建築施工管理として「転職したい」と思うことはよくあることです。「きつい」「しんどい」「激務」「地獄」といった表現をされることがあるように、厳しい側面もあります。しかしながらその反面、平均年収は一般業界よりも高くいい点もあります。ブラックな会社ばかりではなく、ホワイトな会社もあるのです。
今回は実際に建築施工管理技師として転職をされ年収アップに成功された3名の方の体験談をインタビューさせていただきました。
1人目は施工管理士として70万の年収アップに成功された吉池さん。2人目は、建築施工管理技師として株式会社KURASUに転職された東さん。3人目は人間関係がきっかけで転職年収100万近くアップした魚沼さんの体験談です。
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建築施工管理の転職体験①
建築施工管理技師として転職を、松本組からオカトクへ転職された吉池さんの体験談です!年収は350万から420万へと年収アップに成功されました。
転職を決めたのは以前の職場に一年半ほど勤めた、20歳頃のことです。原因は上司とのトラブルでした面接を受けた回数は10回程度になります。同じ土木関係会社や、資材を取り扱う会社、商社も面接を受けました。給与は、以前貰っていた額より年間で70万ほど上がりました。
以前より転職前の会社には給与と業務に差異を感じていたため交渉をいたしました。就職活動中はバイトと実家の仕事を手伝い生活をつなぎました。とても苦しい期間で安定した生活(いままでの生活)がどれだけ大切で、また難しい物かをおもいしりました。
転職活動を通して、転職する者に対する風は厳しく、しかし、早く自分にあった仕事に出会えるかが重要だと感じました。とにかくは、ご飯を食べるために働く、自分の夢の実現のために働く、家族のために働く、なにをするにも仕事は大切でありました。人間関係に直結することから自分自身の人間力を高めることがとても重要だと感じました。現在ではなんのトラブルもなく、楽しく仕事をしています。これからは同じような問題に直面しているかたの助けに少しでもなるよう、また自分を助けてくださった方々のようになれるよう努力を続けたいと思います。
転職の方法は?
リクナビ、パソナキャリア、type転職エージェント。サイト内で検索をかけても結局はその会社の内部がどのようになっているかわからなかったです。サイト内の情報が見にくく感じました。利用した理由は、パソコンや携帯にてサイトを検索して目についたので利用したことと、知人よりの情報でサイトを知ることが出来たためです。
実際に面接を受けたあとは働いている友達がいないか、周りにきいてみて実態をしるように心がけました。実際に前職がブラックすぎるほどの激務でしたので、しっかりと内容を社員に確認することは大事だと思いました。
転職する際に選んだポイント!
末端の職員から上司及び経営陣までの風通しがよく、一人一人の人格やコミュニケーションに理解があることを重視しました。他にも、給料や賞与に関してこちらの考えまたは仕事内容と合致して納得のいくものであることや、休日や有給の取り方などがこちらの要望に出来るだけ添えるような体制が確保されているかどうか。
住んでいる場所から容易に通える位置に本社があるかどうかも重要ですね。工事を受注するにあたって自分がしたい内容に当てはまるかどうか。会社の方針が自分の考えと大きく相違ないかどうかを重視しましたが、面接だけでは真実かどうか把握しきれませんでした。
転職のきっかけは?
もともとより、人間関係にて問題を抱えていたので転職しました。気の合う仲間に恵まれず苦痛の方が多かったのでうつになり病院に通うことになりました。それがきっかけで前職をやめることを決意しました。うつ病なんて簡単に診断でるから大丈夫だろ。と言われることもありました。
このように人を人と思わない職場では働き続けるのは無理だと実感し、こころの中のなにかが壊れました。私が甘いのかもしれませんが、もう頑張れないと思いました。
建築施工管理技師としての業務内容は?
