土木施工管理とは?求められる能力や働き方を調べてみた!

土木施工の会社に就職を検討している方、土木施工管理技士の資格取得を検討している方、今働いている会社を転職して同じ業界での転職を考えている方に参考になる記事です。
土木施工の現状を知りこの業種で働くために必要な要件を事前に理解することで、技術者として土木施工管理という仕事に興味を持つとともに、働くことに意義と将来性が持てると思います。

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土木施工管理の役割とは?

土木施工管理の役割は、工程・予算・安全の管理を行うことです。

土木施工管理者は、一つ一つの工事工程が予定通りの期日に完了するのか、そして精度の高い作業が進められているかを、毎日管理します。日々の工事において、人件費と材料代・重機損料・燃料費などが消費されていきます。それらの費用が工事受注の実施予算内に納まるように予算を管理していきます。

また現場周囲に近寄る通行人や近隣建物など第三者への危害、手作業の作業員と重機との接触事故、現場の地盤や法面崩壊などの危険に留意して安全を管理します。
年間を通して公共工事や一般工事のバランスを会社で管理します。単年度ごとの公共工事では、年度末(3月)までの工事完了及び報告書作成があります。土木施工管理者は、その工事期間ごとに期限を設けて日々管理して行きます。

役割1:工程管理

施工管理者は施工手順の全体を把握し、次の作業に向けた準備を整えながら職方さんに作業指示を出し工事を遂行します。日々の作業時間、施工手順や施工精度が計画通りに進んでいるのか、現場をマクロな視点とミクロな視点から全体を見渡し、工事の工程が計画通りに進んでいるのか管理します。

役割2:予算管理

土木施工管理は作業にかかる人件費と、材料費、車両系建設機械の損料などを工事の予算内に納めることを業務とします。一般的に、入札などで公共事業の土木を請けている施工会社は、職方を日給制の社員、現場管理者は月給制の社員または外注の場合が多いです。

作業の進捗が予定通りでない場合には、休憩時間を削ったり少し残業するなどにより帳尻を合わせる努力をしています。やはり大きく影響を及ぼす人件費の管理に一番気を遣います。

役割3:安全管理

現場作業中に転倒や落下または建設重機との接触による事故などから作業員の安全を確保すること、現場周囲に近寄る通行人などの第三者への危害や近隣の土地建物への損壊や破損を与えてしまう事の無いように管理します。

作業員の安全と施工の進行を安全に管理することが大切です。

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土木施工管理に求められるスキルとは?

土木施工管理に求められるスキルには、測量技術・重機運転・土と地盤の知識の3つがあります。測量技術には、精密な高さ・距離・面積・体積を計測することが求められます。

また建設機械などの重機の力は絶大であり、安全にかつ精度の高い運転技術が求められます。職方に施工を指導するには自らが精度の高い運転技術を習得していなければ、作業効率をよくする管理は出来ません。

スキル1:測量作業

土木施工において、測量作業は基本中の基本と言えます。施工計画図面を基に現場の現状を把握し、最終的にどのような仕上がりになるのか、創造力を駆使して測量に臨まなければなりません。

測量作業を習得するためには基本的な理論を知るだけでは物足りません。現状と計画の相違点を一つ一つ比較検討しながら、様々な測量を行い経験を積んでいくことが最も重要です。

スキル2:重機の運転

現場管理者も重機の運転をすることがあります。回送車に重機を載せたり降ろしたり、この作業にも危険が伴います。職方に作業手順を安全に指示するためには、現場管理者自らが重機の運転を習得していなければなりません。

作業の困難さや効率性、進捗の遅れた理由などが理解できます。職方と現場管理者が双方の技術を理解することで作業に大きな信頼感が生まれます。

スキル3:地盤・土質を知る

現場作業の妨げ要因の一つとして「水」があります。水は土を押し流し、地盤を削り土木作業に大きな障害となります。
砂質・粘土質・砂礫など、現場の地盤や土質が水に強いのか弱いのか、どのくらいの水流まで耐えられるのかなどを知っていなければなりません。

そして水を制御するための対策として、雨水の増水スピードや地盤地下水の動きなども熟知することが必要です。

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土木施工管理の働き方は?

