設備施工管理とは?求められる能力や働き方を調べてみた!

設備施工管理という文字を求人サイトで見たことがあっても、実際にどういう仕事をしているのかイメージできない方も多いのではないかと思います。この記事では、設備施工管理の仕事内容ややりがい、働き方、将来性などをお伝えしていこうと思います。是非、ご覧になってみてください!

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目次

設備施工管理の役割とは?

まずは、設備工事というと空調、排水や給湯の設備工事などが含まれます。さらに細かく見ていくと、浄化槽、ガス配管、衛生設備なども設備工事の範囲に含まれます。そういった工事の施工を管理するのが設備施工管理の仕事です。
施工管理は大きく分けて3つの役割があります。

役割1:工程管理

設備工事をおこなう上で、工期に間に合うようにスケジュールを組みます。
工期がずれてしまうことはよくありますが、その際の修正も仕事のうちです。
他業者と打ち合わせをおこない、作業の順序や段取りを現場事務所にておこなうのも施工管理の仕事です。

役割2:図面の作成、材料の選定

設備工事を施工するための図面を作成し、使用する材料の選定をおこないます。
図面を作成するだけでなく、現場に出向いて細かい指示を出すこともあります。
毎日現場に出向くということは少ないですが、2週間~1ヶ月に1度くらいの頻度で現場に行く場合が多いです。

役割3:品質管理

施工中、または施工終了後に品質の基準を満たしているか、見て回ります。
最終的に現場を検査し、是正箇所がないかチェックをおこなうのも施工管理の仕事です。
検査は建築検査、消防検査など様々なものがあります。

設備施工管理に求められるスキルとは?

スキル1:コミュニケーション能力

設備施工管理の仕事は、とにかく多くの人と打ち合わせをおこないます。現場の職人はもちろん、役所関係者や他の職種の施工管理士とも会う機会はあるでしょう。そういった場面で作業の工程をわかりやすく説明する能力はもちろん、意見が食い違った時に萎縮せず、どう落としどころを見つけるかなど、コミュニケーション能力は非常に重要になってきます。

スキル2:スケジュール管理能力

工期は絶対に守らないといけません。天候や他職との関係でずれてしまった工程をまめに確認し、修正しなければなりません。
例として、LGSの工事が人員が足りず遅れてしまっているため、その後の工程がずれてしまう場合ですとか、材料の搬入がどうしても間に合わず、その後に続く工程が全てずれてしまう場合などです。
天候に左右されてしまう場合もあります。
台風の影響でコンクリート打設が中止になり、躯体工事の工程がずれてしまう場合もあるためです。

スキル3:マルチタスク能力

施工管理の仕事では、会社にもよりますが時期によっては複数の現場を掛け持ちで担当することもあるでしょう。その際に優先順位を定め、複数の仕事を同時に進めていく能力が必要になってきます。

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設備施工管理の働き方は?

設備施工管理の1日の流れは

基本的には見積の書類や図面の作成です。打ち合わせがある場合は朝から現場に出ることもありますし、午前中は会社で作業し、午後から現場に出る、ということもあるでしょう。

施工管理の1日の流れ(1例)
8:00 出社 メールチェック
8:15~12:00 図面の作成
12:00~13:00 昼食
13:30 現場にて打ち合わせ
15:00 会社に戻り図面の作成の続き
18:00 社内にて翌日の打ち合わせ
18:30 帰社

設備施工管理の休日や休暇は?

ケース1:現場が始まって、序盤から中盤の場合

現場が始まってから内装工事が始まるまでの間、設備工事の仕事は比較的他の時期に比べて余裕がある時期と言えます。会社次第ですが、日曜日+隔週で土曜日を休みにする、という形をとるところも多いのではないでしょうか。

ケース2:現場引き渡し前

現場の引渡し前は一番忙しい時期になります。
トラブルが発生しやり直しが必要な場合など、休日出勤をしなければならない場面も多くでてきます。
極端な話ですと、引き渡し2日前に検査をし、引き渡し前日は徹夜で是正工事をおこなうといった現場もあります。
また逆に、引き渡し1ヶ月前に検査を全て終わらせ、1ヶ月たっぷりと是正工事を期間を取る現場もあり、現場によってまちまちです。

ケース3:現場引き渡し直後

現場引き渡し直後は他の時期と比べ一番余裕のある時期になります。会社によりますがこのタイミングで有給や土日で連休を取得する方も多いのではないでしょうか。
1週間に2日程度は休める場合が多いでしょう。

設備施工管理の仕事が激務と言われる理由

設備施工管理の仕事について調べてみると、「激務」「きつい」「大変」といった言葉は多く出てきます。果たして本当にそうなのでしょうか。

本当に激務なの?