時間 | 建築施工管理技師の仕事内容 |
6:00-7:00 | 現場巡回および周辺地域の見回り※異変がないかどうか。 |
7:00-8:00 | 本日の作業予定の確認、下請け業者との朝礼前の微調整。 |
8:00-8:30 | 朝礼、KY活動、ミーティングツール、周知会。 |
8:30-9:30 | 現場内巡回、各所技術指導。 |
9:30-10:00 | 行政及び地域との連絡調整。※必要な場合。 |
10:00-12:00 | 施工管理※写真管理、出来形管理、品質管理、技術指導、資材管理(販売業者への連絡及び荷受け) |
12:00-13:00 | 昼休憩。昼打ち合わせ。 |
13:00-15:00 | 施工管理※写真管理、出来形管理、品質管理、技術指導、資材管理(販売業者への連絡及び荷受け)。 |
15:00-17:00 | 施工管理※写真管理、出来形管理、品質管理、技術指導、資材管理(販売業者への連絡及び荷受け) |
17:00-18:00 | 現場内巡回及び周辺地域の見回り。出入口の施錠。 |
18:00-20:00 |
本日の作業進捗確認、出来高確認、施工図の作成、施工管理※写真管理、出来形管理、品質管理、資材管理(販売業者への段取り)。 |
20:00-21:00 | 本日のまとめ、明日への準備最終確認。終業。 |
21:00-22:00 | 残業 |
[box class=”yellow_box” title=”建築施工管理の転職まとめ”]
1. 求人サイトには土日休みと書いてあるけどほとんど実態は異なっている。
2. 実際に働いている社員の口コミをとるべし。vokersでみてみるといい。
3.うつ病になっても年収アップで、再転職は可能!
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建築施工管理の転職体験談②
建築施工管理技師として、石橋ホーム資材株式会社から、株式会社KURASUに転職された東さんの体験談です。年収は430万から550万にアップしました。
転職を考え出して、3か月後には転職してました。もともとは、設計の仕事をしてましたが、現場管理ができる工務店にうつりました。年齢は32歳でした。株式会社KURASUしか面接はうけてません。というのも、28歳くらいのときに、一度履歴書は送っており、その時は不採用でしたが、二回目の挑戦で履歴書を送ってみたら面接を行ってもらえて、その場でほぼ採用が決まりました。
給与はあがりましたし、株式会社KURASUに入ってからもどんどんあがりました。転職してよかったです。まわりから聞く話よりも、私の転職活動は割りと簡単に事が進んでいったため、仕事との両立について大変なことはありませんでした。
転職するにあたり、まずは、もともといた会社に辞める事を伝えるのが一番難しかったです。というのも、私の夫がもともと建築業界で働いておらず、私の仕事を見て建築の仕事をしたいといいだし、石橋ホーム資材に入社させてもらっていたという経緯がありました。
そのときは、建築のことをなにも知らない30歳が、転職してうまくいくものかどうか、上司に相談して、上司がまず私の夫と面談し、私のいる会社にすぐ転職を促してくれました。そのことについては、大変感謝してますが、やはり自分が働いている会社に夫を入社させるのは、まれな事例だと思います。
同じ部署で働くわけではなかったですが、やはり周りの目がきになりました。そこで、現場を知りたいと思ってもいたし、夫がこの会社にいるならば、わたしは他の会社に行こうと思ったのも転職のきっかけのひとつになったと思います。一緒に同じ会社で働いたのは半年間くらいだと思います。
なので、そう思い出してから、転職を実行するまではとても早かったです。もともといた会社は社員が40人くらいの会社でした。夫のことを引っ張ってくれた上司にまず意思を伝え、そのつぎに社長にもお礼と辞める意思を伝え、引き留めてくれた事がとても嬉しかったですが、辞めると決めたからには一歩も引かずに話し合いました。
今でもその会社には大変感謝してますし、夫は今でもその会社にお世話になっています。自分の夫がいるため、わたしも円満退社しないといけませんし、辞めた後もまったく繋がりがなくなるわけではないため、会長が亡くなったときのお葬式に参加したり、年賀状をだしたり、縁はきれないようにしています。
前の会社を辞めた次の日からは、新しい会社に出勤しました。有給などは利用してません。働くことが大好きでしたし、スキルアップのために時間をロスしたくないという理由もありました。転職してから聞いてなかったなと思ったのは、事務所に犬が二匹いたことです。
女社長で、独身のため犬を飼っているようでした。そして、仕事中はずっと犬をつれてくるんだそうです。吠える声と、犬のにおいがちょっと辛いなとは思いましたが、結果的には良い転職になったと感じています。その会社も3年半勤め、今はフリーになりました。
転職する際に利用した求人媒体やエージェントとは?
転職のきっかけは?
もともと設計を行っていましたが、やはり現場を知らないとわからない内容も多く、現場の経験をつんだほうが自分のスキルアップになると思い転職を考えました。また、設計の仕事は、考える仕事なので終わりがなく、給料も値しないような気がしていたので、そのことが転職のあとおしになりました。
転職先を選んだポイントは?
1日の仕事の流れは?