現場に出る前に事務所での準備が最も大切です。職方の確保、重機の準備、材料の手配など、作業の詳細を組み立てます。作業当日、予定通りにいかないこともありますが、作業終了後にその日の作業を振り返り、職方の作業進捗を取りまとめます。夕方から翌日の作業のために準備を行います。

土木施工管理の1日の流れは


・07:00
 その日に必要な工具や図面などを用意して、職方と共に現場へ向かいます。

・08:00
 現場での朝礼を行います。当日の作業到達の目標、作業中の危険の予知について、職方と共に共有します。重機の運転者と共に作業エリアの安全囲いや作業手順について再度確認します。運搬搬出車両の連絡事項も確認しておきます。

・10:00
 作業の進捗を確認し、当日の作業到達の可否を検討します。遅れている場合にはどのようなことが要因としているのか、どのようにすればその遅れを取り戻すことが出来るのか検討します。

・12:00
 昼食時間に再度、工事の進捗や職方の健康状態を確認します。

・13:00
 夕方までの作業到達目標を再度確認します。そして作業エリアに危険個所がないか巡回し、安全を確認します。

・17:00
 作業現場の片付けと夜間に第三者へ危害を及ぼすことの無いように仮囲いを設置します。整理整頓を確認し、会社へ戻ります。

・18:00
 職方に翌日の指示を行い解散します。施工管理者は当日の作業日誌を作成しながら、施工中の工事写真を整理保管することや測量の計測データをCADに取り込むなど、事務所での作業を開始します。

毎日の事務作業を滞りなく積み重ねていくことで、的確な現場管理を行うことが出来ます。22:00過ぎまで事務作業を行うこともありますが、翌日の作業を考慮し自らの体調管理も忘れてはなりません。

土木施工管理の休日や休暇は?

休日の過ごし方は各自異なります。家族との団らんや友人たちとの交流を大切に考える方も居れば、一人の時間を楽しむ方も居ます。

ケース1:連休

基本的に土木作業の現場は連休休日の現場作業は行いませんが、施工管理者は現場が止まっている時期に日々の作業報告書や施工図面の修正などの事務作業を行うことがあります。家族と連休を過ごすことを大切にしながらも、合間を観ながら事務作業を進めることが多いです。

ケース2:有給

現場作業と事務作業が一段落するとまとめて休暇を取ることが出来ます。ふだんの休日と違い現場への心配が無くなりリフレッシュできる有効な時間となります。

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土木施工管理の仕事が激務と言われる理由

屋外労働による肉体的な疲労や人間関係及び労使関係による精神的な疲れなど、土木作業はキツイという印象があります。またお正月休みとお盆休みしか長い休暇は取れないことがあるため、日曜日や連休だけでは疲労が回復しないこともあります。

本当に激務なの?

土木作業はアウトドアで炎天下または酷寒の仕事も多く、エアコンの効いた室内での事務処理より肉体的には激務かもしれません。現場では多くの職人を束ねる為、人間関係によるストレスを感じる方もいます。

激務と言われる理由は?

作業現場で長靴を履き、手指をガサガサに荒らし、作業着を泥だらけにして、常に紫外線にさらされ日焼けしていることなど、激務と思えば激務なのかもしれません。

普段このような環境下で働くことがない方にとっては激務と思うかもしれません。天候不順による工事の遅れを取り戻すために休憩時間を惜しんで作業を継続するなど、肉体的にも精神的にも苦痛であることがあります。

しかし毎日、現場作業を続けていると激務と思うこと以上に、現場は様々なことが多く学ぶことが出来るので、ワクワク楽しい職場であるとも言えます。現場で辛いことも楽しいことも嬉しいことも、職方たちと一緒に体験することで、人間関係の大切さに気付くことが出来ます。

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土木施工管理の年収は?


