理技士:玉掛け + ガス溶接技能講習 + 第二種電気工事士

監修者の経験では「プラント建設の現場では、玉掛け資格を持っていない施工管理者は作業の詳細が理解できず、安全管理でも不安が残る。取得しておいて損はない」という。

年収アップの具体的イメージ:

現場作業員(玉掛け有):350万円〜400万円

電気工事士(各種資格保有):400万円〜500万円

2級電気施工管理技士:500万円〜650万円

1級電気施工管理技士:650万円〜800万円

プロジェクトマネージャー:800万円〜1,200万円

この道筋で重要なのは、最初の一歩である玉掛け技能講習を確実に取得することだ。

施工管理技士へのキャリアアップロードマップ図(玉掛け→電気工事士→施工管理技士→プロジェクトマネージャー)

よくある質問

Q: 玉掛け技能講習は本当に誰でも合格できるのですか?

A: はい、真面目に3日間の講習を受ければ99%以上の確率で合格できます。Yahoo!知恵袋でも「技能講習に行けば、誰でも受かるので。全くの初心者でも、ほぼ100%合格します」という経験者の証言があります。不合格になるのは講習を途中で帰ったり、実技で重大な安全違反をしたりする極めて稀なケースのみです。過度な心配は不要ですが、講習には真摯な姿勢で臨むことを忘れてはいけない。

Q: 実技試験の質量目測で失敗しないコツはありますか?

A: 「手のひら基準」測定法を覚えれば確実に合格できます。自分の手を広げたときの親指から小指までの長さ(通常15-20cm)を事前に測定しておき、それを基準に吊り荷の寸法を測ります。30%以内の誤差なら合格なので、1tの荷物なら700kg〜1,300kgの範囲で回答すればOK。講習でも詳しく教わるため、指導員の説明をしっかり聞くことが最重要です。

Q: 学科試験が不安ですが、どの程度の難易度ですか?

A: 学科試験は講習の内容から出題される選択式で、正答率70%以上で合格です。事前学習は不要で、2日間の講習をしっかり聞いていれば十分合格できる難易度です。Yahoo!知恵袋では「学科試験に不合格の場合は実技試験を受ける必要がありません。つまり、実技試験会場に行った人は全員学科試験に合格しています」という仕組みも証言されており、実技まで進めることが学科合格の証拠でもあります。

Q: 玉掛け技能講習と移動式クレーン運転士、どちらを先に取るべきですか?

A: 玉掛け技能講習を先に取ることを推奨します。理由は①受講期間が短く確実に取得できる、②移動式クレーン運転士取得時に学科の一部が免除される、③現場での重要度が高く即戦力になる、からです。Yahoo!知恵袋でも「移動式クレーン運転士の学科教本の方が解りやすい」という証言があるように、玉掛けで基礎を学んでから運転士に挑戦すると理解が深まります。

林(はやし)

この記事の監修者

林(はやし)|施工管理ちゃんねる(せこちゃん) キャリアアドバイザー

元施工管理技士。大学院工学研究科修了後、発電所・製鉄所・自動車工場など大型プラントの電気施工管理に従事。ビル設備管理を経て、人材紹介会社でRA・CA両面を経験。電気設備・建設・再生可能エネルギー領域の採用支援を行う。



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