意匠設計の転職!成功する転職と失敗する転職の違いは?

オリンピック・パラリンピックによる特需やアベノミクスの影響により、建築業界でも「最近景気がいいな」と口にする方が増える一方で、仕事は多くても人手が足りない状況が問題となっています。意匠設計者についても同じで、私が所属していた設計事務所も受注件数が鰻登りの中、常に人手不足の状況でした。

実践力の高い中途採用枠は、特に重視されており、優秀な中途採用人材は、各社から引く手数多の状態です。ただ2020年以降はこの景気が続くのか。建設業界の動向が先行き不透明な中、今後のキャリアについて悩んでいらっしゃる意匠設計士も多いのではないでしょうか。

そのような方々に向けて、意匠設計士の転職についてまとめました。転職の成功事例・失敗事例も載せていますので、タイミングや条件について、参考にしていただけたら幸いです。

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意匠設計の転職理由は?

建築業界で意匠設計の業務に就くには、大きく4つの業界に分かれます。そこで意匠設計の転職を考える上で、初めにそれぞれの業界がどんな特徴を持っているのかを整理し、その後に転職理由の例を挙げていきます。

①アトリエ事務所
個人の建築家が主宰する建築設計事務所のことで、建築家個人の作家性が比較的強く反映されます。小規模な人数の事務所が多いですが、著名な建築家の事務所となると、組織設計事務所と同等のスタッフ数を抱えます。

著名な事務所は非常に狭き門ですが、実験的なデザインを行う事務所も多く、建築学生が一度は憧れる仕事と言えます。一方で個人が受け持つ仕事量も範囲も広いので、ハードな働き方が多い、薄給の事務所が多いとも言われています。

②組織設計事務所
比較的大規模な設計事務所を指し、一つの設計事務所内に意匠だけでなく、建築構造、建築設備といったエンジニアが在籍します。抱える設計士も多く、国内外で大規模な施設の設計・監理を行なっています。組織全体で設計を行うため、作家性やデザイン性の高さというよりも、機能性や効率性などを考慮した堅実なデザインが多いと言えます。

③建設会社
建設会社にも設計士が在籍しています。特に大手建設会社(ゼネコン)の設計部になれば、組織設計事務所と同等の設計士数を抱えるところもあります。主体が建設会社であるため、施工部門と連携した設計が求められます。

そのため機能的・効率性が求められる会社もあれば、組織設計事務所同等に自由さを持ち、よりデザイン性の高い建築を生み出している会社もあり、設計の方針は会社ごとに異なります。

④ハウスメーカー
戸建住宅からマンション・アパートなど、比較的小規模な住宅を扱います。営業と建設で利益を出すため、設計にかける時間は比較的少ないと言われています。設計士は同時にいくつものプロジェクトを抱えるため、効率性・要領の良さが求められます。

そんな意匠設計士の転職理由は大きくは以下の5つになります。
・経験とスキルを積み、自分の事務所を抱えるために独立
・キャリアアップのため、より大きな事務所へ転職
・設計したい用途がある、もしくは所属先では出来ない用途があるため、自分の設計の分野を変えるため転職
・卒業後アトリエ事務所に勤務していたが、結婚や子供の誕生などで、より安定的な収入を得るために転職
・意匠設計士として勤めていたが、キャリアを生かして他職種へ転職

意匠設計の転職の悩みは?


意匠設計は建築設計において、全体の統括役としての役割が大きく、業務も年間通して忙しい職種と言えます。そのため転職を考えていても、日々の業務に終われ、なかなか働きながらの転職活動が難しい点が悩みです。

特に個人で転職活動をしていると、転職先のリサーチに時間がかかる、特定の時期に集中して転職活動をすることが難しい、自分に合っている会社なのかどうか誰にも相談できない、なども悩みとして生じます。

意匠設計のおすすめ転職時期は?

建築業界全体に言われることですが、年度末や決算期を避けて2月と8月を狙うと良いと言われています。人事が忙しい年度始まりや、業務が繁忙になる年度末・年末は採用権を持つ役員や人事へのアポイントが取りにくく、おすすめとは言えません。

また働きながらの転職の場合は、まずはご自分の抱えるプロジェクトのスケジュールを把握し、繁忙期を避けて考えるのが一番だと思います。

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意匠設計から他職種への転職は?

他職種へ転職する方も多いのが、意匠設計士の転職の特徴とも言えます。転職先の業界は様々ですが、一例を挙げますと、広告会社や行政、コンサルティング会社、シンクタンク等があります。

特に設計後、特定の用途の設計経験が多い人は、実績を生かしてコンサルティング会社に転職することがあるようです。一方で、デザインなどプレゼンテーション能力の高い人は、広告会社に転職する事もあります。また大学に戻って博士課程取得し、大学教授を目指す方もいます。
また逆に大学・大学院までは建築を学び、他職種に就職したものの、他職種から建築業界に戻る形で転職する方もいます。例えば舞台美術の会社に勤めた後、知人のアトリエ事務所に勤務し、今は設計士として仕事をされている方もいます。広告会社に勤めたものの、後に一級建築士を取得して、行政の建築指導課に転職された方もいました。

意匠設計の転職でよくある失敗事例

意匠設計の転職の概要が分かったところで、それでも躊躇される方もいらっしゃるでしょう。その理由の一つが、「転職が失敗にならないかが心配」だと思います。ここでは過去の転職で、どのような失敗があったかの例を挙げますので、先輩方の失敗から学んで、ご自分の転職の参考にしていただけたらと思います。