年代別というよりも経験年数によって年収の開きが出てきます。もちろん土木施工管理技士の資格を持つことは大きく影響します。

年齢別

・20歳代:200~250万円
 20歳代(資格取得):250~300万円
・30歳代:250~350万円
 30歳代(資格取得):300~350万円
・40歳代:350~400万円
 40歳代(資格取得):350~450万円
上記の記載は、福岡県の土木施工会社での実例を引用しております。
もちろん現場経験と管理能力によっては個人的な格差が生じます。残業手当も付きますが、近年は頭打ちとなります。

経験年数別

・新卒(高卒)~10年:200~250万円
・~20年:250~350万円
・~30年:350~400万円
上記の記載は、福岡県の土木施工会社での実例を引用しております。
会社によっては経験年数と管理能力の査定を行い、手当の上乗せなどがあります。

職種別:1級土木施工管理技士

土木の現場管理者は、1級土木施工管理技士の資格を取って初めて一人前扱いとなります。そして資格者としての責任が生じますので資格に対する手当が加算されます。

資格取得後、年収にプラス60~120万円ともなります。50歳代資格者の年収でボーナスを含めて600万円に届いています。

職種別:2級土木施工管理技士

2級土木施工管理技士の資格を取ったからといっても、現場では一人前として扱われません。2級土木施工管理技士でも資格手当は付きますが年間12万円程度のところが多いです。

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土木施工管理の将来性は?

土木の工事自体は無くならないと考えられます。地方では道路の拡張や河川の周辺整備などの新規開発の工事もありますが、都心部ではインフラストラクチャーの更新などが主な工事となり、施工業者の数に見合うほど仕事は多くないと考えられます。

近年はオリンピックや災害にまつわる公共工事が予定されているので、仕事が無くなって困るということはありません。工事現場での作業員が少なくなっていることは確かで人手不足となっています。日本人だけでなく、外国人の就労が増えています。土木施工管理の資格を取得する方は、日本人に限らずグローバルになると考えられます。

土木施工管理の年収をあげるには?

現場での役割、自分の価値をしっかりとアピールすることが大切です。

資格をとる

土木施工管理者にとって現場作業で必ず必要となるのが、測量士(測量士補)、1級・2級土木施工管理技士の資格です。この資格を取ることが、年収を上げる必須条件となります。

作業系の資格であれば、技能講習があります。重機にもたくさんの種類がありますので、その重機毎に技能講習資格があります。この資格を取ると土木作業の現場で直ぐに働くことが出来ます。

経験を積む

重機の技能講習の資格を持っているだけでは車のペーパードライバーと一緒で、安全に運転することは出来ません。重機の性能と限界を知り施工精度を高めることや施工時間を把握することが出来るようになります。

また測量の技術も同様に瞬時に仕上がりを創造できる状況判断を求められます。施工管理技士の資格も同じです。現場では経験豊かな職方や管理業務の長い先輩が居ると思います。その方たちと一緒に現場作業を進めて行き現場でしか理解できない常識を知り、多くの困難を経験することで施工管理の自信が身につきます。

自らの経験と重ね合わせて、たくさんの失敗や危険な体験などを聴き、これからの作業において危険を回避していくことが大切です。

転職をする

土木作業の会社は数多くありますが、地方の場合でしたら狭いのでどこの会社に居たなどの情報はすぐに知れ渡ります。しっかりと経験を積み現場管理者としての自信を持ったならば、現状よりも待遇のよい会社を選びたくなることは止められません。1級土木施工管理技士の資格と現場経験履歴を携えて、次の会社へ転職することもベターかと思います。

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最後に

土木施工に携わる場合には、土木施工管理技士の資格を取得することが必須であることを理解していただけたでしょうか。

土木作業は、建設作業の中でも建築の基盤となる地盤形成を担っています。基盤が強固であるからこそ、その上に建つ建築物が永く安全に利用できるようになるのです。

令和になっても土木のスペシャリストが益々少なくなっていることは事実です。土木施工管理技士の資格を取得し、未来の土木を支える人材となってください。

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