「建築施工管理技士」というと
・休みがない
・残業が多い
・いろいろな調整が疲れる
などと連想される人も多いですよね。
たしかに休みはないし、危険だし、責任は重いし…で「キツい仕事」「ツラい仕事」というイメージがあるのも事実です。しかしながら「建築施工管理技士」という職業を続けている人が多いのも事実ですよね。それって「苦労よりもやりがいの方が大きい」ことに気付けている人が多いからなのではないでしょうか。
ある建築施工管理技士の方が仰っていました。「たしかにツラい!ただやめられないんだよね(笑)」と。きっとこの言葉に真意があるんだと、そう感じこの記事を書いております。
この記事ではとくに「建築施工管理技士」の楽しさ、やりがいについて改めてお伝えしていきたいと思います。いま建築施工管理士として働いている方にはあらためて、これから「建築施工管理技士になってみたい」と考えられている方にも「建築施工管理技士ってこんなに楽しいんだぞ」ということに気付いていただけたら幸いです。
建築施工管理技師でツラいことは?
たしかに「ツラい!」というイメージが定着していますよね。建築管理施工技士の「ツラい」ポイントを簡単にまとめました。残業が多い、休みがない、人の調整で疲れるといったことが挙げられます。言葉でいうと簡単にきこえますが、実際にこういった日々が続くと疲弊して、働くのが嫌になります。
プライベートの時間もなくなり仕事だけに没頭して、私の人生はこうやって過ぎ去っていくのかと不安に襲われることもわるでしょう。
残業が多い
「今日も残業か…。また持ち帰りじゃん…」
仕事内容が多く、自分の仕事が終わらないと他の人に迷惑がかかります。意地でも終わらせる必要があり、残業や家に持ち帰ることもしばしばありますね。残業があって帰りが24時回った日には帰れなくなることもありますね。
さらには、残業しても手当がつかないなんてこともあたり前になっています。基本サービス残業は40時間までという設定があり、100時間以上働いても200時間以上残業してもその費用は発生しないのです。やってられませんよね。
休みがない
「今週も休み返上だ…。」
工期厳守が大鉄則の為、工期遅れがある場合は休日出勤することもあります。またクライアントの都合で自分の休みが潰れるなんてことも。せっかく家族とお出かけで京都旅行に行こうとおもっていたのに、いけなくなってしまったなんてこともあるのではないでしょうか。
土曜日に連絡がきて、日曜日に彼女といこうとおもっていたライブのチケットが無駄になってしまい、仲が悪くなってしまったなんてこともあります。こういった休みがないのはかなりきついです。
いろいろ調整が疲れる
「やっぱり人間て難しいよ…。」
建築施工管理技士の仕事は「調整ごと」だらけです。各工程の調整だけでなく、人間関係の調整まですべての指揮をとらなければなりません。関わる方々も癖の強いかたが多かったりするのでこの調整は慣れるまで疲れると言われる方が多いですね。
建築現場において「工期厳守」は大原則です。それ故に、残業、持ち帰りの風潮が蔓延しています。
また現場の指揮官として様々な人間関係、工程の調整をしなければいけない仕事ですし、工期厳守のプレッシャー等々、精神的にもツラいことが多いのは事実であります。
[box class=”yellow_box” title=”建築施工管理技師のつらいポイント]
1. 建築施工管理技師は残業が多い!
2. 建築施工管理技師は休みが少ない!
3. 建築施工管理技師は調整が疲れる[/box]
建築施工管理技師はここが楽しい!施工管理技士のやりがい
だからといって、そんなツラいことだらけでは建築施工管理技士さんはゼロになってしまいますよね。
「苦労よりもやりがいの方が大きい」だからこそ多くの方が建築施工管理技師として誇りをもって仕事をできるのだと思います。
改めて、建築施工管理技士の方が感じているやりがいについてご紹介します。
1.成果が目に見える
まずは「おおきな「ものづくり」が実行できる」ということ
「かたちあるものを一から造りあげていく喜び」を感じられる点は、建築施工管理技士の一番の醍醐味でしょう。
また完成物の前を通るたびに「アレ、わたしがつくったんだぞ」と誇らしい気持ちになれるのは建築施工管理技士ならではの至福の一時かと。
「仕事の進捗も目に見える」
建築物は日々の工事によって、日に日に姿を変えていきます。完成物に限らず、自分の仕事の成果を目に見えるかたちで、日々実感できるのは、自分のモチベーション維持のひとつになるかと思います。
2.チームワーク、達成感
建築工事は決してひとりでは完結できないプロジェクトです。建築現場には多くの人が関わっています。
建築の仕事はひとりでは決して成り立ちません。自分が現場の指揮をとり、多くの人と力を結集させ、ひとつの建物として完成させる。その過程だけでも大きな達成感がありますし、完成した時の喜びはひとしおでしょう。
3.同じ建物はひとつとしてない創造の楽しさ
現場によってプロジェクトも工程も変わります。造り上げる建物はひとつとして同じものはありません。
日々同じ業務の繰り返しが肌に合わない人には向いている職業なのではないでしょうか。常に新しいものを創造し続けるという一種の創造作業はとても楽しいものです。
4.自分のスキルアップも実感しやすい
建築技術についても日々進歩しています。最新の技術にリアルタイムで触れられるというところもこの仕事の魅力のひとつ。これまでのノウハウだけに頼らず、新技術についても日々取り込んでいく必要があり、それができる人間が重宝されます。要は、自分自身も日々アップデートされていくイメージです。
また、無事故で工期を遵守できた時の喜びは大きいものです。工期の遵守や事故の数など、工事確認の点数が高ければ金一封を出す会社もあるようです。自身のスキルアップがプロジェクトでもお金でも実感しやすいのではないでしょうか。
[box class=”yellow_box” title=”建築施工管理技師の楽しい4ポイント]
1. 建築施工管理技師は成果が見える!
2. 建築施工管理技師はチームワークを発揮できる!
3. 建築施工管理技師は創造する楽しさがある!
4. 建築施工管理技師はスキルアップを感じやすい![/box]
まとめ: 苦労 << やりがい
ここまで「建築施工技士」のやりがいについて述べてきましたが、「建築施工管理技士」という職業柄、当然ツラさがある側面、ほかの職業では実感できない大きなやりがいがある仕事です。
また需要の高まりが見込める業種でもあるので、スキル、責任に見合った収入を得られる職業でもあります。
先輩方々が「建築施工管理技士」を続けられている理由はこれらの「やりがい」にあるのではないでしょうか。
おまけ: 専門知識よりもコミュニケーション能力が必要?
「建築施工管理技士の仕事は専門性が高くて、自分には無理そう…。」
というイメージがありますよね。
当然、専門知識は不可欠ではありますが、それよりも「コミュ二ケーション能力が大切」とも言われています。
クセの強い職人さんたちから信用を得るには相当なコミュニケーション能力が必要ですよね。
工期厳守の現場において、作業をスムーズに進める術は、詰まるところ「人間関係構築力」です。だからこそ、「誰にでもできる仕事ではない」のだと思います。
専門性だけでなく、「建築施工管理技士」の方々は、実はそういうものに秀でた方々なのだなとご理解いただき、みなさまの多少の気付き、ひとつのモチベーションになっていただけたら幸いです。
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