1日の流れ | 建築施工管理技師の仕事内容 |
9:00~12:00 | 現場業務、清掃 |
13:00~17:00 | 施工図作成、チェック |
17:00~20:00 | 数量ひろい、発注業務 |
(具体的な業務内容)
図面通りに現場で施工がされているか確認。工程表通りに進んでいるか確認。近隣に迷惑をかけていないか、清掃はいきとどいているか確認。職人さんからの質問に答えます。
(施工図作成、チェック)
現場では、寸法が必要なので職人さんが困らないように図面を作成。設計士が作成した図面が、その通り施工しても良いかどうか確認し、スケジュールなど押していたらどうすれば良いか検討します。
(数量ひろい、発注業務)
日中は電話が多くかかってくるため、電話が少なくなる時間帯に発注業務を行っています。まずは、必要なものの数量をひろう、他の現場に余ってるものがあり使えるのであれば、それも含めて数量確認。頼む問屋はひとつではないため、どこに何を頼むと安くすむのか、見積りを確認しながら発注します。
[box class=”yellow_box” title=”建築施工管理の転職まとめ”]
1. 辞める際の前職との交渉が大変である。
2. a-wokerは建築施工管理の案件としては豊富に掲載されている。
3. 状況にもよるが小さい会社はやりがいを感じやすい。
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建築施工管理技師の転職体験③
転職活動自体は21歳の時にしました。前職での上司同士の挟みあいに耐えかねて退職しました。建築施工管理技師としての面接を受けたのは現在の職場の1社のみです。給与はあまり変わっていませんが、少し増えました。仕事内容は大きく変わり、残業もありませんし、休みも前職より多いです。
退職してから給付金をもらいながら転職活動をしましたので、転職活動に打ち込めました。希望としては再就職先も建築業界でした。ですが、やはり建築業界への再就職をするなら建築士二級以上は必須ですね。
どこの求人票を見ても必ずといっていいほど建築士二級以上の文字を見ることになります。資格が必要ないところは建築業界ではわりと評判が悪いところが多く、よっぽど人が来ないのでしょう。
転職をやり直すとしたら雇用保険については前もって知っておくべきです。雇用保険の期間によって失業手当の受給がかわりますので、転職活動にかけられる時間の猶予が変わります。猶予があれば再就職先も念入りに選べるので、自身の雇用保険の状態は再確認しておきたいところです。
親身にしてくださった上司も利用していた職業野力開発促進センター、通称ポリテクセンターを勧めてくださったのでそちらをわたしも利用しました。基本的には再就職を目標としており、その再就職のために必要な専門知識を深める施設です。
わたしは専門学校で建築を専攻し、それに携わる仕事をしたかったので、建築のコースに入校しました。そちらで半年間に渡って建築の座学や、PCを使ってCADの操作の仕方、また施設内で小さい家屋をグループで建て、土台からクロスを貼るところまでを実際に体験しました。
専門学校では座学やCADの操作は学んでも、実際現場ではそれらよりももっと工具の名称だったり、ビスやテープの名称、使う個所なんかの知識が必要で困惑したので、それらの知識は学んでから現場に入れたらもう少し楽だっただろうなと受講しながら思いました。
その点においては建築業界への再就職を目指すにあたって、とてもいい施設だったと思います。希望としてはまた建築業界へ再就職をしたかったのですが、やはり建築業界は資格が必須です。どこの求人票を見ても建築士二級以上を求めています。
建築士が必要ない建築業は社内の人間関係が最悪なことで有名な会社ばかりです。前職の上司や、いろいろな工務店にいく業者の方々が口を揃えて悪く言う企業ばかりでした。再就職してもまた人間関係で辞めることになれば、時間も職歴も無駄になるので、他の工務店にも行くことのある業者の方々に評判を聞いてみるのも大事なことかと思います。
稀にですが、指導して育ててくれるいい会社もないわけではないようなので、業界の評判を情報収集するのは念入りにした方がいいでしょう。仕事内容よりも人間関係が悪いと続けるのも億劫になることがよくわかりました。興味のある仕事内容をできれば選びたいものですが、生活もかかっておりますから、職場の人間関係はやはりとても大切ですね。
転職を決めてからの期間は?
前職を離職してから1ヵ月ほどでポリテクセンターへ入校しました。そちらに通いながら再就職先の内定をとり、卒業と共に就職しました。なので8ヶ月ほどです。
転職する際に参考にしたサイトや、人材紹介エージェントは?
建築施工管理技師の転職のきっかけは?
建築施工管理技師としての会社選びのポイントは?