実際、この記事を書いている私は以前電気工事の会社に勤めていました。
そこでは施工管理ではなく職人として働いていましたが、施工管理として働いている若手からベテランまで色んな方を見てきました。彼らは年中ずっと激務ということはありません。
イメージとしては、3、4ヶ月の間に1ヶ月、ものすごく忙しくて休みがなかなか取れない月があるという感じでしょうか。
その間は、携帯電話が打ち合わせの連絡で引っ切り無しに鳴っているということもありました。ですが、比較的落ち着いている時期であれば週に2日休みを取れるような事もありました。

激務と言われる理由は?

書類や図面の作成、打ち合わせによって残業をせざるを得ない日々が続くというのは激務と言われる理由としてあると思うのですが、1番の理由は、職人や他社の人間、発注者の間で板挟みになってしまうことにストレスを感じる方が多いからではないでしょうか。
実際、職人や発注者の中には気難しい人間も少なくありません。
トラブルがあった時に矢面に立つのも施工管理の仕事なので、理不尽な言葉を浴びせられることもあるでしょう。

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設備施工管理の年収は?

ここからは、設備施工管理の年収について調査して、まとめてみました。

年齢別

20代前半 平均350万前後
20代後半 平均450万前後
30代   平均500万前後
40代以上 平均550万前後

経験年数別

未経験 260万~350万
1~4年目 350万~450万
5年目以降 450万~
※あくまで1例です。

職種別:1級管工事施工管理技士:平均500~600万円

職種別:2級管工事施工管理技士:平均400~500万円

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設備施工管理の将来性は?

設備施工管理の仕事の将来性は非常に高いといえるでしょう。
建設業は人手不足と高齢化が問題になっているため、施工管理の仕事ができる人は大変重宝されます。
2017年の時点で、施工管理職の求人倍率は5倍以上となっています。
これはつまり求職者に対して募集が5倍以上あるということです。

設備施工管理の年収をあげるには?

資格をとる


年収を上げる方法として一番わかりやすいのが資格を取得することです。
設備施工管理の仕事に関わる資格というと、1級管工事施工管理技士と2級管工事施工管理技士があります。
合格率は例年30%前後で、超難関資格というわけではありませんが、学科試験とは別に実地試験もあるため、しっかりとした対策が必要です。
資格手当で5000~10000円前後付与される会社もありますが、資格を取ることで評価が上がり、基本給が上がる会社もあるようです。

経験を積む

2つ目に、年収を上げる方法として「経験を積む」があげられます。
施工管理の仕事は、個人に振り分けられる仕事の分量が非常に多いです。なので、目の前の仕事をがむしゃらにこなしていけば自然と対応力や判断力は磨かれていくのではないでしょうか。
業者や職人との関係性を作り上げていく方法や、急なトラブルに対応する力など、資格の勉強では身につかない能力がたくさんあります。
現場の大小に関わらず、丁寧な仕事の積み重なりが自信につながり、そこから年収アップにもつながっていくのではないでしょうか。
例:25歳(勤続3年目)年収350万
32歳(勤続7年目)年収420万

転職をする

経験を積み、資格も取得できたのであれば転職をして年収アップを狙うのも一つの手でしょう。
現在慢性的な人手不足に陥っている会社が多いため、チャンスは多いでしょう。
転職をする上では、何を重視するかを明確にしておきましょう。
給料を第一に優先して考えるのか、給料を重視しつつも休日のバランスを取るのか。
資格と経験があれば選択肢は多いはずですので、慎重に考えましょう。

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