失敗事例1:給与だけで転職する

もしかしたら転職を考える時に、一番考えることかもしれません。しかし給与は上がったものの条件をきちんと確認しないと、毎日始発〜終電まで働き、土日出社も多い。たまの休みは体力を回復するために寝てばかりといった生活になる可能性もあります。

また社内の人間関係がギクシャクしている、業務上施主と現場の板挟みになって心身が疲弊してしまうなど、給与以外に自分の適正や、職場環境をきちんと確認しないと、思わぬ落とし穴がある可能性があります。

失敗事例2:書類選考に通らない

経験値とスキルが重視される中途採用枠は、新卒のように大学名などで判断されることは殆どありません。ただ意匠設計において、資格の有無は選考に大きく影響があるようです。転職の前には建築士の資格や、その他業界で活用できる資格を取得していた方が良いでしょう。

中にはアトリエから組織設計事務所に転職し、「働きながら一級建築士の取得をする」と言って内定を受けたもの、業務が忙しく資格取得ができず、正社員になれず契約社員のまま働き続けている方もいました。

失敗事例3:プロを活用しない

意匠設計の場合、プロ、つまり転職サイトや転職エージェントによる支援を受けないで転職活動をする方が多いのも事実です。この場合、大学時代の友人や、業界の知人をつたって、「社員の紹介」という形で人事や所属部署の長に相談が持ちかけられます。

特に中途採用枠は先手必勝。私の所属していた組織事務所でも、入社数年目の社員に「友人で転職考えている人いない?」と声をかけている部長の姿をよく見かけました。ただプロを活用しない場合、すれ違いが生まれやすいのも事実です。

会社が求めている人材と、本人が求めている条件が一致しているか、プロを介さないで当人同士で進めると、遠慮もあって聞きたいことが聞けない状況が生まれます。結果、転職したものの希望と条件が違った、職場環境が合わなかった、等で再び転職活動をしなければならなくなるのは残念です。

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意匠設計の転職成功事例

前述の失敗事例を学んだところで、少し気が重くなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、続いては転職で成功された事例をご紹介します。転職の失敗と成功の二面を先輩方の事例から知ることで、みなさんの転職活動に活かしていただけたらと思います。

体験談1/アトリエ事務所から組織事務所に転職

29歳男性 設計用途の幅を広げるため・年収アップのために転職
【転職前の状況】
・業態:アトリエ設計事務所
・職種:意匠設計
・主な設計内容:住宅の意匠設計
・学歴:大学学部卒
・過去の転職活動:1回
・勤続年数:6年
・年収:300万円

【転職理由】
住宅をメインに設計している事務所に勤務。業務内容には満足していたものの、公共施設の設計に関心が高まったことと、結婚を機に年収アップが必要になり、転職活動を開始。

【転職後の状況】
・業態:大手組織設計事務所
・職種:意匠設計
・年収:400万円
・実績等:入社数年目で大規模な公共施設を担当。社内で高く評価され、会社の顔となるプロジェクトとなり、その後も複数の公共施設を担当。

【コメント】
今はこの事務所で経験を積み、将来は住宅から公共施設まで設計が可能な建築士として独立を考えているそうです。

体験談2/ より大きな組織設計事務所にキャリアアップ

29歳女性 キャリアアップのために転職
【転職前の状況】
・業態:中堅組織設計事務所(社員数100人程度)
・職種:意匠設計
・主な設計内容:公共施設が多い
・学歴:大学学部卒
・過去の転職活動:0回
・勤続年数:7年
・年収:300万円

【転職理由】
7年目を迎えるも、業務があまりに忙しいこと、社員に同世代が少なくデザインは上長が決めてしまう状況に耐えられず、転職活動を開始。

【転職後の状況】
・業態:大手組織設計事務所(社員数 数百人)
・職種:意匠設計
・年収:400〜450万円
・実績等:最初は契約社員として内定を受けたものの、一級建築士を保有していたのもあり、2年経て正社員に採用。

【コメント】
今の事務所は社内の人間関係も良好で、今はデザインもどんどん提案が出来ているそうです。

体験談3/特定の用途のスキルを身につけてコンサルティング会社に転職

30歳男性 年収アップ・キャリアアップのために転職
【転職前の状況】
・業態:大手組織設計事務所
・職種:意匠設計
・主な設計内容:医療福祉施設
・学歴:大学院卒
・過去の転職活動:0回
・勤続年数:6年
・年収:450万円

【転職理由】
配属された医療施設の部署で、病院設計の実績を積み、キャリアアップのため転職活動を開始。病院の建物を、「既に決められた条件に合わせて設計する立場」ではなく、諸条件の設定が可能な発注者側から考えたいと思うようになり、転職活動を開始。病院設計の実績をもとに、医療施設の建設コンサルティング会社に職を変える。

【転職後の状況】
・業態:コンサルティング会社
・主な業務内容:医療施設の建設コンサルティング業務
・年収:500万円
・実績等:過去に病院設計の実績があるため、建設コンサルタントとして設計時のことまで考えた、細やかな提案が可能になったそうです。

【コメント】
設計はしなくなりましたが、年収もアップし、建物の方針を川上から決められる点に大変満足されているそうです。

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最後に

意匠設計は時にオーケストラの指揮者に例えられます。建物の全体をデザインし、クライアントはもちろんのこと、設備や構造、そして施工者、行政と全体のまとめ役として、大きな役を担います。

そのため同じ意匠設計であっても、楽団つまり業態によって業務内容は大きく変わりますし、同じ業態であっても会社によってそれぞれ個性が異なります。そのため、今迷われている方は、今後も情熱を持って仕事に取り組めるように、これを機に仕事の内容を振り返ってみてもいいかもしれません。

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