建築施工管理技師の業務内容は?
その日の現場状況や、今までに会社で建てた新築のお客様からクレームなど突然仕事が入ったり、毎日仕事の流れは変わります。
1日の流れ | 建築施工管理技師の業務内容 |
8:00-12*00 | 出社。午前中の間に現場で必要な材料の発注。急ぎの事務作業等を済ませます。終わり次第現場へ。 |
12:00-13:00 | 昼休み。 |
13:00-17:00 | 現場巡り。その時にやっている現場を回り、業者の方々と打合せをしたり、大工を通さなくても自分でできるような簡単な作業をしたりします。また、廃棄物を全てコンテナに入れるよりも、木材は木材、石膏ボード類は石膏ボード類、金属は金属、と分けて指定の機関へ自分で持っていくことでコンテナを取り替える頻度を減らすことで手間はかかりますが、経費が節約になるので分別して持って行ったりします。他には施主との打合せに同席したりします。 |
18:00- | 定時は17:00でしたが、新人でわからないことばかりだったので上司からの指導は現場が終わってから会社に戻ってから受けます。午前中にできなかったものや、急ぎでない事務作業を教わりながら行います |
[box class=”yellow_box” title=”建築施工管理の転職まとめ”]
1.建築施工管理2級は最低限必須。なくても入社後取得の必要あり。
2.ハローワークは資格の取得まで支援金がでたりする。
3.しかし転職のサポートはプロのエージェントを活用したほうがいい。
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最後に
建築施工管理技師の転職にもいろいろなケースがありますが、ご自身のプライベートと、やりたいことを考えて選ぶことが重要です。ハローワークや、一般の人材紹介エージェントや、転職サイトでは選択肢が絞られてしまうこともあるので、広く会社を見て相談をしてみましょう。
下記から無料であなたにぴったりの条件の求人をみつけることができるので、少しでも不満を抱えていたら、ぜひ検索して見てください。
あなたの人生を豊かにするはずの仕事で悩んでしまうのはとてももったいなく、今後10年、20年の人生に影響しますので慎重に考えてみましょう。
コメント
コメント一覧 (9件)
仕事の流れなども良くわかり参考になりました。相談窓口から履歴書、職務経歴書の書き方の相談も載っていただき、作成も手伝っていただいたのでとても助かりました。面接は得意ではないので、非常にありがたかったです。ありがとうございます。
悩んでいたらすぐに行動。相談した方が情報を知りすぎていて私の人生を導いている感じが少し怖さもありましたが、転職サイトを上手く利用して自分にあった働き方ができると実感しました!特に自分の働いている会社以外の事をしらなかったので、とても助かりました。
行動あるのみ!転職って逃げとかマイナスのイメージばかりだったけど、年収も上がって人間関係も良くなるパターンだってある!
迷ってたけど転職に向けての勇気が出ました!
転職の際、気をつけるポイントが、具体的なコメントから知ることができて大変参考になりました!
実際就職相談も親身に乗っていただきましたので、友達にも紹介したいと思います!
ありがとうございました!
建築施工管理技師の仕事内容、年収など、とてもわかりやすかったです。実際にせこかんラボに、無料相談させていただいて1ヶ月で素敵な転職をすることができました。これまで企業の情報をなかなか自分で知りうることができなかったので、相談できて本当によかったです!親身担っていただいてありがとうございます。
仕事を探して転職するまでに時間がかかると思いました。普段日曜日しか休みがないので、転職しようと思っても寝たいという気持ちにいつも負けてしまいます。相当嫌なことがあったり、もう会社に行かなくてもいいやとならないと。そこまで転職する余力がないです。
これまで日曜日しか休みとれず、さらにはその日曜日でさえ休めないこともありましたが、せこかんジョブの佐藤さんに相談に乗っていただき、1ヶ月足らずで次の転職をみつけることできました。なかなか休みもとれず転職活動を長期ですることはできなかったので、助かりました。
相談にのっていただきありがとうございました。担当してくださった石川さんには感謝しかありません。おかげさまで年収も120万アップし、家族にいい暮らしを提供できそうです。
具体的にどうやって転職先を選んだのか、という点とどのような変化があったのかという点がわかりやすく書いてあり、大変参考になりました。
実際転職をまだ経験したことがないため、このような記事を読ませていただき、なおかつせこかんラボの方にご相談させていただいたことで、転職についての知見が少しは溜まったのかな、と感じております。
まだ面接前ではありますが、この調子で不明点などを積極的に相談させていただきたいです。